横浜市港北区日吉本町一丁目の宅地開発事業における記録

日吉本町1丁目30番地は横浜市指定緑化地域のはずれで起こった地元住民対開発業社(株式会社成建)とのリアルな記録

日吉本町1丁目1717,1718番地の履歴書

2005-11-19 00:56:15 | 住民側からの情報

 日吉本町1丁目1717,1718にあるのは
 開発計画の歴史かもしれない
 
 昭和40年宅地分譲された住宅地である
 日吉本町1丁目1717、1718番地の特徴は
 平地ではないこと 入り口の一部を除けば東にも南にも
 急斜面の山林
 かっての持ち主はこの地形のまま山荘として樹林の
 中に暮らしていたと聞いている

 大きな建物の建築の前にまず山を崩すことから始めなけ
 ればならない形状である
 入り口となる道路幅5mの坂道でL字型の曲がり角
 曲がり角の中に1段低く産婦人科医院があるという
 ダンプカーやコンクリートミキサー車にとってはまことに
 都合の悪い地形である

 日吉本町1丁目1717番地この地にビル建築が計画された
 のは初めてではない

 昭和40年マンション建設の計画に始まって 
 昭和58年日吉箕輪の森全山開発の計画 
 平成3年ワンルームマンション計画
 いずれも計画の段階で断念された

 そして10年前
 平成6年6月22日建築業者が近隣住民宅を突然訪問した
 ことから始まった建築計画
 
 (株)光栄による事務所ビル建築工事のお知らせであった
 中高層建築物であるにも拘わらず標識もなかったため建築
 業者の来訪まで誰も何も知らなかった
 戸別に説明されたことを突き合わせてみると各戸によって
 説明に違いのあることがわかった

 調べてわかったことだが、1年以上前平成5年3月30日に
 建築の確認をしており 又平成5年3月12日づけで横浜市に
 対して 「誓約書 関係住民と工事協定を締結してから工事に
 着手します。尚、この建築物に対し紛争が生じた場合には責任を
 もって解決に当たり、横浜市には一切迷惑をかけません」を
 提出していたこともわかった
 住民に建築業者からついぞそんな話しはでなかった

 この時の建築計画は台形の土地に柄杓の柄のような長い土地が
 ついているという変形の敷地に 地下1階地上4階第一種低層
 住居専用地域には3階の一部であるという倉庫が計画されていた
 
 住民が釈然としないと思ったことを建築士弁護士に依頼
 横浜市に対し平成6年8月18日行政不服審査請求をした
 
 横浜市建築主事は同年11月28日建築確認がなされて
 1年以上経過していることを主な理由に棄却を求めている
 住民はこれを不服として平成7年2月23日当時の建設大臣に
 再審査請求をした 現在に至っている

 斜面緑地と箕輪の森を守ろうという多くの人々の運動で
 3200人余の署名を市長と横浜市会に提出した

 それから丁度10年
 (株)光栄は箕輪の山林と土地の交換をして変形だった敷地を
 おおきな台形に変えてビルの計画は
 さらに高く大きくなって再び提示された
 住民は10年前に引き戻されいる