放送大学宮城学習センターの「注文の多い料理店」を読む、ゼミに参加している。半年間づうっと集文庫本「注文の多い料理店」の中の「山男の四月」を読み続け各人の感想解釈を議論しあっている。
私には童話の文脈に深い意味があるのかと思われるが、全員賢治文学に傾倒した人たちなので宗教学(仏教)的解釈や大正年代当時の世代背景(中国に対する蔑視思想)からの深層心理的解釈をされる。
私は童話として世に出された作品が賢治没後に賢治研究者と言われる人達にここまで詳細に研究され解釈について論議されるとは驚きだと率直に自分の意見を述べ、文学作品をどのように解釈するかは、絵画鑑賞と同じで読んだ人が夫々に感ずればよく統一した解釈など無いであろうと醒めた意見を述べ場をシラケさせた。
賢治や当時の時代背景に多くの知見を持つ人は文章の些細な表現にも深い洞察力で分析してその解釈をし持論で議論するするがそうでない人は何のことか分からない。
こうした事に賢治をあまり読んだことが無い門外漢としてせめてもの抵抗を示した。
秋の陽に輝く放送大学講義棟きれいだ。ここで学べる幸せを感じる東北大学片平キャンパスにある