あまりに静か過ぎて耳鳴りがしてきそうな景色の中、そっと息をひそめていると、ほんの小さななにかがひっそり生きているのが見えてくる。ごくごく小さな、でも、一生懸命生きている命。小さいけれどとても愛おしい、かけがいのないもの。
読み終わってそんなことを思った。
平積みになった本をパラパラと見た最初のときから好きな感じがした。二度目に見たときに買って、読み始めて、自分が冬のヴェネツィアにいる気がした。しーんと静かなくせになにかを孕んでいるような。カーニバルのざわめきの中にあってなお、ひっそりと進んでいくゴンドラのような。
なにもかも変わってゆく。大切なものも失われてゆく。
それでも見た目はなにも変わらず、ひっそりと時は流れてゆく。人も。場所も。
変わらないように見えて変わっていくもの。
変わっていってしまうけれど、変わらずにそこにあるもの。
どんなものも許容して、日常を流れるように暮らしていく。
でも、その中にはしっかりとした芯のようなものがあって、
それを忘れずに丁寧に生きていく。
私はちゃんとできてるかな。
読み終わってそんなことを思った。
平積みになった本をパラパラと見た最初のときから好きな感じがした。二度目に見たときに買って、読み始めて、自分が冬のヴェネツィアにいる気がした。しーんと静かなくせになにかを孕んでいるような。カーニバルのざわめきの中にあってなお、ひっそりと進んでいくゴンドラのような。
なにもかも変わってゆく。大切なものも失われてゆく。
それでも見た目はなにも変わらず、ひっそりと時は流れてゆく。人も。場所も。
変わらないように見えて変わっていくもの。
変わっていってしまうけれど、変わらずにそこにあるもの。
どんなものも許容して、日常を流れるように暮らしていく。
でも、その中にはしっかりとした芯のようなものがあって、
それを忘れずに丁寧に生きていく。
私はちゃんとできてるかな。
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