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毎年恒例のテーブルウエアフェスティバルに行ってきました。
日本全国、いろいろな地方のテーブルまわりのものがいっぺんに見られるのでとても楽しいのですが、ついうっかり買いまくってしまい、どこにしまったらいいのか、なにと合わせたらいいのか悩んでしまうこともあります。なので、自分の家に必要なものをあらかじめピックアップしておき、イメージを作っておくことが大事なのです。
陶磁器に関しては、去年イッタラのものでほとんど揃えたのでかなり慎重に見ました。今のうちの食器棚に足りないもの、使用頻度の高そうなもの…。和のものでぴたっとくるものを探していたのですが、絵柄や色使い、器の厚み、収納の収まりの良さ、などなど。なかなかむずかしいですね。今にして思えば、古伊万里のブースの小振りの鉢が煮物などによかったかも。たくさんのお店があり過ぎてなかなか決められないのが難点です。というか、ひと目で「これだ!」と思えるものに出会えてないのかも。
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来年はここの鉢物を買おうかな。
やっぱり、ここしばらくは漆器に目がいってしまいます。いろんな産地のものを見ることで自分の好みもわかってくるし。同じ産地でも全然違う雰囲気のものもあるし。去年からずっと迷っているのは川連塗りのお椀かな。ちょっと大振りのものでお値段もなかなかですが、私の好きな洗朱のすてきな色味のものです。でも、なんで引っかかるのかなーと思って、実際手にとってみるとお椀の下の方の丸みが少しイメージするものと違うことに気づきました。ひとつ小さいサイズのものだと、いい具合の丸みなのですが、大きさが違うと基本の型が違うのかしら。10年20年と使い続けたいものだから、ぴたっとくるものに出会えるまでがんばります。あとは、ここ数年気にしている小振りのお重。お料理用というよりは、例えば上段に生菓子を、中段にはお干菓子、下段にはおせんべいみたいなものとか。あるいは、チョコレートや焼き菓子、キャンディだったり。そんな遊び心いっぱいのお重がほしいなって思っています。川連塗りのシンプルな洗朱のものもいいし、会津塗りの華やかな絵付けのものもいいし。これは値段も相当なものだし、いろいろ見てイメージするのも楽しいので、のんびり探そうと思います。
テーブルウエアフェスティバルの楽しいところは、職人さんのお話しが直接聞けるところにもあります。例えば、会津には昔は漆の木がたくさんあったそうです。でも、全然手を入れてなくて産地としてはいったんは廃れてしまったのですが、最近少しずつですが、また漆の木を植えて、自分たちの土地から漆を取ろうという動きがあるそうです。漆器は確かに安いものではないけれど、できあがる工程を知れば、納得できる価格です。長く使えるというのも魅力です。日本の伝統産業を支えていくために私にできることはほんの小さなことかもしれないけど、使ってその良さを知ることだと思います。ま、そんな大袈裟なことではなくて、ただ単に好きなんですけどね。使い続けることでさらに深みを増す器、すてきですよね。
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輪島塗り。流れる川のように真ん中に置かれているお盆は朝ドラ「まれ」で使われていたそうです。細かく絵付けされた菊のお皿がすばらしい!値段が書いてないところが恐ろしい!
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会津塗り。だいぶ趣きが違いますね。真ん中に布を張ってから漆を塗っています。実物はもっとすてきなんですよー。
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会津塗り。いろいろな絵柄のお手塩皿。桜の柄がどれも美しくて見とれてしまいます。
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津軽塗り。同じお手塩皿でもやはり雰囲気が違いますね。深みのある色が多いかな。
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同じく津軽塗りのお手塩皿。宇宙のように、深い色味の中にキラキラと光りが見えます。すてきですねー。
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コンクール作品を見てるときにふいに話しかけられてびっくり。なんと、作者の方でした。
「下から見てみて」
そう言われてしゃがんでみると…。
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ガラスの中のキラキラした感じがよくわかります。この作品、ガレとかドームと雰囲気が似てるなーと思って見ていたのですが、実は作り方がその当時の手法なのだそうです。「パート・ド・ヴェール」といって、石膏でとった型に流して焼くそうです。(大野くんがフィギュアをつくるのと一緒ね!)とても手間がかかるので今ではあまり見ないそう。なんだかもったいないですね。半透明なガラスの中にキラキラが閉じ込められて、アールデコの香りのするすてきな作品でした。作った人の話しが聞けるなんて最高に楽しいですよね。
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これもパート・ド・ヴェール手法のもの。
やっぱり、惹かれるわー。
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たくさん歩いたから、ちょっと休憩。
場内にある「嬉野茶屋」でほうじ茶と抹茶アイスのセットを。あったかいお茶はほっとしますね。
結局、お椀もお重も保留になってしまいましたが、すてきなお箸とスプーン(レンゲ?)に出会えました。大事に使いますね。
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