フィギュア女子シングル 公式会見

SPを終えて、上位3選手の会見がありました。
（ジョアニー・ロシェット選手は欠席）
フリーに向けての今の気持ちなどを語ってくれていました。


　キム・ヨナ選手

どのアスリートにとってもオリンピックは夢の舞台で、そこで金メダルを取ることを皆望んでいる。だけど希望通りの結果が得られるとは限らないことも知っている。金メダルを取るには技術やパフォーマンスだけでなく、運なども必要だと思う。だから自分にプレッシャーをかけすぎずに臨みたい。金メダルは欲しいけれど、ベストを尽くせればどの結果でもうれしい。


　浅田真央選手

金メダルは欲しいと思っている。でもその前に、自分の出来る事をすべてフリーでパーフェクトに滑ることだけを考えて、あすもう１度しっかり確認してフリーに臨みたいと思う。


上記のキム・ヨナ選手のコメントは、TVで見たときのコメントとは
訳し方のニュアンスが少し違っているようにも思えます。

私が見たものでは「神様に…」というフレーズが入っていて、
まさに「人事を尽くして天命を待つ」心境なんだなぁと思いました。
やれることはすべてやった。
練習に練習を重ねて得た自信は揺らぐことはない。
いつも通り、パーフェクトに滑れればいい。
自信、余裕、落ち着き…そういったものを感じるとともに、
試合というものに対する謙虚さも感じました。

対して、真央ちゃんのコメントは
「金メダルが欲しい」という部分が強調されていたように感じました。

TVでは、どの部分を放送しているのかで受ける印象は随分変わって
しまうものだと思いますが、金メダルという言葉で自らを鼓舞し、
張りつめた気持ちを保とうとしている真央ちゃんに対して、
キム・ヨナ選手のやわらかさが、すでに何かを成し遂げた人のように見えました。


いよいよ、明日。

19歳の二人の勝負の日。

どちらにも、完璧に滑ってほしい。
ノーミスで、自己ベストの演技をしてほしい。

そのうえで、勝利の女神がどちらに微笑むのかは、
本当に、本当に「神のみぞ知る」ですね。