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共同通信杯(東京4歳ステークス)の想いで ~ 流星の貴公子・テンポイント

2007-02-01 04:52:42 | 想いでの競走馬 古い馬限定!

共同通信杯(東京4歳ステークス)の想いで 
  流星の貴公子・テンポイント

今回は第10回共同通信杯(旧東京4歳ステークス)の勝ち馬 テンポイント号 を紹介します。
テンポイントは1975~78年まで小川厩舎・栗東所属馬として18戦11勝し、ご存知のように日本を代表する名馬です。
栗毛の美しい馬で母親はワカクモという桜花賞馬。祖母はクモワカで伝染性貧血と誤診され殺処分を逃れるために逃げ回ったというエピソードは有名。

ここで取り上げることもない有名な馬ですが、テンポイントが東京に初めて登場したのがこの共同通信杯(旧東京4歳ステークス)でした。
前年の阪神3歳ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)という関西の2歳NO1を決定するレースを大差をつけて圧勝し、TV中継で観戦していた関東の競馬ファンのドキモを抜きました。

その当時は関東馬が圧倒的に強く、関西の活躍馬はあまりいなかったので、ビックリしたのと同時に「みてくれ、これが関西期待のテンポイントだ!」とゴール前のシーンで叫んだ実況が印象的でした。
「関西のアナウンサーが関東のファンを挑発してきたな」って感るくらいな実況でした。
この時のアナウンサーがあの杉本清さんで、この後も杉本節は炸裂し、ついにレコード(LP)まで出すことになりました。
当然、親に頼んで買ってもらい「みてくれ、これが関西期待のテンポイントだ!」と真似をしたものです。

そんなテンポイントが初めて関東に来るということで東京競馬場は大騒ぎ。
パドックには横断幕がかかりましたがこれが日本で初の出来事と言われています。
今では当たり前のような横断幕でしたが確かに昔は横断幕や若い女の子なんて全くいませんでした。
※ちなみにパドックで背伸びをしながら覗き込む少年(カメラ持参)なんかいませんから、小生はよく年配の方や関係者、カメラマンの方に声をかけられたりしました。

今の時代にテンポイントがいたらきっとディープインパクトなんて比較にならないくらいの人気になっていたと思います。(ファンの方、すいません!)
同世代のライバルもトウショウボーイ、グリーングラスの3強にクライムカイザー、ニッポーキングなど相当たるメンバーがいました。

その後は天皇賞、有馬記念の優勝など(3大クラシックは2着、7着、2着)一流の成績を残しましたが、6歳(現5歳)の初戦、日経新春杯で66.5kgという考えられない斤量を背負い、粉雪舞う京都競馬場の3コーナーで故障を発生し競走中止になってしまいました。
テンポイントは当時珍しい海外遠征が決まっており、ファンに国内最後の顔見せレースが本当に最後のレースになってしまいました。

その時の「おーっと、どうした、どうしたテンポイント」「テンポイント、故障発生!」「なんとも なんとも 無事を っと 願いも 通じません」という杉本さんの悲鳴とも言える実況が今でも耳に残っています。
翌朝には全国紙の一面で報じられ、本来、テンポイントの名前の由来であった「見出しになるような馬になって欲しいということから8ポイントでなく10ポイントで」という皮肉な結果になってしまいました。
※当時の朝日新聞では画期的なことでした。
その後、スタッフの懸命な努力の甲斐も無く、3月5日の朝、残念ながら力尽いてしまいました。
故障した日から最期の日までスポーツ新聞では毎日必ずテンポイントの病状を記事にするという程、大変な出来事でした。
当然、小生の少ない小遣いはデイリースポーツに消えてしまいましたが....


共同通信杯(東京4歳ステークス)思い出の馬、テンポイントは綺麗で強くそして杉本さんの実況がセットで小生の心の中に生き続けています。

 

 

 


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5 コメント

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懐かしいですねー。 (にいにい)
2007-02-01 21:24:24
懐かしいですねー。
杉本アナウンサーの実況は、「粉雪の舞う京都競馬場・・・・」で始まり3コーナーの故障発生「おっとどうした、・・・」以降は、最終コーナーを回ってくるレース実況でなくテンポイントの事だけになってしまって、ゴール手前で急に我に帰ったかのたように入着状況を実況していた様に記憶しています。
当時は、本当にショックでした。
また、懐かしい思い出の馬を楽しみにしています。
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テンポイント (やぶりん)
2007-02-01 23:30:46
是非生で見てみたかった1頭ですね。
ウチのオヤジは関西人で、やたらテンポイントに肩入れしてました。
彼は悲業の死をとげましたが、彼の死はその後の別定重量の改正等で生かされ決してムダとはなっていないハズ。それより何より当時のファンの心の中でいつまでも行き続けていますから、素晴らしいお馬さんだったのでしょうね。
でも横断幕の元祖が彼とは知りませんでした。
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訂正 (やぶりん)
2007-02-01 23:33:20
×行き続け→○生き続け
スミマセン。
また管理人様の思い出の馬、楽しみにしてます。
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Unknown (にいにいさんへ)
2007-02-01 23:44:47
増沢元騎手(現調教師)が持ち歌「さらばハイセイコー」を歌謡ベストヒット30とかで歌っていましたよね。
今だったらどうなっていたんでしょう。

着メロに入れてるおじさんもいるようで.....
返信する
個性溢れる関西馬 (やぶりんさん)
2007-02-01 23:55:22
こんばんは。
そうですか、お父さんは関西の方ですか。
ほんと関西馬は個性あふれた馬ばかりでしたよね。

ロングエース、ロングワン、ロングファスト、タニノムーティ、タニノチカラ、トウメイ、テンメイ、シュンサクリュウ、タマミ、ホウシュウミサイル、ホウシュウエイト、キタノカチドキ、ハッシングゴールド、ヤマニンウエーブ、ヒカルイマイ、ニシノライデンなどなど....

今では関西馬が強すぎて少々困りますね(笑い)
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