
写真は水玉。しずくや雨つぶなど、水の分子(ぶんし)どうしが引きあって表面を小さくしようとするためまるくなります。この力を表面張力(ひょうめんちょうりょく)とよびます。
分子は目には見えない小さなつぶですが、質量(おもさ)がありおたがいに引きあいます。
また、水だけでなくシャボン玉や油(あぶら)などの液体(えきたい)は表面張力が強い。そのため、水と油はおたがいにまざりにくいのです。油よごれは、水だけではおちないわけです。
そこで、せっけんの出番です。
せっけんは、やし油せっけんやパーム油せっけんがあるように、油からつくられます。油とは、おもに脂肪(しぼう)のことです。脂肪は、水素や炭素をふくむ有機物(ゆうきぶつ)でしたね。
脂肪 → 脂肪酸(R-COOH)+ グリセリン
脂肪は、脂肪酸とグリセリンにわけられます。脂肪酸は、水にも油にもなじみやすい性質があり、表面張力を弱めます。こびりついた油が水に溶けだし、つるつるします。
また、グリセリンはぬるぬるした手ざわりで、水に溶けやすいためしっとりと水分をたもちます(すこしあまい)。ただし、脂肪のままではべたべたします。
せっけんをつくるには、脂肪酸などの酸性の物質と結びつきやすい「アルカリ」が必要です。
温泉や地下水には、土からとけだしたナトリウムがたくさんふくまれています。ナトリウムなど元素周期表(げんそしゅうきひょう)の一番左はしにならぶ物質は、水にとかしたときに強いアルカリ性をしめし脂肪酸などの酸とよく結びつきます。
脂肪酸(R-COOH)+ナトリウムイオン(Na^+)+水酸化物イオン(OH^-)→ 石鹸-Na(R-COO-Na)+水(H2O)
山鹿温泉は、阿蘇からの地下を数年もかけてゆっくり流れわきだす「アルカリ性泉」です。皮膚(ひふ)の表面の脂肪が、ナトリウムによって脂肪酸とグリセリンにわけられ、せっけんとしっとり保湿剤(ほしつざい)の役目(やくめ)をしていると考えられます。
たまには温泉もいいですね。(塾長)
分子は目には見えない小さなつぶですが、質量(おもさ)がありおたがいに引きあいます。
また、水だけでなくシャボン玉や油(あぶら)などの液体(えきたい)は表面張力が強い。そのため、水と油はおたがいにまざりにくいのです。油よごれは、水だけではおちないわけです。
そこで、せっけんの出番です。
せっけんは、やし油せっけんやパーム油せっけんがあるように、油からつくられます。油とは、おもに脂肪(しぼう)のことです。脂肪は、水素や炭素をふくむ有機物(ゆうきぶつ)でしたね。
脂肪 → 脂肪酸(R-COOH)+ グリセリン
脂肪は、脂肪酸とグリセリンにわけられます。脂肪酸は、水にも油にもなじみやすい性質があり、表面張力を弱めます。こびりついた油が水に溶けだし、つるつるします。
また、グリセリンはぬるぬるした手ざわりで、水に溶けやすいためしっとりと水分をたもちます(すこしあまい)。ただし、脂肪のままではべたべたします。
せっけんをつくるには、脂肪酸などの酸性の物質と結びつきやすい「アルカリ」が必要です。
温泉や地下水には、土からとけだしたナトリウムがたくさんふくまれています。ナトリウムなど元素周期表(げんそしゅうきひょう)の一番左はしにならぶ物質は、水にとかしたときに強いアルカリ性をしめし脂肪酸などの酸とよく結びつきます。
脂肪酸(R-COOH)+ナトリウムイオン(Na^+)+水酸化物イオン(OH^-)→ 石鹸-Na(R-COO-Na)+水(H2O)
山鹿温泉は、阿蘇からの地下を数年もかけてゆっくり流れわきだす「アルカリ性泉」です。皮膚(ひふ)の表面の脂肪が、ナトリウムによって脂肪酸とグリセリンにわけられ、せっけんとしっとり保湿剤(ほしつざい)の役目(やくめ)をしていると考えられます。
たまには温泉もいいですね。(塾長)