べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

甘いものを食べると元気が出ます(1)|甘酒アイスと発酵食品

2009年09月10日 | 理科
 うまかった。山鹿市の味噌(みそ)屋さん木屋本店甘酒(あまざけ)アイスです。甘酒のやわらかい甘さと良い香りで上品な味がします。山鹿でしか手に入らないお土産として買いました。

 甘酒を飲んだことはありますか?体を温める飲み物として、冬によく飲まれますね。ビタミンが多くふくまれているので、江戸時代には夏バテ予防に冷やして飲まれることが多かったそうです。

 でも、お酒じゃないのになぜ「甘酒」なんでしょう。甘酒の入った湯のみの底をみてみましょう。白くて細長いつぶが沈んでいますね。これは…お米だ!甘酒は、お米を原料に(こうじ)をまぜ発酵(はっこう)させてつくったものです。麹は、(ぬか)にコウジカビという微生物(びせいぶつ)をまぜたもので、お米を分解しうまみや香りをひきだします。甘酒以外にも、日本酒・焼酎(しょうちゅう)・味噌・酢(す)・漬物(つけもの)・醤油(しょうゆ)にも使われます。お酒と作り方が似ている飲み物なので、「甘酒」なのです。微生物が持つ、栄養素を分解する「酵素(こうそ)」を利用しているのです。わたしたちヒトもさまざまな酵素で「消化」をします。

 では、お米がなぜ甘くなるのでしょう?お米は、炭水化物という炭素水素をたくさんふくんだ栄養素です。炭素をふくんでいるため燃やすと炭(すみ)つまりコゲができます。コゲができる食べ物って、他に何がありますか?パン・パスタ・うどん・まんじゅうなどの小麦、さつまいも・じゃがいも・かぼちゃ・とうもろこしなどのでんぷんなどがあります。かぼちゃやさつまいもは、(しゅん)の時期にたべると甘いですよね。サトウキビから作る砂糖も、この仲間です。
 つまり、炭水化物は分解すると糖(とう)になるのです。糖はほかの栄養素にくらべ水によく溶けるため、食べると早く血液にとけ体中に運ばれます。けがをした人のお見舞いに、甘いくだものをおくるのはそのためだそうです。

 炭水化物より溶けにくい栄養素ですがタンパク質脂肪(しぼう)もコゲができますし、もやすと煤(すす)が出る石油・石炭などの化石燃料も炭素と水素をふくみます。炭素や水素は、食べ物や燃料としてエネルギーにかわることを覚えておいてください。

 続きます。(塾長)


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