べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

理科は答えを教えるんじゃない2|ボクたちの失敗

2017年08月05日 | 理科
受験理科について。合格には、整理した知識と問題のなかから出題者の意図(いと)を読み取る、その両方が必要です


まず、知識事項。 問題と解説を、しっかり読み、みっちり覚えていくという当たり前を徹底します。方法はカンタン。ノートを取ること。図や表をマネて写すこと。問題を解いて、間違えた問題を解説やまとめを見ながら自分でまとめること。キレイな ノートより、次のテストで取れるノートを意識しましょう。自分で書いた(描いた)ぶんだけ確実に得点できるようになります。応用に入る前に必要な助走です。基本の「必須正答問題」を落としてはいけません


頭がよくなる 謎解き 理科ドリル (辻 義夫・著)

半分クイズ半分問題でコンパクトです。前半はクイズですから理科に興味が薄い子にさせやすい。親子や友だちと楽しんでください。後半の問題は表やグラフや図を使った問題がほとんどで、マネて解く練習に向くと思います。偏差値50後半ぐらいの伸びに使いました


応用の「合否分岐問題」について。正答するには、基本の知識を土台に、入試のその場で見えないものを見る力を働かせなければなりません。ここでは、科学の原理・原則をどれだけ(決してすべてではありませんよ)理解しているか、あるいは理解できる練習を重ねたかが問われます。何が問われているのか、出題者の意図を問題のなかから読み取ることが要求されます。知識として身に付けたことがそのまま正答になるかは問いによります。これを一度で理解できる子はたいへんまれです(←重要!)。解いて丸つけ"だけ"で終わっていたらこれ以降は取れませんよ。知識問題以外に、表やグラフや図で問う問題に積極的に当たりましょう。そしてノートにまとめます。次のテストで取れるノートって出題者の意図を意識するノートのことなんです。基本の知識を土台に、自分が出題者ならここを訊ねるなとまとめてみてください。時間がかかりますがこれはできます。すべてを理解せよではありませんし、問題を取り組むほどに精度は上がります。とりあえず手をつけて、(全部は理解できなくとも)マネてノートにまとめて、解いて繰り返せばいい。繰り返す時間の余裕と根気が勝負を分けます

理科は答えを教えるんじゃない|ボクたちの失敗


理科教育(ウィキペディア・パソコン向け

>代表的な教授理論

>理科教育学では、科学的な認識を軸として認知心理学や発達心理学を学ぶことが多い。これは、子どもの素朴な認識を踏まえ、科学的な認識ができるように授業に取り組むことが重要な姿勢とされているからである。

>そして、「なぜだろう?」「何だろう?」「どうなっているんだろう?」「どうすればよいだろう?」という疑問や、事物に対する子ども自身の認識のずれ・矛盾を子どもに持たせ、それらを子ども自身で解決する手助けをすることで、より理解を深めさせる実践が行われている(弁証法的なアプローチ)。

>なお、日本で発達した理科の教授理論には、板倉聖宣らの「仮説実験授業」、玉田泰太郎らの「課題方式」などがある。どちらも「問題→予想(仮説)→討論→実験」が基本線の、科学的認識の成立過程を再現していく授業で、科学の基礎的事実・法則・概念の認識を目標にしている。

>具体的な授業の方法

>上記を踏まえた上で、子どもに「おもしろい」と思わせるとともに、子どもが目的を持ち、子ども自身の手で「科学的な考え方を身につける」ことを狙った授業[16]が模索されてきた。

>理科の授業は、その性質上、「実験」「観察」が多いという特徴がある。板倉聖宣・左巻健男・米村でんじろう達や、現場の理科教諭らの手で、子どもに動機づけをさせやすい、実験を交えた授業実践・指導方法が考えられてきた。その他、科学史への理解も同時に狙った授業実践も、一部で行われている[17]。

>以下、実験・観察について述べる。

>実験
実験には、教師が行い、子どもにその過程を見せる演示実験と、子ども自体に行わせる実験がある。なお、実験ではアルコールランプ・ガスバーナー等の火気、毒物・劇物・危険物などの危険を伴うものを扱うことが多い。これらを安全に取り扱うことを含めて、授業時に注意する必要がある。

>観察
生物の成長・地表・大気圏・天体を題材にする場合などに、子どもに観察を行わせることもある。この場合も、疑問を子どもに持たせて観察させることで、より理解を深めさせる授業実践が行われている。


>「科学教育」としての課題

>日本の理科教育は、広義にとらえるならば科学教育のひとつである。しかし、狭義に「学校での理科教育」としてとらえた場合、前述のとおり(特に、明治以降、)純粋な科学教育とは若干違う方向の発展をしてきた。

>このことに対し、森一夫は、日本の伝統的な自然観に下記の特徴があり、今の理科教育にも影響していることを指摘している。

・「見える」物事の知覚的経験を重視するが、その背後にある「見えない」法則性・成立根拠を問い直そうとしない即物性(実証主義)がある。
・自然をとらえるとき、「学」の対象ではなく、役に立つための「術」の対象と見る実用性(実学主義(英語版)・技術主義)がある。
・自然と人間の不可分・一体化を強調する全体性(全体論)がある。

>また、限られた時間で「科学的な法則を体系的に理解させること」と「実体験から科学的な考え方を身につけさせること」を両立させることは難しく、問題解決学習と系統学習、すなわち、「自然に対する観察・体験」と「科学技術体系の注入」のどちらを重視するかで揺れ動いている。(ここまで引用)


中学受験理科では、法則を知って計算で求められる予想値より、実験観察で見られる事象を優先します。実験観察がまずあって理論ができるという科学の手順を体感させようとしているからです。科学の手順は身に付けて欲しいが、結果だけいきなり身に付けさせようとはしません。たとえば、予想値を見てそれに対応する技術者の資格勉強ならオームの法則が優先かも知れませんが、中学受験する子がそういった技術者になるとは限らない。中学で習うオームの法則を使えば電流の予測値は求められ電力量も出ますが、それが実際の豆電球の明るさを示すとは言えない。特にフィラメントを使う豆電球は、発熱にも電力が使われているからと理解しています

このあたり、数学とは違いまず実験観察がある理科の場合、出題者の意図や問いかけにより揺れが出るのだと思います

小学生理科 豆電球の直列つなぎの明るさ(BIGLOBEなんでも相談室・パソコン向け


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