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えつこのマンマダイアリー

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あぁ、特定秘密保護法案が...

2013年11月25日 | 政治・社会

 3日前の記事の最後で、「毎日、切歯扼腕、隔靴掻痒、毛骨悚然たる思いで、事あるごとにため息をついています」とつぶやきました。安倍政権が必死で成立を目論んでいる特定秘密保護法案のことです。これに関して記事を書いた先月初めから、ずっとそんな思いで過ごしてきました。
 この間、憲法学者や法曹界による声明に始まり、内外メディア、国民へと、反対行動が広がりを見せてきました。東京新聞は大手メディアの中では先陣を切って、この法案がいかに悪法であるかを、毎日のようにいろいろな角度から報じてきました。他紙の批判態勢にも最近になって漸く火がつき、最も政府寄りである2社(どことは申しませんが)でさえも懸念を示すようになったようですが、すでに時遅し、みたいですね。
 修正案を迫っていた日本維新の会もみんなの党もあっさり丸め込まれ、牙城が一番頼りない民主党とは...明日にでも法案は成立してしまいそう...あ゛ぁぁぁぁ。

 今日の参院決算委員会の中継を一部見ていましたが、民主党の蓮舫氏や小西洋之氏がこれに関して詰め寄っても、与党側はのらりくらりと、時には冷笑を浮かべて交わすばかり。小西氏が小松内閣法制局長官に対し、集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈についても再三質しましたが、答弁は噛み合わず、のれんに腕押し状態。質問側にも答弁側にも苛立ちました。民主党さん、なんとかがんばって、採決突入を避けてくださいよぉ...。

 無駄な抵抗かもしれませんが、何もしないよりはましと自分を励ましつつ、いくつか東京新聞より引用します(順番は日付順ではありません)。

 

 11月22日付朝刊 「筆洗」(朝日新聞の「天声人語」に当たる)より
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 1964年の10月、日本が東京五輪に沸いているまさにその時、中国は初の原爆実験に成功する。当時の佐藤栄作政権内には「米国の核の傘による抑止力だけでは不十分」との見方が広がった
▼首相管轄の内閣調査室(内調)は極秘の研究に着手する。テーマは、日本の核保有の可能性について。内調には、首相のブレーンとなる政治学者から報告書が出された。そこには、非核政策をとりつつ、核兵器に転用可能な技術は持ち続ける「潜在的核保有国」を目指せと書いてあった
▼「原子力の平和利用に大いに力を注ぐと共に、他方では日本が国産ロケットによって日本の人工衛星を打ち上げる計画を優先的に検討するよう...」。核と宇宙技術の平和利用の陰に、潜在的核保有国という刀をしのばせろという訳だ
▼日本の原発政策はどのような歴史的文脈と国家戦略の中で進められてきたのか。その歩みを検証した本紙の連載が、『日米同盟と原発―隠された核の戦後史』として刊行された
▼自らの立場が損なわれることを覚悟しつつも機密について証言し、極秘文書を提供してくれる元官僚らの存在なしでは、迫ることができなかった歴史の真相の一端がそこにはある
▼こういう調査報道も、もう不可能になってしまうかもしれない。犯罪とされうるからだ。与党が成立を急ぐ特定秘密保護法案とは、そういうものである。
 (※ブログ管理人が、▼印を境に改行しました)
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 11月6日付朝刊 「本音のコラム」より
 斎藤美奈子氏(文芸評論家)は、「官僚国家への道」というタイトルで、この法案についてこう言っています(抜粋。「 」内は引用文):
 「マヌケな政府・与党」は、「おめでたいことに、自分が『秘密を握る側』に立つと信じている」 しかし、この法案が通れば、「憲法六十二条の国政調査権は機能せず、国会の茶番化はもっと進み、日本は官僚のシナリオ通りに動く国家になるだろう。行き着く先は民主主義の死侵害されるのは『国民の知る権利』ではなく『国民主権』なのだ」
  (※太字化はブログ管理人によります)

 

 10月19日付朝刊より
 「秘密保護法案 人権脅かす 憲法学者24人反対声明」の呼び掛け人の一人、奥平康弘氏(東京大学名誉教授)は、この法案と憲法の関係についてこう言っています:
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 「国民主権が大きく崩される報道の自由を侵害し、国家権力にとっては都合がよい憲法九条の平和主義も脅かされるが、まだ国民に危機感が薄い
 「法学者たちが声を上げるのは、かつてない恐ろしさがあるから。戦前で言えば、戦争に突き進むことになった国家総動員法のように、『あれが歴史の転換点だった』とならないようにしなければいけない
  (※太字化や赤字化はブログ管理人によります)
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  11月17日付朝刊 「時代を読む」より
 内山節(たかし)氏(立教大大学院教授・哲学者)は、「透明性ない国家に信認なし」というタイトルの評論内で、この法案についてこう言っています(抜粋。「 」内は引用文): 
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 「この法案の危うさは、(略)国家とは何かということ自体にかかわってくる問題である」
 「国民に寄り添い、国民とともに考える姿勢がなければ、国民は次第に国家というシステムを信用しなくなっていく。(略)国家はシステムでしかなく、そのシステムが国民の信認を失えば、国家は崩壊の道を歩むのである」
 (安倍首相の)「大本営発表的な言動や、それを支持する人たちの大合唱によって国民を引きつけながら、都合のいい国家をつくろうとするなら、その先に待っているものは、ファシズムの予兆を帯びた不安定な時代の到来でしかない
  (※太字化はブログ管理人によります)
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  10月18日付朝刊より
 「自由と権利骨抜き 世論で悪法葬ろう」という見出しで風刺めいた記事も掲載されました。秘密保護法案に対する反対標語を考えるというものです。一部を引用します。

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全国市民オンブズマン連絡会議
 事務局長
 弁護士 新海 聡氏 
  

「特定官僚保護法案」

参議院議員 社民党
 福島瑞穂氏

  

「不都合な真実隠す保護法案」

軍事評論家
 前田哲男氏
  

「アベノシークレット」

「アジアプレス」共同代表
 石丸次郎氏
  

「何が秘密? それは秘密です」

阪南大学准教授
 下地真樹氏

  

「秘密守って民を守らず」
「知りたい気持ちが罪になる」
「隠すのは 秘密というより 下心」

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  内田樹(たつる)氏(思想家)の意見(朝日新聞の取材に応じた話の要約)もぜひご参照ください。

 

 明日が怖い、takuetsu@ブログ管理人でした(^_^;

 


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にゃんごろ~さんへ:同感! (takuetsu@管理人)
2013-11-27 22:21:09
にゃんごろ~さん、久々のコメント、でも励みになるコメントをありがとうございますm(__)m 
自己満足に過ぎないとも思いつつ、がんばって記事を作った甲斐がありました。

にゃんごろ~さんのご意見@ブログは、いつも大変参考になっています。やはりこのようなお見立てなのですね。とても残念ですが、正鵠を射ていらっしゃると思います。
どうなっていくのでしょう、この国は.........???
返信する
出来レースに見えます。 (にゃんごろ~)
2013-11-27 20:58:07
騒ぎ出すまでにすでに「れーるがきちんとでき上がっていました。マスコミもいわゆる知識人もそこまでは殆ど騒がず、報道も極めて控えめで、何かの規制解除で一斉にいわゆる文化人がデモをしたり、どう見てもアリバイ造りにしか見えない行動でした。この全体の動きは、ゲンパツムラと同様な、後ろで全ての振付をするコウコクムラの存在を明らかにしたなと感じております。恐ろしいほどの報道規制と文化人のコントロールが金によって出来上がっているのでしょう。絶望的です。
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