えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

選挙でツケを回した結果 ~自覚して出直そう!~

2013年12月08日 | 雑記

 国民の必死の反対運動を尻目に、国会は特定秘密保護法を成立させてしまいました。一昨日の晩は悔しくて悔しくて...。でも、ここで諦めたら権力者の思うツボ、何とか気をとり直しましょう。

 とにかく、これほどまでに国民への侮辱と暴挙を許すことになったのも、元はといえば、国民が選挙で自民党を選んだからです。あれほど安倍氏が強気で傲慢なのも、内実はともあれ、外見上は国民の信認を得た形になっているからでしょう。実際、いまだに50%以上の支持率を保っているのですから。
 詰まるところ国民の自業自得なのだし、「たら・れば」の話は無意味ですから、いち早く気持ちを切り替え、自業自得であることを自覚し、同じ失敗を絶対に繰り返さないことを肝に銘じつつ、現時点でできることを考えなければいけませんよね。怖いのは、国民がここで諦めてしまうことです。

 最初に申し上げたいことは...「上から目線」に聞こえたら大変申し訳ありませんが...1年前の衆院選に始まった種々の選挙で自民党を支持し、今もなお安倍政権を支持している皆さんに問いかけます: 皆さんは、政権が次々繰り出している各種法案や成立させた法律全部に目を通し、国会の審議も見聞きした上で支持なさっているのでしょうか? 自民党の憲法草案をご覧になったことはありますか? そうであるなら、それがその方の考え方なので、私が申し上げることはあまりありません。ですが、そうではなく、アベノミクスなどの一見成果と見えるものを漠然と「成果」と感じているだけで、現政権を支持していらっしゃるのであれば、各種法案や法律、憲法草案を、一度丁寧に読んでいただきたいです。その上で、現政権に同調し、支持するとおっしゃるのであれば、もはや何も申し上げることはありません。

 

 いつものように、東京新聞から記事をいくつか引用します。

  12月8日付朝刊一面の政治部長 金井辰樹氏の記事 「12.6を忘れない」です。

copy-------------------------------------------------

 反対の声が議事堂を包む中、耳をふさぐように採決に突入し、特定秘密保護法案は「法」になった。
 国会の責任は、政府と与野党の論争を国民に提供して知る権利に応えること。そして民意を吸い上げながら法律をつくること。ところが、その責任を放棄し、知る権利をおびやかす法律を成立させてしまった。

 法案の修正協議で先頭に立った自民党の中谷元・副幹事長は採決を前に「サイレント・マジョリティ(声なき多数派)」の理解を得たと言った。声を上げない人は理解者と解釈し、反対の声は「大音量」の雑音だと思っているのだろうか。だから健全な民主主義の表現であるデモをテロに例えた石破茂自民党幹事長のことも、党内ではさほど問題視されなかったのだろう。

 成立したばかりの条文を読み返してみた。三十ヵ所以上にちりばめられた「その他」の文字が、秘密の範囲を無限に広げ、知る権利を脇に追いやる構成になっている。
 似た文章を思い出した。昨年、自民党がつくった憲法草案だ。随所にある「公益」や「公の秩序」が基本的人権を縛りつけている。二つの文をみて、この政権は、民より上に国家が君臨する社会をつくろうとしているのだと感じる

 責任は自民党だけでない。平和の党を自任する与党・公明党は「戦争する国」に道を開くとも指摘される政府案を、わずかな修正で了承してしまった。官僚支配の打破を訴えてきた日本維新の会やみんなの党は、官僚が秘密を意のままに操る懸念が強く残るまま与党と修正合意。これを機に巨大な安倍自民党との関係を深めようという党利党略が先行していた。反対姿勢を鮮明にするのが遅れた民主党も含め「国民の権利をどう守るか」という意識は希薄だった。

 法律は成立した。しかし、終りではない国会でできた法律は、国会で改正も廃止もできる。反対論の全国的な広がりは、今回は法成立を阻止できなかったが、政権側は相当追い詰められていたのも事実だ。揺るぎなく声を上げ続けることで、政治を動かすことはできる
 そして、有権者にとって最も効果のある手段が選挙だ。私たちの一票で選んだ国会議員が、どんな発言をしたか。賛成したか。反対したか。きちんと胸に刻んでおく必要がある。政治家は「国民はしばらくしたら忘れる」と、たかをくくっているかもしれないが、そうはいかない。次の選挙まで12月6日のことを、しっかり記憶にとどめたい

 (注:段落分けと太字化はブログ管理人によります)

-------------------------------------------------copy

 

   同朝刊の「こちら特報部」欄では、「私たちは あきらめない」という大見出しの下、「秘密保護法廃止 できること」として、「報道は不正暴き続けよ」「地方選通じ圧力かける」「政治家の行動 記憶を」という手段を通じ、「政権の報道に歯止め」をかけることを、国民に呼びかけています。

 具体的に一部を抜粋して引用します。

copy-------------------------------------------------

 政治評論家の森田実氏は、有権者による政治への監視や参加が重要だと説く。
 「秘密保護法は施行まで1年間ある。もし東京都知事選が行われればそこでも争点化する。国民は地方選などを通じて政権に圧力をかけ、秘密保護法を使えなくしたり、方向転換を迫ったりすることが可能だ」

 東京都小平市で、都の道路計画に関する住民投票に関わった哲学者、國分功一郎・高崎経済大准教授は「秘密保護法反対デモは脱原発の時よりも小規模かもしれないが、短期間で声を上げる人がこれだけ増えた。自民党の石破茂幹事長がデモをテロと表現したのも、市民が相当与党を追い詰めた証拠だ」と評価する。
 國分氏は、法の施行後であっても市民の働き掛けは有効だと強調する。
 「特定秘密の指定の妥当性をチェックする第三者機関の設置や運用について、市民が圧力をかけ続けることが重要だ。例えば、議員事務所に直接ファクスで訴えるのもいい。アベノミクスで支持率を上げた安倍政権も、今回は市民の動きに『意外と思い通りにはできないぞ』と感じたはずだ」
 もう一つ、國分氏は「記憶と記録」をキーワードに掲げる。「市民が政治家に対抗するには、記憶と記録が大切だ。審議や採決で政治家がとった行動を覚えておき、新聞記事などを保管しておく。忘れないでいて、今後の投票行動に反映させればいい

-------------------------------------------------copy

 

 話は逸れますが...同朝刊の「筆洗」(朝日新聞の「天声人語」に相当)などによると、故マンデラ元大統領は人種隔離政策に反対して27年間投獄され、そのうち18年間は体を丸めなくては眠れないような独房に入れられていたとか。それでも萎縮することなく堂々とふるまい、白人の看守達をも深く敬服させたと。
 また、マンデラさんは「恐れを感じないというのは愚かな証拠で、勇敢さとは、恐れに負けないことなのだ」と言った、「敵を許し、敵と力を合わせた」と表現しています。
 あるテレビ番組では、「敵を許すことができる人が本当に強い人だ」と言っていた、とも。だとすれば、私は強い人間たり得ませんね。到底安倍政権を許すことなんてできそうにありませんもの...。

 閑話休題、マンデラさんの死と入れ違いのように、民主主義を無視した政権の暴走によって成立した特定秘密保護法...しかも、元々違憲状態で成立した衆院と参院とで...。マンデラさんがこの様子を見ていたとしても、やはりおっしゃったのでしょうか? 「敵を許し、敵と力を合わせなさい」と...。不屈の精神で民主主義を勝ち取ったマンデラさんから、何を学ぶべきか...今考えております。皆さんも一緒に考えましょう、これ以上権力者に見くびられないために...。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 多摩の紅葉2013 | トップ | ドイツの焼き菓子 ~アドベ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記」カテゴリの最新記事