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えつこのマンマダイアリー

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夏の里山体験2015 ~朴葉寿司と竹風鈴作り~

2015年07月22日 | 里山・風景

 10日前のことで恐縮ですが、「多摩市立グリーンライブセンター」で開かれた「夏の里山を学ぶ 朴葉(ほおば)寿司と竹風鈴作り」という講座に参加しました。これは、林野庁「森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業」の一環として、「多摩市グリーンボランティア雑木林保全の会」「多摩市グリーンボランティア連絡会」の主催で行われた平成27年度の「雑木林活用講座」 の2回目に当たります。

 講師の峰岸久雄氏(「みどりと暮らし設計工房」代表・ランドスケープアーキテクト・環境カウンセラー)による講話を聴いた後、近くの里山にある緑地で朴の葉を収穫し、それを使って朴葉寿司を作りました。次に、竹林で予め調達されていた竹を使って風鈴を作る、という内容でした。

 講座の様子を、順を追って紹介します。(★これよりこれより下の画像をクリックすると大きい画像が見られます。★撮影日は2015年7月12日です。)

 

 寿

 

<朴の木 豆知識> 講師の話を抜粋して紹介します。

◆ 朴の木
 ・モクレン科モクレン属の落葉高木。
 ・20~40cmの葉を、10枚前後1単位としてらせん状・輪生状につける(↓の上段右端の画像参照)。
   ※トチノキと葉の形状が似ているが、トチノキはらせん状にはつかない。
 ・葉には黄色ブドウ球菌に対して抗菌作用があるので、ご飯や餅などを包むのに使われてきた。
  和名の由来は「ホウ(包む)」
 ・花の花弁も、10枚前後がらせん状・半球状につく。蜜を分泌しないため、花粉を食べる甲虫類だけが花に来る。
 ・樹皮に精油マグノール・マグノクラリンが含まれることから、胃腸の粘膜組織を引き締めるため、
  健胃・消化促進・腹痛抑制・整腸・去痰・利尿薬として応用されている。
  漢方では、乾燥させた樹皮を「和厚朴(ワコウボク)」と、集合果を「和厚朴実」 と呼び、他の生薬と調合して使われる。
 ・木は強いアレロパシー(他感作用)を示す(根から成分を出す)ので、朴の木の下では他の植物が生えにくい
   ※他の例:セイタカアワダチソウ(自身のアレロパシーにより、10年毎くらいに自滅する。)
 ・生長が速く、木材は緻密で軟らかで水に強く、狂いやひび割れが少ないため、工作が容易。そのため、
  家具他さまざまな用途に用いられる。軽いので、刀の鞘・包丁の柄・下駄などにも利用される。
 ・炭は上質で、金銀の研磨に用いられる。

◆ 葉で包む食べ物
 ・柿の葉寿司(@奈良県)
 ・桜餅(大島桜の葉を塩漬けすることで薬効が出る。その年に萌芽した新葉を用いる。)
 ・柏餅(柏を用いることが多いが、元祖はサルトリイバラの葉。ツルでつながっていくことから、縁起が良いとされる。)
 ・チマキ(笹・チガヤ・ススキ)
 ・鱒寿司(笹 @富山県)
 ・ムーチ(ゲットウ @沖縄県)
 ・クバ餅(ビロウ @沖縄県)
 ・イカンペペス(バナナ @インドネシア)

 

<朴葉収穫体験>

 「亀ヶ谷緑地」まで移動し、「多摩市グリーンボランティア森木会 亀ヶ谷緑地班」の方々の協力の下、実際に朴の葉を収穫しました。 


 高枝バサミを使ったり、枝ごと下ろしてきて葉をもぎとったりしました。葉元を手前に引くだけで、簡単にとれました。参加者全員で100枚ほどを収穫。
 

    
 緑地のそばにある竹林を見学だけしました。
 本来は雑木林だった場所に近くの民家の方がたった1本植えた竹が、何年かの間に他の雑木を追いやって竹林になってしまったとか。現在は、「多摩市グリーンボランティア雑木林保全の会」の方々が、竹林として保全・活用のために活動してくださっています。2年前までは荒廃して立ち入ることもむずかしい状態だったのが、明るい竹林に変わりつつあります。「近くにお越しの際は、ぜひ散策を楽しんでください」とのことでした。

 

<朴葉寿司作り>

 グリーンライブセンターに戻り、寿司作りにとりかかります。寿司の材料は、すでにスタッフによって準備されていました。  


 ①朴葉を洗い、水気をふきとり、葉脈が硬いので葉元を切り落とします。
 ②寿司飯(朴葉30枚に対して5合分が目安。ただの酢飯でもよいし、五目寿司でもよい)を葉の中央に載せ、
  その上に好みの具を載せていきます。この日の具は、ツナそぼろ・椎茸の甘辛煮・きゃらぶき・紅生姜・桜デンブ・錦糸卵でした。
 ③葉の両端を内側に折り、次に葉元側を折り、最後に葉先側を折り込んで包みます。
   しばらく置いて、葉と寿司飯を馴染ませてからいただきます。

 自宅に戻り、馴染んだところで「いただきます!」(下段右端) 思ったより香りがしなかった(香りがするものと、勝手に思い込んでいた(^_^;)のですが、大満足! スタッフの皆さん、ごちそうさま&ありがとうございました!!

 

<竹風鈴作り>

 材料は ↑ の竹林で予め調達され、すぐ使えるように加工されていました。 


 十文字に組んだ持ち手に、長短の割り竹を2本ずつ凧糸で縛りつけ、重さのバランスを見ながら位置を決めてから木工用ボンドなどで固定します。音を鳴らすための竹節と、その下に、手動で鳴らすためのツマミ?を糸に通し、中央にぶら下げてできあがり! (結び目の余分な凧糸を切り落としていませんが、切り落とすともっとすっきりしますね(^_^;)

 材料を予め加工してくださっていたので、簡単に作れました。ガラスや金属の風鈴とは違った、柔らかい野趣あふれる音がします(*^▽^*)v スタッフの皆さん、大変お世話になりましたm(__)m 準備に手間がかかったことでしょう。 

 

 <道中こぼれ話>

 里山との往復の道中、峰岸講師が道端の植物について解説をしてくれました。

      
 ヤブガラシ(ビンボウカズラ)。どこにでも生え、繁殖力旺盛で辺りを席巻してしまうことからついた名前(藪枯らし)とは知っていましたが、この野草の花から最高級のハチミツが採れるとは知りませんでしたw(☆o◎)w  

           
 ご存知、イチョウの雌木ですが、雄木の葉との違いをご存知ですか? イチョウの葉の特徴でもある切れ込みが後者にはありますが、前者にはないそうで...。「雄木はズボン、雌木はスカート」と覚えるとよいそうです(#^.^#)

 

                                                   

   最後におまけ...


 この日のグリーンライブセンターのガーデンの様子です。まだ四季咲き性のバラが3番花?を咲かせていました。
 最下段左端は、リシマキア・ファイアークラッカー。銅葉&黄花が特徴です。

 

                                 

 林野庁の事業の一つなので、参加費は500円と格安! 11月には秋の里山を学ぶ3回目の講座が開かれるそうです。次回もぜひ参加したいのですが、同期生が主役講師として招かれている高校の同窓会の行事と重なっているような気が...?!?(^_^; やっぱりそっちに行かなくちゃね(#^.^#)

 


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