☆☆ IT業界の採用担当者が教える! IT企業の採用事情と内定獲得法and採用担当者向け情報☆☆

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150社の内定を取った人

2005年02月28日 21時11分45秒 | 採用活動
ずいぶん年は上になるが、自分の先輩に150社の内定を取った人が実際にいる。
旧帝大系の出身で、バブル全盛期の話だから、自分の就活にはほとんど役に立たない話だけど、面白いことは面白い。
入社するのは結局1社だけだし、内定を取ってから企業を選択しようにも、多すぎて研究もできなかっただろし、何のためにそんなエネルギーを使うんだか、って思うけど、どうも話を聞いていると考え方からして全然違う。世代の差なのかな。

その先輩は、内定を複数取る前から、志望企業は決まっていたという。
志望企業の内定を取るまでは、他の企業の選考は「自分試し」で「練習」であり、志望企業の内定を取った後は「どれだけ多くの内定を期間内に獲得するか」がテーマだったそうだ。
実際、この先輩に就活の話を聞くと、職種や人事の話なんかはあまり出てこなくて、ひたすら「複数企業でのセミナーの時間あわせ」「内定後の拘束から逃げる方法」「いかに多くの交通費をゲットするか」(昔は地方の企業の選考に行くと、企業から交通費がもらえた)とかのテクニックの話ばっかりなんだよね。
行くつもりが全然ないのに内定をもらって、選考中に親しくなった人事の人に内定辞退するときは少しは悪いって気持ちにならなかったのかなと思って聞いてみたら、
「結局、企業側だって学生のことなんか考えてなくて、とにかく多くの学生を囲い込んで入社させたいだけだったから、お互い様」
だそうだ。バブルのころは人事も学生を逃がしたくない一心でいいことしか言わず、応募者一人一人に注視することもなかったし、無理やり拘束するようなことをして学生の選択の幅を狭めることも平気でしていた。先輩みたいな学生は企業のそういう態度を知り尽くしていて、いいように利用する、ということだったらしい。
企業や仕事に過大な夢を持たないで、汚いところも承知して、なおかつ複数の企業を利用できるだけ利用、最終的には内定辞退のトラブルを一件も起こさず希望の企業に入って就活を終えたという。
比べるのも何だけど、精神的には最近の一般的な就活生よりもずっとオトナかも・・・と思う。

先輩が入社したのは金融の超大手。バブル崩壊後はバブル世代のリストラが始まったりしてのほほんとしてられない状況だったらしいけど、一度もレールを外れることなく順調に出世している。

現役の就活生には全然参考にならないけど、そういう就活が可能だった時代もあったということで。



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