82歳からの旅

私の記録

 ~ 心の故郷を尋ねて ~  

2014年10月11日 11時28分26秒 | 心に栄養を
                  10月11日土曜日 
         

 遠くに住む従兄弟が,弟のお見舞いに先日(7日~10日)来ました。其れで
私は車で案内も兼ねて、2日程同行しました。従兄弟は訳があって父母か
ら離れて,三歳の時に伯母の養子になリました。
 伯母の家は主人に死別して子供も無く,私が中学生の時には伯母の家か
ら学校に行きました。其れで私にとっては,弟の様な存在でした。

 7日の夜は門司の「門司ポート」で私の家族とささやかな,晩餐会をして
私と二人で宿泊しました。

 次の日に私の弟と母方の従兄弟のお見舞いを済ませてから,故郷の村々を
懐かしく尋ね回っていました。以前に来たときも住んでいた何もない狭い
集落を、3時間位も歩き回ったのです。今回も午前中を,その集落の探索に
費やしました。

 寺の屋敷内で墓地の間を,見回って名前を見ながら懐かしんでいました。
寺の門前では,子供の頃に遊んだ友達の名前を思い出しては,懐かしんで
いるのです。
 
 通りがかりの人とも話しています,其処で私も一緒になって話に入りま
した。途中私がM・Mさんはどうしていますか?と尋ねると,私ですと答え
「貴方は何方ですか?。」と尋ねられ「私は田武義です。」と答え
ると・従兄弟をさして?‥?…‥ああそうですか.と次から次へと話は弾み
ました。話は70年も前にタイム・・・・・して???・・ああ懐かしい
故郷よ
 村の様子は変わっても
 通る道のようすは変わっても
 其処には見えない
 故郷がある  

 故郷よ・ああ故郷よ
 心の中に確かに確かに
 故郷はある

 溢れるばかりの 宝を一杯
 其の宝を求めて・・・

 従兄弟は中学生の時にいた,山合い寺の墓地にも一つ一つ墓標を見な
がら懐かしんでいました。

 もう二度と来ることのないで有ろう,遙か離れたこの土地に頬をすり
つける様に懐かしんでいました。

 私は従兄弟が幼くして肉親と別れて,生きて来た子供時代を懐かしむ
心が手に取るように解る様な気がしました。

 私は従兄弟と夜ゆっくりとお酒を酌み交わし、生涯の契りを堅く結び
ました。何と満月の夜で、しかも皆既月食と言う素晴らしい夜でした。

 私の生涯にとって素晴らしい,従兄弟との酒宴会でした。

                        
コメント (3)
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