武子太郎の武子の一文

役者、タケシタロウの気ままな日記でございます!

3・20、アンダーワールド

2010-03-20 23:31:26 | 日記
今、地下鉄サリン事件から15年という再現ドラマを見た。
地下鉄サリン事件のことはよく覚えている。

15年前、少年野球の合宿から帰ると、家ではサリン事件で持ちきりだった。

その時は、ただ大変な事件があったんだなあという感じだったけど。

昨年ふとしたキッカケで、村上春樹著「アンダーワールド」を読んだ。

これは小説ではなく、オウムの被害者達にインタビューをして、それを村上春樹が一人称の形で綴るノンフィクションだ。

それを読み、結構な衝撃を受けたわけです。

なんにも知らなかったじゃないかと。

それもあり、今日のドラマは涙が止まらなかった。

この事件、本当に人事ではないのだ。

いつ、どこで我々の身に降り注ぐかわからない。

日本人が経験した、初の大規模な無差別テロだ。

諸々を聞いていて、一番残念に思うのは、国家単位の反応の遅さ、悪さ。

オウムという団体が「恐らく」危険だろうとわかりつつ放置し、事件が発生してから地下鉄が全線運行停止するまで二時間近くかかり、病院では国からなんの指示もなく現場の医師達の機転でサリンの情報を自分たちでまわした。

阪神大震災と同じく、あまりにずさんな危機管理の結果の人災とも言えると僕は思う。


平和とは、確率なのか…