ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

K.005. 鉄製鹿の蝋燭立て Castiçal em metal

2018-10-12 | 飾り棚

高さ40cm、皿の直径15cm

 アレンテージョ地方のカンポ・マヨールのような少し大きな町に行くと、二階のベランダが美しい鉄製の枠で飾られていて目を引く。
 その殆どが唐草模様の様なものであるが、各家によって様々で見ていて飽きない。
 また煙突のてっぺんや屋根の上には同じ工法で作られた風見鶏などもみる。
 そしてそんなものを作っている町工場を時たま見かける。
 鉄を火に入れハンマーで叩き曲線を作り出し溶接する。
 これはその技術を使っての小物である。
 アフリカの鹿だろう。角のねじれた部分と長い足が気に入っている。
 縦長の割には重いので安定しているから、食卓を立体的に使うにはもってこいで、器としても何にでも使えるのだろうが我家では蝋燭立てに使っている。
 ちなみにベランダの事をポルトガル語では「バランダ」という。
 カッパ、メリヤス、シャボン、ビードロ、ボーロ、コンペイトウ、カステラと日本語になったポルトガル語はたくさんあるが「ベランダ」もその一つだろう。MUZ
©2018 MUZVIT


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