ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

K.004. アレンテージョ農家模様オリーブ入れ Azeitoneira

2018-10-12 | 飾り棚

 ヴィッタル・ジャネイロ工房のオリーブ入れ。
 黒々としたオリーブの実が画面前面に配置され、なにか浮世絵(ジャポニズム)的な構図のとりかたを思い起こす。
 バックにアレンテージョの農家とオリーブの木。そして麦畑。
 真っ青なアレンテージョの空にぽっかり浮かぶ真っ白い雲と大きな太陽。
 その空にカラスが群れ飛んでいる。
 「カラスが群れ飛ぶ麦畑」というとゴッホのオーヴェールでの作品を思い浮かべるが、カラスはポルトガルでは神聖な鳥。
 リスボンの市の鳥にもなっている。
 絵柄のある広い方にオリーブの実を入れ、狭い部分に食べたあとの種を入れる。
 我家では塩漬けオリーブの他にナッツを入れたり焼き栗を入れたり、果物を入れたりといろいろと使って楽しんでいる。
 ろくろで皿を作って手で少しひょうたん型にひねり、粘土で間仕切りを入れる。
 小さいけれど結構手間の掛かる焼き物である。
 オリーブ入れはポルトガル独特で面白い物が多いので、これの他に30余りのコレクションがあります。
 でもどれもこれも手造りならではの趣がある。
 今後順次このコーナーでご紹介していきます。MUZ
©2018 MUZVIT

 


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