ヴィッタル・ジャネイロ工房のオリーブ入れ。
黒々としたオリーブの実が画面前面に配置され、なにか浮世絵(ジャポニズム)的な構図のとりかたを思い起こす。
バックにアレンテージョの農家とオリーブの木。そして麦畑。
真っ青なアレンテージョの空にぽっかり浮かぶ真っ白い雲と大きな太陽。
その空にカラスが群れ飛んでいる。
「カラスが群れ飛ぶ麦畑」というとゴッホのオーヴェールでの作品を思い浮かべるが、カラスはポルトガルでは神聖な鳥。
リスボンの市の鳥にもなっている。
絵柄のある広い方にオリーブの実を入れ、狭い部分に食べたあとの種を入れる。
我家では塩漬けオリーブの他にナッツを入れたり焼き栗を入れたり、果物を入れたりといろいろと使って楽しんでいる。
ろくろで皿を作って手で少しひょうたん型にひねり、粘土で間仕切りを入れる。
小さいけれど結構手間の掛かる焼き物である。
オリーブ入れはポルトガル独特で面白い物が多いので、これの他に30余りのコレクションがあります。
でもどれもこれも手造りならではの趣がある。
今後順次このコーナーでご紹介していきます。MUZ
©2018 MUZVIT