ポルトガルのえんとつブログ

画家の夫と1990年からポルトガルに住み続け、見たり聞いたり感じたことや旅などのエッセイです。

K.008. 素焼き炭火焼コンロ  Fogareiro

2018-10-14 | 飾り棚

高さ22.5cm

 セトゥーバルの下町ジュンクエイロに住み始めた当初にはこのコンロに随分お世話になった。

 小さなベランダで炭火を起こし網を乗せて何でも焼いた。

 サルディーニャ(鰯)カラパウ(鯵)パルゴ(鯛)ベスーゴ(甘鯛)エスパーダ(太刀魚)と魚はもちろん、フランゴ(鶏)やポルコ(豚)ピメンタ(ピーマン)それに自家製のメザシとアジの開き。

 遠慮いらずでもうもうと煙を出した。

 あまりにも酷使しすぎたのかある時、ぱっくりと割れてしまった。

 素焼きで甘い焼きの割にはよく持ったものだと思う。

 愛着もあり捨てるにはしのびなくとりあえず接着剤で張り合わせてみた。

 その後、鉄製の炭火焼コンロを使っていたが残念ながら最近は炭火焼をしなくなった。

 南東方向にある松の木が年々大きくなり我家のベランダに迫ってきていて「もし火が移れば…」と心配になったからである。

 一階のマリアさんや二階のメルローさんはコンロを表に持ち出して炭火焼をしている。

 我家は四階なので下まで持って行くのが大変なので最近は電気で焼いているが、やはり煙を出して炭火で焼いた物のほうがひと味もふた味も旨い。MUZ

©2018 MUZVIT

 


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