武田じゅうめい 旅人は風に向かって進む

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人にはニッポンが足りない

安倍さんと徳川慶喜

2007年09月11日 | 人生の意味
外見で人を判断するのは、好ましいことではないと言うかも知れないが、外見は人を見る上において、重要なファクターだ。
安倍さんの国会演説を聴いていると、情けない顔をして教科書を読む姿は心に響いてこない。
具体的には、年金問題は国の根幹を揺さぶる重要課題だが、あまりに底なしの泥沼状態のためか、呆然自失の呈であり、自民議員のカネにまつわる連鎖的不正にも腰を抜かしているようだ。
テロ特措法の延長問題は、6年に渡って、その場しのぎで綻びを隠してきたようなもので、日米同盟も、憲法問題も、集団的安全保障問題にしても正面から取り組まず、自民政治の薄さと利権に忙しい政治亡者を見る思いだ。
幕末、徳川300年の幕藩体制を誇った最後の将軍・徳川慶喜に安倍さんを重ね合わせると、数で優った徳川幕府軍が、薩長の新しい兵器と理念に近代武装された勢力に次々と敗走して行ったのは歴史の回天であり必然であった。
徳川幕府は、守旧派が長きに渡り権力を握り、意気のいい人材は払底し、内部は官僚腐敗に満ちていたという。
徳川にあっては、幕閣の重役・官僚は既に使いものにならず、勝海舟が見込まれて徳川の時代に幕を引いた。
さて、歴史とは皮肉家であるようだ。
徳川慶喜になぞった安倍さんは奇しくも山口県出身である。
大政奉還と江戸城引渡しの役回りを演じるのは安倍さんになるのであろうか。
(ムラマサ、燕反しに斬る)

コメント
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