ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

7.1 高江現地集会(ヘリパッド建設反対座り込み9周年報告会)の呼びかけ/その他案内

2016-07-02 17:30:00 | 日記
今回記載項目
第1項:『7.1高江現地集会(ヘリパッド建設反対座り込み9周年報告会)の呼びかけ
第2項:高江現地週報
第3項:『高江現地運動概略基調報告』(6.12)
第4項:『7.2島嶼防衛と離島への自衛隊配備を問うシンポジウム ~基調講演と宮古島、石垣島からの現地報告~』案内
第5項:『7.1命の森やんばるをいかに守るか ~「やんばる国立公園を検証するシンポジウム」~』案内


古謝美佐子さんの懸命の嗚咽を呑んだ “童神(わらびがみ)”哀唱の後の大会参加者黙祷
(2016年6月19日・沖縄県民大会生中継録画(全編)沖縄タイムスはこちらへ→ https://www.youtube.com/watch?v=6C-UZWl1Jxs

はじめに
 元海兵隊軍人で軍属の女性暴行殺害・死体遺棄容疑事件に対する県議会決議を受けた6月19日の県民大会には、一人一人がそれぞれの深い哀しみとやりきれぬ怒りを胸にした老若男女沖縄ウマンチュと沖縄に寄り添う「本土」市民らが集結しました。逆巻く怒りと悲しみでどよめくこころを抑え、追悼は無音の衝撃を孕んでいるかに見えました。大会の終盤、大会参加者の固有の動機と深さが知れる思い思いの自発的なフリップが降ろされ、主催者から用意された“怒りは限界を超えた”と書かれたフリップが一斉に掲げられました。外部へ沖縄の総体的意志を発信するための絵ができた、というところでしょうか。そしてやはり思うのです、大会は目的ではなく、今後の人権を守り民主主義を獲得していくための反基地・平和運動の一ステップにしなければならない、これからはそれぞれの闘いの現場に集結し“限界を超えた怒り”の表現と行動を、持続的に、示そうではありませんか。
 県議会でも、県民大会でも“海兵隊撤退”が重要な決定の一つとして決議されました。たたかいの戦線のステージがひとつ上がりました。“限界を超えるべき怒り”の事件は過去何度も起きました。だから“怒りは限界を超えた”は何度も問われた“チャースガ、ヌースガ ウチナーンチュ!”を内部に湛えたことばであり、そのことばを受け取る者は、ウチナー、ヤマトゥの出自を越境し思いを分有すべく、その問いに応えて行かなければならない、と思っています。


1.高江現地集会(ヘリパッド建設反対座り込み9周年報告会)の呼びかけ
 沖縄県民怒りの民意”基地全面撤去!”の高揚に対抗するかのようにここやんばる高江では米軍の空陸の演習が激しく行われつつあり、また日本政府と米軍は互いに符牒を交わして歩調を合わすように自治体や県民に対してやんばる国立公園化とオスプレイパッド工事強行に関する政治的恫喝を加える攪乱戦法に出ています。より広範な大衆運動の形成が急務です。
 ここに、高江連絡会と住民の会は“海兵隊撤退”大会決議、すなわち普天間、辺野古、北部訓練場その他の海兵隊基地撤去・全面返還要求を背景に旗幟鮮明と成し、高江現地集会(9周年報告集会)集結を呼びかけます。

 
日時 2016年7月1日(金)13時~14時
場所 やんばる高江現地の北部訓練場メインゲート前
主催「ヘリパッドいらない」住民の会・高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会(=高江連絡会)
連絡先:「ヘリパッドいらない」住民の会 TEL 090-9789-6396 FAX 0980-51-2688
 
 「ヘリパッドいらない」住民の会のブログ「やんばる東村 高江の現状」では6月15日に呼びかけが行われています。(http://takae.ti-da.net/e8738084.html)呼びかけ文をここに転載します。
『 いつも暖かなご支援ありがとうございます。
米兵による痛ましい事件、事故が続いています。北部訓練場においては、夜間でも集落上空をヘリ・オスプレイが飛び廻っており、住民への配慮が全くありません。また、自衛隊との合同訓練もよく見かけるようになり、怒りと不安が募ります。
 さて、7月からの工事再開に向けて現地集会を開催します。座り込みは9年目を迎えます。
現場では防衛局がバリケード車の件で警告・撤去要請をしてきたり、警察の見回りが頻繁にあるなどしています。強制撤去も予想され警戒しています。
工事再開に伴い24時間体制の座り込みが始まります。
これ以上、事件・事故をおこさないため、県民の水がめを守るため。高江オスプレイパッド建設阻止・北部訓練場の全面返還に向けて力を合わせていきたいと思っています。ご参集よろしくお願いします。』


2.高江現地週報

6月20日(月)

 昨日の県民大会に引き続き、高江ではゲート前抗議行動に取り組みました。安保破棄の60名の皆さんおよびユニオンの皆さん、80名程度でゲート前に立ちました。
抗議行動終了後、N1に、またまた防衛局4名と北勝建設作業員4名、さらにもう一台の3台でやってきて、あれこれ放言して、帰りました。3台目の車の中の人の服装が黒服、黒帽子、マスク、サングラスだったので、ガードマン(防衛省雇用の軍警備員)の疑いが出てきました。
 もう一つ、東村議会を傍聴しました。伊佐村議が一般質問を行い、村当局の姿勢を厳しく追及しました。東村議会は、平成8年に北部訓練場の早期返還と12年に米軍の農道への侵入禁止が決議されていたことを基に村長を追求しました。村当局のSACO合意を受け入れ、北部訓練場過半の早期返還、世界自然遺産登録、その後に基地撤去を求めるという論法に固執する姿勢は変わりませんでした。米軍演習時の農地侵入については、調査後検討するとのことでした。

6月22日(水
 本日もゲート前抗議行動を9時より1時間行いました。先週金曜日、今週月、火、水曜日と連続して行いました。女性死体遺棄事件に対する米軍への抗議行動ですが、本日はもう一つ抗議を軍警察に伝えての行動です。それは連夜のオスプレイによる夜間訓練に対してです。昨晩は特にひどく昼3時ごろから始まり、断続的に行われ、オスプレイ3機がN4テント近くのLZ17に3機離着陸を繰り返し、終了したのは夜間10時近くです。子供が騒音で眠れずに学校も一緒に抗議するように校長に抗議した親もいたようです。高江住民の生活環境が破壊され続けています。 沖縄タイムス記事によると『仲嶺久美子区長は「特に就寝時間の深夜訓練は生活に支障も出る」と騒音被害を訴える。近く、伊集盛久東村長に面会した上であらためて訓練自粛を求める。』(下記括弧内に記事出典記載)としています。
 また、N4のオスプレイ離発着訓練に完成したN4-1,N4-2のオスプレイパッドをあまり使用しません。特に最初に作られてしまった方はほとんど使われません。理由はよくわかりません。
 明日は慰霊の日です。静かに慰霊をします。
沖縄タイムスオスプレイ騒音で児童不眠 深夜訓練で学校欠席も東村が抗議2016年6月24日http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=174842

3.現地運動概略基調報告(6.12)

 過日、支援者団体から高江現地報告を請われて高江連絡会メンバーが6月12日に発信した「高江現地報告」を来る高江現地集会の事前に高江現地運動の基調報告的なものとして掲載しておきます。
『高江現地報告』
1).今までの概略経過
 問題の発端は1996年のSACO合意です。北部訓練場の半分を返還するとの名目でオスプレイも使用するヘリパッドを高江を囲むように6個作る、それと海からの上陸訓練のために宇嘉川流域と河口を提供するという内容でした。2006年日本政府はヘリパッド建設をすると発表し、2007年沖縄防衛局が強行に工事を着工しようとし、座り込みが始まりました。高江区民は1999年・2006年の2度反対決議をあげており現在もこの決議は生きています。
 2014年7月にN4の二つが完成し、2015年2月に何の返還もないまま先行運用がなされています。
 現在はそのN4地区の2カ所に車両を止め、米軍の陸上からの自由な使用に抗議しています。2014年N1地区・2015年G地区の工事業者が決まり、現在H地区の入札公告中です。私たちは全ての場所に車を止め、テントを張り、座り込み、抗議・監視をつづけています。
2).防衛局の動き
 N1地区の入口は県道70号線に面しています。その路側帯に車を止め、テントを張っていますが、県道70号線は米軍への提供区域であり、現在は日米共同使用で県の管理下にあります。ここを米軍専用に戻すとか、資材を空輸するとかの報道もありました。
今年3月14日には、海兵隊太平洋基地・外務省沖縄事務所・沖縄防衛局の3者名で車両の撤去を要請する張り紙をしていきました。そして、辺野古の和解・中止の作業部会の中で、関連しない北部訓練場を持ち出し、国立公園化と引き換えにオスプレイパッド建設を前提とした過半の返還を名分とした工事強行を進めるため車両・テントの撤去を文書指導をするよう県に迫っています。4月22日に防衛省は個人宛に車の移動・撤去の要望を郵送しました。つい最近も再び個人宛てに郵送し、先日6月9日には防衛局員が現場に来て、受取人不在のまま要請文を読み上げて帰りました。知事の公約では高江の問題は「オスプレイ専用であり「建白書」の枠組みと連動するので反対」と歯切れがよくない点をついて「オール沖縄」に楔を打ち込もうという意図が透けています。県は文書指導するとの返答はしています。
3).運動の広がり
 この2年間、保守的な東村も変わりつつあります。2014年9月、住民の会のメンバーである伊佐さんが東村議になりました。N1・G・H地区の工事に使用されるであろう村道について、「生活道路の使用は体を張って止める」との村長発言を、ヘリパッド容認の村長から引き出したり、村の4割を占める基地がありながら休眠状態だった基地対策特別委員会を活動させるなどしてきました。また2015年4月には北部訓練場の全面返還を掲げた当山氏が村長選に立候補し、20年振りの村長選となりました。結果は残念でしたが、こうした経過の中で大宜味に続き東村にも島ぐるみ会議が結成され、その後国頭村も出来、北部3村の島ぐるみ会議が揃いました。今後工事が予定されている4つのヘリパッドは、工事進入の入り口は高江地区ですが、建設現場は国頭村安波(あは)であり、国頭村の島ぐるみ会議は地元意識を持たせたいと語っています。
 島ぐるみ会議の高江支援は、うるま市が2015年の8月からの月1回の座り込みに駆けつけ、先駆けとなっています。北部3村では、座り込み現場での主体的な参加がはじまりました。
 4月15日~17日はやんばる三村島ぐるみ会、住民の会、高江連絡会のメンバーと宮城秋乃さんらでチームを組み東京で花輪氏らと合流して東京行動がなされました。環境省が目論むやんばる国立公園化及び世界自然遺産登録に向けての内容や計画道程に関する質疑と要請及びアピールのための行動を行いました。環境省その他関連担当議員に対する質疑&要請、院内集会による国会議員らへのアピール、世田谷区文化会館での一般参加シンポジウム開催と続く多忙で有意義な連日でした。概して環境省担当員の質疑に対する応答は内容のない、その場過ごしの不誠実で不十分なものでした。ですが、北部三村島ぐるみ会が地域の問題と北部訓練場全面返還をかざして協力して動き出した画期的な行動でした。
 4月末に米軍属による非道な殺人事件(後日捜査の進展により女性暴行殺害・死体遺棄容疑事件)がありました。5月31日の東村議会では「米海兵隊の撤退を含む抗議決議」がなされました。北部訓練場は海兵隊の基地です。この決議は今後の動向に影響させねばなりません。
4).座り込み継続宣言と目的
この運動はヘリパッド建設を止める、ということから始まりましたが、現在は「北部訓練場の全面返還」を掲げ、人道的にも許されない米軍基地の撤去を求めて座り込みを継続しています。私たちの運動を排除しようとする海兵隊・外務省沖縄事務所・沖縄防衛局の3者に対して、住民の会・高江連絡会は座り込み継続宣言を通告しました。
 主旨は大きく3点です。
①住民が安心してくらせる、殺人養成施設は認めない。
②県民の水がめであるダムを守る。
北部訓練場内には4つ、やんばる全体では6つのダムがあり沖縄島の74%の飲料水を賄っています。この地域では過去14件の航空機事故があり、その内6件はヘリ墜落事故です。また、基地返還跡地から環境汚染が次々と明らかになっています。私たちはこんな危険な状況下に置かれているのです。
③生物多様性の本当の世界自然遺産を目指し、豊かな生態系を守る
やんばるの森は亜熱帯照葉樹林が残っている世界的にも貴重な区域です。その動植物も4000種以上、固有種192種がこの森で命をつないでいます。
5).支援要請
3-6月はノグチゲラ等の営巣期ということで重機を使った工事はしない、とされています。工事はしていなくても米軍の訓練は行われており、空はオスプレイやヘリが飛び、爆音・低周波音をまき散らしています。又、最近は自衛隊の共同訓練も頻繁に目撃されています。
 この2年間、工事は止まっていますが、防衛局・警察は姿を見せており水面下では動きがあります。今年の7月からはまた厳しい24時間の座り込みをN1・H・G地区で繰り広げねばならない状況になりそうです。
 ぜひ皆様の力添えをお願いします。1時間でも。泊りだけでも現場で座り込んでください。宜しくお願いします。
最後に連絡ですが、営巣期間明けの7月1日金曜日、高江のメインゲートで座り込み9周年の報告を兼ねた集会が午後1時から2時まであります。こちらへのご参集も宜しくお願いします。

4.シンポジウム「7.2島嶼防衛と離島への自衛隊配備を問う」





5.シンポジウム『命の森やんばるをいかに守るか  ~「やんばる港区立公園を検証する」~
   主催 やんばるDONぐりーず・NPO法人奥間川流域保護基金




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