ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

「辺野古早朝行動」(6:00~8:30)への参加を!/やんばる三村島ぐるみ会活動

2015-11-09 00:46:42 | 日記
はじめに

辺野古から緊急アピールがありました。

「辺野古早朝行動」(6:00~8:30)への参加を!

 翁長知事の「埋立承認取り消し」違反の違法な工事再開、と県外からの新たな警視庁・機動隊投入弾圧への抗議で「辺野古早朝行動」(6:00~8:30)に最大結集して工事を阻止しましょう。結集を呼びかけます。また、皆さんの周辺に広く呼びかけてください。


1.辺野古をめぐる動き
1).直近の行政域における闘いの経過
10月13日の翁長知事の「埋立承認取り消し」以後、沖縄県と国・安倍政権との非妥協の闘いが進展しています。
10月14日:沖縄防衛局(防衛省)は「私人」になりすまして行政不服審査法を利用しての「埋立承認取り消し」の「効力停止」と「審査請求」を国交省へ提出。
10月27日:国交相は執行停止申し立てを認め、同時に「承認取り消し」の効力を停止することを決定。さらに閣議で知事の「埋立承認取り消し」を「違法な処分」として地方自治法に基づく代執行の手続きに入ることを決定。
11月6日:日本政府の「代執行手続き」に対して翁長知事は国交相の「是正勧告」を拒否する回答を文書で送付し、合わせて国交相に「公開質問状」を提出。
以下はその日の記者会見記事の冒頭部分から引用
 記者質問 今回の国交相の勧告に対して何も返事をしない選択肢もあったと思うが、勧告に応じないという文書を送った理由と、公開質問状を送った背景は。
 知事 これまでも国との交渉の中ではしっかりした対応をとっていくということで、一つ一つこの1年間やってきた。書面の場合は書面で、人的に担当者が直接渡した方が良いなら渡すなど。今回、勧告の手続きにおいてもおっしゃったような形でやっていきたいということだ。国に対する公開質問についてだが、これについては、法律の内容等が分かる人はよく分かるが、なかなか国民や県民がよく分からないということがあるので、私どもが公開質問をすることで、ぜひとも分かりやすく説明してほしいということだ。第一には行政不服審査法に基づく執行停止等は国民の権利を保障するもので、迅速にそれを決定するためのものだが、国は基地を造るので私人であるはずはない。この法律にのっとって物事を進めるのはおかしいのではないかということだけでも、国民の理解のしにくいところだ。なおかつ代執行手続きも取ると、国交相がある意味で審判とプレーヤーの両方を使い分けている説明が大変曖昧な形で今日まで来ているので、公開質問状を出すことによって多くの国民、県民が理解できるようにした。

6日の記者会見で、記者の質問に答えた全文は下記記事をご参照下さい。
参照:【会見全文】「翁長沖縄知事、国交相に公開質問状を送付」 2015年11月6日付沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140392
「政府は説明責任を果たすべき」 翁長知事、国交相に公開質問状を送付2015年11月6日付沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140380
<社説>県の公開質問 政府の反論が見ものだ 2015年11月7日付
琉球新報 http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-167519.html

2).辺野古現場からの報告 (『』内は現地参加市民団体)  
 『辺野古現場においては新たに投入された警視庁機動隊(県外機動隊)110人が11/4日(水)から沖縄県警とともに県民の非暴力の「違法な工事阻止団」の前に登場してきました。それに合わせて県警機動隊の指揮者たちの目が血走り、県民の抗議行動そのものを解体するような指揮を執ってきています。11/4の抗議団員の逮捕劇にそのことがよく顕れています。阻止行動を支える中心メンバーの名前を機動隊の指揮者が呼びながら、現場を支えるメンバーの1人を「公務執行妨害」とでっち上げて逮捕しています。その模様がテレビの映像で流れて、逮捕の不当性が天下に知れわたりました。それでも、那覇地検は勾留の申請を行いましたが、辺野古弁護団の奮闘によりその意図は粉砕され、仲間は11/6午後に釈放されています。また、機動隊の弾圧も厳しくなり、3~4名で1人を歩道に押さえ込み、膝で首を押さえつけ失神させ救急で搬送されるという事件も起こっています。』
社説[警視庁機動隊投入]辺野古から撤退させよ 2015年11月6日付 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140308&f=t
<社説>警視庁機動隊投入 人権脅かす警備はやめよ2015年11月6日琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-166825.html

また、『このように警察の弾圧が厳しくなる中で辺野古弁護団も「阻止団」に合わせて、早朝の6時台から現場に駆けつけてくれています。弁護団の奮闘は「阻止団」をおおいに勇気づけています。お陰で県民はこのような弾圧にも憶することなく、「違法な工事」を阻止することは県民の権利であるとしてゲート前に結集してきています。』

日本政府はグリーンピースを那覇港に足止めし、11月6日からの大浦湾沖における航海・調査、海上阻止行動カヌー隊応援活動を妨害しています。沖縄では『連日報道もされていますが、グリーン・ピースの皆さんへの日本政府の破廉恥な弾圧がある中で、ゲート前ではあついあつい連帯・交流が行われています。11/6には午後から参加した皆さんをさんしん(三味線)の歌と踊り(最後は総立ちのカチャーシー)でもてなしたとのことです。』
グリーンピースも勿論黙ってはいません。那覇港停泊中の船上から世界各国に向けて、辺野古の海洋自然とそれを守るための辺野古新基地建設反対の市民運動の闘いとそれを応援するグリーンピースをかたくなに妨害する日本政府の破廉恥な行動を、発信しています。藪蛇とはこのことです。日米両政府の非民主性が世界の人々に暴かれつつあります。各国の有志から日米両政府への抗議が殺到しているはずです。

『 このように日米両政府・安倍政権と翁長知事・辺野古現場が抜き差しならない闘いが展開されている中で、11/3にオール沖縄会議準備会が開催され近日中に結成総会が行われることになっています(11/4の沖縄タイムス、琉球新報に掲載)。日米両政府と沖縄総ぐるみで対決する陣形ができてきています。』
参照:「辺野古新基地に反対 「オール沖縄会議」発足へ」 2015年11月4日付沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=140017


2.高江連絡会活動週報(11月2日~6日)
大きなできごとが2件ありました。1件は土曜日から日曜日にかけての何者かによる器物損壊の卑劣な行動です。負担軽減が謳い文句の沖縄防衛局は北部訓練場のわずかの返還もなしにN4地区(オスプレイ用ヘリパッド2基)を米軍へ引き渡し、先行運用に供しています。私たちはそれに対して抗議と運用反対の表現行為としてN4地区入口に車両を置いて住民の意志を貫いています。2件目はやんばる三村の翁長知事の埋め立て承認」取り消しを支援する力強い集会が開催され、三村の島ぐるみ会の行動宣言がなされました。
 
11月2日(月)



31日の夜から翌朝にかけてN4の車が破損されました。N4地区のヘリパッド先行運用に抗議する意味で、N4出入り口付近に車両を留置しています。実際、オスプレイ、CH53がN4ゾーンで離発着することによって、騒音、振動で被害が増大しています。誰がやったのか不明ですが、テント盗難に継ぐ、犯罪行為です。大きなコンクリート片で窓を叩き割り、もう一台はバックミラーがもぎ取られていました。だが、勿論のことこのような卑劣な妨害には屈せず、抗議行動を継続しています。闇に紛れてしか動けないなんて・・・、言いたいことがあれば現地で言えば良いのに・・・。
N1テントの屋根に写真の横断幕を張り直しました。早速、軍用救難ヘリHH60が旋回して、見て行きました!?

11月3日(火)
オスプレイが1機、N4に4回離発着を繰り返した後、すぐにCH53が離発着、午前中は、HH60が2機と別機種1機が飛び回りました。
窓ガラス破損、バックミラーもぎ取りに続く動きはありませんでした。この件で平良の駐在警察署署員がやって来て報告書を出すといって帰りました。
参照:高江で抗議の車2台損壊 N4ゲート前、活動妨害か 2015年11月3日 05:03 琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-165203.html
今日は、寒い日でウォーキングで体を温めました。国頭方面に歩くと、大規模な崩落があり、その付近には赤く染まったハゼの木とブロッコリー(ノグチゲラが営巣するイタジイの木)の森、ナンバンギセルそして写真の景色が見渡せます。

写真はヘゴ。亜熱帯の水気の多い谷地に生える巨大な羊歯のようで、新芽はわらびのばけもの。
11月4日(水)
世界自然遺産登録の動きに対する環境省への要望や質問などを今月の20日までに皆さんから出してもらうことになりました。
11月5日(木)
翁長知事承認取り消し3村合同支援集会が行われました。第1部は学習講演会と銘打って伊波洋一さんを講師にお迎えしての”学習”。少し賢くなりました。 第2部は3村緊急集会として現場報告、対米行動派遣、宣言文採択などが行われました。やんばる3村の島ぐるみ会活動が力強く進展しています。以下は式次第。

「翁長県知事承認取り消し3村(大宜味、東、国頭)合同支援集会」
日時:11月5日(木)午後7時
場所:大宜味村農村環境改善センター

第1部 学習講演会
講師 伊波洋一

第 2 部 緊急集会
1 3村代表挨拶
2 現場からの報告
3 対米行動への派遣
4 意見発表
5 宣言文採択
6 ガンバロウー三唱




大宜味村代表挨拶は島袋義久前村長。高江現地報告は宮城克己さん、金武町から吉田県議、本部町から平良前県議も挨拶。締めのガンバロー三唱は、大宜見9条の会の平良啓子さん。220名を超えたそうだ。辺野古の現場報告に加えて、高江の現場報告、東村の島ぐるみ会議の報告も。熱気があった。

また、3村から東武久氏を米国へ代表として送ることになりました。

11月6日(金
今日は、Onさんのバースデー!知久 寿焼(ちく としあき)がはっぴばーすでー♪を歌ってくれていました。おめでとうさん! Onさん、いくつになったのかなぁ。


3.むすび
 東アジアを巡るさまざまな政治状況の変化や、沖縄を巡る政治状況の進展があり、個別辺野古や高江を巡っても日々いろんなことが起きて、それらはみな関連があるように思います。徐々に可視化されつつある状況もあれば、不可視の領域で不気味に動いているものもあります。運動の現場においてもそれら状況の変化に気配りしつつ、仲間と声掛け合い学びあい、怯まず弛まず、一歩一歩進んで行きましょう。
 「南京大虐殺」世界記憶遺産登録に関する日本政府のユネスコに対する破廉恥な行動がありました。従軍慰安婦(=戦時性奴隷)に対する態度もそうですが、日本の歴史修正主義の行動の顕われです。
 沖縄で”命どぅ宝”が人々の口に膾炙したのは戦後からではなく、1980年代に入って教科書から日本軍による沖縄住民殺害の記述が削除されたことがきっかけでした。沖縄人の個別の内面化された戦争体験に基づく意見が、集団自決(=集団強制死)の問題も含めて、報道の投書欄を埋め尽くし、戦時の状況が個別に分かってくるにしたがって個人の”記憶の更新”が深化・進展し、それによってあらたな戦争体験が開示され、言論界や社会運動界で戦争体験の思想化が進みました。”命どぅ宝”は歴史修正主義に対する抗いのなかで広まったのです。後年再び集団自決(=集団強制死)の記述削除に関する教科書問題が起こり、県民大会を開催するに到りました。次回は”命どぅ宝”という”言葉のいのち”について歴史的に触れます。

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