愚かな習性

さて、先日書いた電車事故の記事に対してコメントいただきました。

その中に「これを機会にもう起こらないようにしてほしい」と書いてありました。
…なるほど。この事件で学んで、これ以上事件とならないようにするってことですね。

でもこの事件がおきなければ、ＪＲの事態がこんなに取り上げられることはなかったでしょう。ダイヤどおりに運行できなければ「おしおき」とばかりに日勤研修？というものをさせられ何十枚も始末書を書かされ、草むしりをさせられるなど運転業務から離されてしまうようです。

どんな運転手もそれが恐いからダイヤどおりに運行させようとして、少し遅れてきたら制限速度を超えてしまうようです。それでブレーキをうまく調節してやるわけですけど、一歩間違うと今回のようになってしまうんですね。

バスは遅れても制限速度を超えて走ることはないでしょう？

一分待てない人が多すぎると思う。今回みたいな事件がおきて、「遅れても安全運転で」という人がたくさんいるけど、実際自分が電車を待っていて、ダイヤよりも５分遅かったらいらいらしはじめることでしょう。僕は電車に乗る習慣はないからわからないけど、信号待ちで１・２分待たされるだけでいらいらする。信号待ちってすごくわずかな時間だけど、すごく嫌。日本人は急いでるのかな？

アメリカの地下鉄にはダイヤはないらしい。駅には路線図だけが貼ってあって、客は電車が来たらのって、来なければ待つ。５分とか１０分おきには電車が入ってくるわけだから、別になくてもいいという考え。きっと日本人はそうできないでしょうね…　何時何分につくのか知ってないと不安でたまらない。で、その時間にこなければ苛立つ。なんて小さい生き物なんでしょうか…

一回ミスをしないと、今を改善しようとしない愚かな習性を人間は持っているんでしょうかね。これではだめだとみんなが感じているのに、直っていかないっていうのはとても残念なことです。それが顕著に現れたのが今回の事件で、でもそれは氷山の一角にしか過ぎないわけですよ。

どうしたら僕たちはもっと良い生き物になれるのでしょうかね。