火曜日──。
主治医のK3先生は、週3日の勤務だけれど、午後は手術に入ることが多いらしい。
となると、外来には午前中に行くのが心得というものだろう。
個人的には、午前中はお腹の具合がよくなかったりするので、なるべく予定を入れたくないのだけど、そうも言ってはいられない。
母に代わって骨粗しょう症薬の処方箋をもらうため、待つのは覚悟の上で、10時過ぎに病院に行った。
しばらくロビーにいた後、診察室にほど近い廊下の長椅子に移動した。
向かい側の長椅子では、90代と70代の患者さんがおしゃべりしている。
聞くともなしに聞いていると、その日、たまたま隣り合っただけで、見ず知らずの間柄のようだ。
でも、いや、だからこそなのか、家族構成や既往歴などの個人情報をいとも気軽に打ち明けている。
お年寄りとは昔からそういうものだと思うけれど、私がいくら年を取っても、それはできないような気がする。
話好きな義母の場合、話し相手は至る所にいる。
病院はもちろん、買物や散歩の途中など、話のできそうな人を見つけると、誰にでも話しかけてしまうそうな。
詐欺が流行っている昨今、どんな人が聞き耳を立てているかわからないので、少し危うい気がしないでもない。
それでも、一期一会のおしゃべりは、義母にとっては楽しみの一つであり、健康維持の秘訣なのだ。
かれこれ30分ほど経っただろうか、母とよく似た氏名の呼び出しがレントゲン室からあった。
気になったものの、撮影の予定はないので別人だろうと様子を見ていると、なおも呼び出しが続く。
これは読み違えだなと思い、申し出てみると、どうも違うらしい。
引き続き長椅子で待っていると、しばらくして技師が出てきて、呼びかけを繰り返しながら歩いていく。
後を追い、受付で看護師と話している技師に再び確認すると、母ではないらしい。
もやもやしながら、さらに待っていると、今度は看護師がカルテを手にやってきた。
同姓なので患者名を見せてもらうと、やはり母だった。
母の名前は、漢字は易しいのだけど、フリガナがないとまず読めない。
そのフリガナがかなり小さかったので、読み違えたのだろう。
私の聞き方にもどこかまずいところがあったのかもしれない。
そもそも、受付で処方箋の話をしたのに、なぜカルテが主治医でなく技師のところに回ったのやら。
そういえば、もう一度確かめに行った時、看護師の指摘──患者の撮影予定がずっと先であること──に対して、かの技師はこんな風に答えていたっけ……。
「そうなんだけど、今日来てるんなら、撮っちゃおうと思って」(!)
言葉の意味をようやく理解した私は、唖然とした。
もし仮に、本人が来ていたとしても、つい一週間前に退院したばかりだし、主治医からは4月に撮影との指示が出ている。
(なぜ今撮ろうと……?)
そう問いたいのをこらえて、なおも待つことしばし──。
11時をかなり過ぎた頃、ようやく主治医に呼ばれた。
骨を丈夫にするには、経口薬よりも注射のほうが効くらしい。
ただし、1本5千円(!)もするらしく、気軽に打てるものではないし、度々の通院は楽ではない。
結局、今まで通り、経口薬を処方してもらった。
そして、当初のレントゲン撮影と合わせて、骨密度の測定も行うことにした。
そういえば、最後に測定したのはいつだったか……。
いつの間にか、服薬を続けるだけになっていた(汗)
エビデンスがあるか、気をつけておかないと。
訪問リハビリについては、やれるならやったほうがよい、ということだった。
カルテが寄り道したせいで、予想外の待ち時間となったけれど、多忙な主治医と話せてよかった。
次は忘れずに本を持って行こう、と思った私だった(苦笑)
主治医のK3先生は、週3日の勤務だけれど、午後は手術に入ることが多いらしい。
となると、外来には午前中に行くのが心得というものだろう。
個人的には、午前中はお腹の具合がよくなかったりするので、なるべく予定を入れたくないのだけど、そうも言ってはいられない。
母に代わって骨粗しょう症薬の処方箋をもらうため、待つのは覚悟の上で、10時過ぎに病院に行った。
しばらくロビーにいた後、診察室にほど近い廊下の長椅子に移動した。
向かい側の長椅子では、90代と70代の患者さんがおしゃべりしている。
聞くともなしに聞いていると、その日、たまたま隣り合っただけで、見ず知らずの間柄のようだ。
でも、いや、だからこそなのか、家族構成や既往歴などの個人情報をいとも気軽に打ち明けている。
お年寄りとは昔からそういうものだと思うけれど、私がいくら年を取っても、それはできないような気がする。
話好きな義母の場合、話し相手は至る所にいる。
病院はもちろん、買物や散歩の途中など、話のできそうな人を見つけると、誰にでも話しかけてしまうそうな。
詐欺が流行っている昨今、どんな人が聞き耳を立てているかわからないので、少し危うい気がしないでもない。
それでも、一期一会のおしゃべりは、義母にとっては楽しみの一つであり、健康維持の秘訣なのだ。
かれこれ30分ほど経っただろうか、母とよく似た氏名の呼び出しがレントゲン室からあった。
気になったものの、撮影の予定はないので別人だろうと様子を見ていると、なおも呼び出しが続く。
これは読み違えだなと思い、申し出てみると、どうも違うらしい。
引き続き長椅子で待っていると、しばらくして技師が出てきて、呼びかけを繰り返しながら歩いていく。
後を追い、受付で看護師と話している技師に再び確認すると、母ではないらしい。
もやもやしながら、さらに待っていると、今度は看護師がカルテを手にやってきた。
同姓なので患者名を見せてもらうと、やはり母だった。
母の名前は、漢字は易しいのだけど、フリガナがないとまず読めない。
そのフリガナがかなり小さかったので、読み違えたのだろう。
私の聞き方にもどこかまずいところがあったのかもしれない。
そもそも、受付で処方箋の話をしたのに、なぜカルテが主治医でなく技師のところに回ったのやら。
そういえば、もう一度確かめに行った時、看護師の指摘──患者の撮影予定がずっと先であること──に対して、かの技師はこんな風に答えていたっけ……。
「そうなんだけど、今日来てるんなら、撮っちゃおうと思って」(!)
言葉の意味をようやく理解した私は、唖然とした。
もし仮に、本人が来ていたとしても、つい一週間前に退院したばかりだし、主治医からは4月に撮影との指示が出ている。
(なぜ今撮ろうと……?)
そう問いたいのをこらえて、なおも待つことしばし──。
11時をかなり過ぎた頃、ようやく主治医に呼ばれた。
骨を丈夫にするには、経口薬よりも注射のほうが効くらしい。
ただし、1本5千円(!)もするらしく、気軽に打てるものではないし、度々の通院は楽ではない。
結局、今まで通り、経口薬を処方してもらった。
そして、当初のレントゲン撮影と合わせて、骨密度の測定も行うことにした。
そういえば、最後に測定したのはいつだったか……。
いつの間にか、服薬を続けるだけになっていた(汗)
エビデンスがあるか、気をつけておかないと。
訪問リハビリについては、やれるならやったほうがよい、ということだった。
カルテが寄り道したせいで、予想外の待ち時間となったけれど、多忙な主治医と話せてよかった。
次は忘れずに本を持って行こう、と思った私だった(苦笑)
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