研究所での中学生の死に思う

今週初め、自然食品研究所に滞在していた中学生が亡くなった。
そのニュースをフジテレビ「とくダネ！」で最初に聞いた時、
彼女を痛ましく思うとともに、研究所の胡散臭さが鼻について仕方がなかった。

スポニチの記事によると、岐阜県警の発表では、
彼女は糖尿病でインスリンの投与が毎日必要であったのに、
研究所に来てからはそれをしていなかったらしい。
病死の疑いとされているけれど、これは普通ではない。
投与をしないことがどういう結果を招くかを考えれば、
なんらかの意図があったのではないだろうか。

食品販売会社のホームページを見てみたが、
食品についての説明も、その食品のお墨付きもよくわからない。
それに、研究所の代表は宗教法人の認証を申請しているらしい。
はっきり言って、思い切り胡散臭い。

こうした団体は精査して取り締まれば済むかというと、そうではないと思う。
また別の団体が現れては同じことの繰り返し、というのが昔から続いている。
この世に病気というものがある限り、「病を治したい」などの思いが、
時として適切な判断を鈍らせてしまい、彼らの経営に寄与してしまう。

病気は辛い。

もちろん、前向きな解釈はできる。
病気になったお陰で、今まで気づかなかったことに気づいたりできる。
病気を「贈り物」だという人もいる。
失ったものより得たもののほうが大きければ、その呼び方は素敵かもしれない。

ただ、私は、病気の本質は「辛いもの」であると思う。
そして、そうでなければならないのかもしれない、とも思う。
辛いと思うからこそ、再び健康になろうと思えるのであって、
もしも病が心地よいものであったら、治るものも治りたくなくなるような気がする。

辛い時には、すがるものや頼るものが欲しくなる。
投薬や、生来備わっている自然治癒力だけではなかなか治らないとしたら、
その時に頼みの綱にするものを絶対に間違えたくない。

とはいえ、病気になると価値観ががらりと変わったりするし、
自分の常識自体が間違っていたりすることもある。
良識のある人に相談するという常識だけは忘れずに持っていたいと思う。


※参照した一連の記事へのリンクをブックマークの
　Instant Bookmarker（アイ・ビー）に載せました。
　マスコミは個別記事へのリンクが不可とされていることが多く、
　gooニュース経由でリンクが認められているのは助かります。
　スポニチは gooニュース経由で読めなかったので未掲載です。


※追記※
　残念ながら、一連の参照記事がリンク切れになってしまったため、
　Instant Bookmarker（アイ・ビー）を、「参照記事一覧」ではなく、
　「マイクリップ集」として利用することにしました。（2006.01.19）


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