先日の「す44」は大賑わいだった。
店を覗いたお客さん――「もう終わりですか?」
まだ20時なのにこの問いかけとは、きっと常連さんに違いない。
本当にシャリが底を尽きかけていたようだったし。
シャリといえば、今年から南魚沼産コシヒカリだ。
年初に今までのコシヒカリと食べ比べることができた。
違いは明らかで、南魚沼産のほうがもちもち感と甘みが強く、
お米の一粒一粒がしっかりと立っていて、段違いのおいしさだった。
でも、握り鮨に必要なのはネタとシャリの一体感。
普通に炊いて食べる分にはいいけれど、握り鮨にすると、
口に入れた時に舌の上でネタとシャリが分離してしまう。
それで、加減を見ながら他のコシヒカリを混ぜていくとか。
NHK「ためしてガッテン」の新春スペシャルでは、
新米は水分が多く、酢がうまく染み込まないので、
寿司飯用には古米を7割混ぜるとか言っていたっけ。
シャリの世界って奥が深いな~。
シャリとくればネタ。
大将はとびっきり極上の大トロを仕入れていた。
披露されたカマ下は、ディスプレイなら17インチはあろうか。
カチコチに凍っているため、切り口は紗をかけたようなピンク色で、
素人目には脂のノリ具合の良し悪しなどわからないけど、
その美しい縞模様を目にしたら、どうしたって期待してしまう。
それでも「実際に食べてみなければわからない」と大将は言う。
もしも不味いと困るので、前日には解凍して味見をするとか。
実はこれ、ガード下での最後の営業となる今月18日の送別会用なのだ。
楽しみだなあ~。
ネギトロが相変わらず旨い。
トロのすき身を叩いた上にネギが少し乗っているのだけど、
海苔を巻かない分、ネタの量が多いので、シャリを包み込んでいる感じ。
ネギトロの食感とうまみを十二分に味わえる。
穴子は、小さなこどもでも食べられるほどふくふくとやわらかく、
脂の上品な甘さとタレのうまみが溶け合って旨い。
いつもは普通の握りを頼むのだけど、この日は一本まるごと。
長い穴子の下に隠れるようにシャリがちょこんと並んでいるのは、
なんとなくユーモラスでかわいい。
この日の一押しネタは、国産のボタンエビ。
いつものネタより一回り大きく、ねっとりした甘さも格別で、
炙ってもらった頭のミソがまたなんとも言えない旨さ。
上品な香りがいつまでも鼻腔に残り、来てよかったとつくづく思うのだった。
※メモ※
移転開店は今月末日。
シャリのランクアップということで、1貫140円になるらしい。
この際もう150円にしてもいいような気がするけど――
「1皿280円と300円とではだいぶ印象が違うでしょ?」と大将。
うむ、それは確かに(^^*ゞ
(次を読む)
店を覗いたお客さん――「もう終わりですか?」
まだ20時なのにこの問いかけとは、きっと常連さんに違いない。
本当にシャリが底を尽きかけていたようだったし。
シャリといえば、今年から南魚沼産コシヒカリだ。
年初に今までのコシヒカリと食べ比べることができた。
違いは明らかで、南魚沼産のほうがもちもち感と甘みが強く、
お米の一粒一粒がしっかりと立っていて、段違いのおいしさだった。
でも、握り鮨に必要なのはネタとシャリの一体感。
普通に炊いて食べる分にはいいけれど、握り鮨にすると、
口に入れた時に舌の上でネタとシャリが分離してしまう。
それで、加減を見ながら他のコシヒカリを混ぜていくとか。
NHK「ためしてガッテン」の新春スペシャルでは、
新米は水分が多く、酢がうまく染み込まないので、
寿司飯用には古米を7割混ぜるとか言っていたっけ。
シャリの世界って奥が深いな~。
シャリとくればネタ。
大将はとびっきり極上の大トロを仕入れていた。
披露されたカマ下は、ディスプレイなら17インチはあろうか。
カチコチに凍っているため、切り口は紗をかけたようなピンク色で、
素人目には脂のノリ具合の良し悪しなどわからないけど、
その美しい縞模様を目にしたら、どうしたって期待してしまう。
それでも「実際に食べてみなければわからない」と大将は言う。
もしも不味いと困るので、前日には解凍して味見をするとか。
実はこれ、ガード下での最後の営業となる今月18日の送別会用なのだ。
楽しみだなあ~。
ネギトロが相変わらず旨い。
トロのすき身を叩いた上にネギが少し乗っているのだけど、
海苔を巻かない分、ネタの量が多いので、シャリを包み込んでいる感じ。
ネギトロの食感とうまみを十二分に味わえる。
穴子は、小さなこどもでも食べられるほどふくふくとやわらかく、
脂の上品な甘さとタレのうまみが溶け合って旨い。
いつもは普通の握りを頼むのだけど、この日は一本まるごと。
長い穴子の下に隠れるようにシャリがちょこんと並んでいるのは、
なんとなくユーモラスでかわいい。
この日の一押しネタは、国産のボタンエビ。
いつものネタより一回り大きく、ねっとりした甘さも格別で、
炙ってもらった頭のミソがまたなんとも言えない旨さ。
上品な香りがいつまでも鼻腔に残り、来てよかったとつくづく思うのだった。
※メモ※
移転開店は今月末日。
シャリのランクアップということで、1貫140円になるらしい。
この際もう150円にしてもいいような気がするけど――
「1皿280円と300円とではだいぶ印象が違うでしょ?」と大将。
うむ、それは確かに(^^*ゞ
(次を読む)
それ見たイチゲンさんも来たりして、たいへんな事に。
その日ばかりは、イチゲンさんお断りの店でも仕方ないですな。
もっと増えている可能性もありますが。
でも、どう見てもそんなに入れそうにないんですけど……(^_^;)