燈子の部屋

さまざまなことをシリアスかつコミカルかつエッセイ風に(?)綴る独り言的日記サイトです

母のエピソード 1

2005-02-10 18:37:24 | 家族
母の行動力にはしばしば驚かされてきた。
霊能者のお宅にお手伝いに入るというのもそうだけど、ほかにもいろいろ…。

 
一昔前の話―

 
諸々のトラブルは霊の仕業なのかも?という思いつきから、母は、
「笑点」の構成作家にして心霊研究家の新倉イワオさんに会いに行った。
さぞかしご迷惑だったろうと、本当に申し訳なく思う。
新倉さんはテレビで見たままの穏やかな雰囲気の方だったそうな。
今となってみれば、私もぜひお会いしてみたかったと思う。
「あなたの知らない世界」は私も好きな番組だったのだ。

 
母は、銀座の高級料亭に飛び込みでパートに入ったこともある。
よく政治家の会合などに利用されるお店だ。
それまであちこちの飲食店やちょっとした料亭でパートをしていたとはいえ、
そんな敷居の高そうなお店によく行ってみようと思ったものだ。
しかも、募集はしてなかったし…。

そこでは、仕事そのものよりも、人間関係での苦労が多かったとか。
母は熱心に働くので、どこに行っても経営者や上司には好かれるが、
パート仲間からは疎まれることが多かったようだ。

「あなたがあんまり頑張ると、
 まるで私たちが怠けているように思われる」

その店に限らず、そんなことを言われたのは一度や二度ではないらしかった。
母はたぶんパートには向いていないのかもしれない。
改善すべき点があればすぐに注進するし、とにかく片時もじっとしていない。
手が空けば厨房をせっせと磨いたりする。
私にはそれが当たり前のように思えるけど、母の話では、
パート仲間には時間分の働きさえしない人もいたのだとか。
母のような人は、自分でお店を切り盛りするほうがいいのかもしれない。


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