Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

イラン大統領選、保守強硬派アハマディネジャドが勝利

2005-06-25 22:49:51 | 国際
産経新聞(共同配信)
アハマディネジャド氏当選 イラン大統領に保守強硬派
2005年6月25日 18:31

 改革派のハタミ大統領の任期満了に伴い24日行われたイラン大統領選挙の決選投票は25日の開票の結果、「イスラム革命の価値」を強調する保守強硬派のアハマディネジャド・テヘラン市長(48)が6割以上を得票し、対米関係改善を重視する保守穏健派で前大統領のラフサンジャニ最高評議会議長(70)を大差で破り圧勝、初当選した。8月に就任の予定。

 これにより保守派が立法、司法府に加え行政府も掌握し三権を独占。社会の自由化を目指したハタミ大統領の2期8年間の改革路線が大きく後退する可能性がある。当面の焦点は、新政権が外交や内政でどんな政策を打ち出すのかに移った。

 イラン革命翌年の1980年に断交した米国との関係改善が遠のき、核兵器転用が可能なウラン濃縮などの計画放棄を求める欧州3カ国との交渉に影響を与えそうだ。

 国営テレビによると、在外投票分を除いた開票結果は、市長の得票率が61.8%、ラフサンジャニ議長が35.8%。投票率は約60%だった。

 選挙戦で市長は、富裕層が握る石油収入を貧困層に分配すると主張。最高指導者ハメネイ師に忠実な民兵組織を基盤に、低所得者層を中心に支持を集め、議長らを含む現イスラム体制指導部への批判票も取り込んだ。

 一方、経験を誇示する議長は「急進主義の支配阻止」を訴え、反市長でまとまる改革派に支えられたが、金権腐敗のイメージで伸び悩んだ。

 17日の第1回投票の投票率は約63%で、議長の得票率が21.1%、市長は19.5%だった。非聖職者の大統領は、81年の就任直後に爆弾テロで暗殺されたラジャイ氏以来。(共同)

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