Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

呉儀副首相帰国、中国政府の内幕

2005-06-11 01:59:28 | 国際
讀賣新聞
呉副首相の緊急帰国、意見割れて指導部が決断…中国誌
2005年6月10日20時43分

 【北京=末続哲也】中国誌「新聞週刊」最新号は、先月後半に訪日した中国の呉儀副首相が小泉首相との会談をキャンセルして緊急帰国した事件について、「(中国)外交当局内部は意見が割れ、会談を主張する意見が優勢に立ったが、指導部が迅速に利害を判断して決断し、会談の取り消しを指示した」と伝えた。

 この決断は、「日本の現首相が中日関係を改善できるかどうか、指導部が確信を持てなかったことを示している」という。

 一方、同誌は、日本など4か国グループによる国連安全保障理事会拡大の枠組み決議案に対し、中国が拒否権行使の可能性に言及したのは、「小泉首相に対して」の態度表明だったと伝えた。中国は態度表明の前後、4か国のうち、日本を除く3か国に対し、釈明していたという。


毎日新聞
中国副首相帰国: 共産党指導部の決断が真相
2005年6月11日 1時10分

 【北京・飯田和郎】中国の華僑向け通信社、中国新聞社が発行する時事週刊誌「新聞週刊」最新号(10日発売)は、呉儀副首相が5月23日、小泉純一郎首相との会談を急きょキャンセルし、日本から帰国したのは「外交関係当局内は意見が割れ、予定どおり会談すべきだとの声が優勢だったが、指導部が利害を考慮した結果、会談中止を指示した」ためと報じた。

 中国は、呉副首相の帰国が靖国神社参拝継続に前向きな小泉首相の発言が原因としてきたが、経緯については日本政府に説明していない。報道通りなら、共産党指導部の決断が真相だったといえる。

 同誌は帰国の指示がいつ出されたのかは触れていないが、「指導部は日本の首相が今後、日中関係の改善を図る意思があるかどうかの確信を持てなかった」と解説し、小泉首相への不信感の根深さを指摘した。

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