北海道上川郡美瑛町白金温泉郷に有る、白ひげの滝です。
標高600m、落差30m、滝幅40m潜流瀑です。
国内有数の地下水から湧き出る水が、勢いよく白金小函の渓流に流れ落ち、コバルトブルーの澄んだ川が水しぶきを上げ、真っ白な雪とのコントラストが最高でーす。
上流では、イワナ釣りが楽しめる所です。
氷柱(つらら)とは、建物の軒下や岩場などから棒状に伸びた氷のことです。
屋根の雪が融けた水が垂れ落ちる時点で寒気にさらされて氷結し、上から下へ徐々に成長したもので、形成過程は、鍾乳洞の鍾乳石と似ています。
北海道の豪雪地帯では、長さが数m級んもおよび、地面に達するものもあります。
十勝岳
正面の山は十勝岳連峰です。
主峰の十勝岳は標高2077m、コニーデ型の活火山で、山頂の西側(富良野側)何回もの爆発で出来た火口があり、その一部から白煙をあげています。(安政火口、大正火口、昭和火口、昭和37年火口など。)
とくに、大正15年と昭和37年の大爆発でたくさんの犠牲者をだし、噴煙は1万3000mの上空に達し、東北海道一帯に火山灰を降らせました。
昔は恐れられていた十勝岳も、今では大雪山とともに登山者の多い山になっております。
すそ野が広く、中腹以上は樹木もなく、雪質もすぐれていることから、北海道の山岳スキー場としても、ニセコ連峰とともに有名です。
また、この十勝岳の900mの地点は望岳台となっていて、十勝岳連峰を手に取る様に、眺められます。女性やお子さんでも気軽に登山気分を楽しむ事が出来ます。
そして、望岳台から登山道を通って十勝岳温泉へ行く途中には、九条武子の歌碑があります。
「たまゆらに 煙おさめて 静かなる
山にければ 見るにしたしも」
大正15年、彼女が白金温泉に遊んだときに詠んだ歌です。
九条武子は、佐々木信綱の門下生ですが、「名門の出」で、明治から大正にかけて「深窓の佳人」(身分が高く、けがれを知らぬ美人)とうたわれ、当時の日本女性のあこがれの的となった人です。