余市から古平までの海岸をセタカムイラインと呼んでいます。岬から突きだしたような岩が、その名前となったセタカムイ岩です。セタとは、アイヌ語で「犬」カムイは「神」という意味です。アイヌの人達は、昔から、犬の声は悪魔を追い払うものと考え、神様が犬に姿をかえて、自分達を守ってくれると信じていたそうです。[伝説=源義経が蝦夷を去るとき、可愛がっていた犬を置いていかなければなりませんでした。犬は義経を追って、この海岸まで来ましたが、海にへだてられ、追って行く事ができず、悲しく遠吠えをしているうちに、そのまま岩になってしまったと言う事です。](怪獣が首をもたげて波にほえる石像のセタカムイ太古の天を指すローソク岩の海の牙湾深くルリ色の海水をたたえてここ古丹に白鳥のまぼろしを見る)古平の生んだ詩人、吉田一穂はこのように歌っています。