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<報告> 「使用済み核燃料の行き場はないぞ! 全国集会」を開催しました

2023-11-06 13:42:57 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
とめよう!原発依存社会への暴走 1万人集会 案内は → コチラ



■■「使用済み核燃料の行き場はないぞ! 全国集会」を開催■■
  (2023.10.22関西電力本店前)。

10月22日、大阪市北区中之島・関電本店前で、標記の全国集会
(主催 老朽原発動かすな!実行委員会)が開催され、
関西各地、福井、愛知、岐阜の脱原発を願う市民、市民団体、労働組合、
全国の原発・核施設立地からの代表など、500人が参加しました。







「使用済み核燃料」を主課題とした全国集会は初めてのことだと考えられます。

集会の冒頭、関電に向かって抗議のコール。

つづいて、主催者あいさつにたった中嶌哲演さんは、
関電の約束違反と福井県知事の対応を厳しく批判しました。

中嶌哲演さん


実行委員会を代表して木原壯林さんが
「使用済み核燃料の行き場はないぞ!」と題した基調アピールをおこない、
使用済み核燃料の発生源・原発の即時廃炉を訴えました。

木原壯林さん


続いて、使用済み核燃料問題を抱える地元から、
◇核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会(青森)の中道雅史さん
◇原発住民運動福井嶺南センター(若狭)の山本雅彦さん

が、活動報告と闘いへの決意表明しました。


 
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会(青森)の中道雅史さん


 
原発住民運動福井嶺南センター(若狭)の山本雅彦さん


柏崎からは中山均新潟市議会議員のメッセージ、
同時刻に集会をおこなっている上関からは、
上関町民の会、祝島島民の会、上関の自然を守る会、原発いらん!山口ネットワーク、
原水禁山口県民会議の連名でのメッセージ、
伊方原発前で集会を開いている伊方からは四国ネットワークのメッセージが届き、
代読されました。

志賀原発をはじめ全国からの参加者が紹介されたあと、
福島の仲間と女たち、再稼働阻止ネット、志賀原発、浜岡原発、島根原発、
若狭の原発立地や周辺地域(岐阜を含む)で脱原発を闘う住民をはじめ
全国からメッセージが届いていることが紹介されました
(メッセージ集として配布されました)。

今も避難を続ける福島県浪江町の住民が、登壇し福島の厳しい現状を報告しました。
 
菅野みずえさん(兵庫県に避難中)


関電に向かっての再度のコールの後、
関西から参加した市民団体、労働団体からのアピールが続きました。

滋賀は「原発のない社会へ2024 びわこ集会実行委員会」、
大阪は「ストップ・ザ・もんじゅ」、「原発ゼロの会・大阪」、
兵庫は「脱原発 明石たこの会」、
奈良は「原発ゼロ・被災者支援 奈良のつどい実行委員会」
が市民団体を代表して、

「おおさかユニオンネットワーク」、「大阪平和人権センター」、
「全労連近畿ブロック」が労働団体を代表して、各々の活動の報告や脱原発への決意を
述べました。


原発のない社会へ2024 びわこ会実行委員会



ストップ・ザ・もんじゅ



原発ゼロの会・大阪



脱原発 明石たこの会



原発ゼロ・被災者支援 奈良のつどい実行委員会


最後に集会決議で
「まず使用済み核燃料の発生源・原発を全廃し、その後、
使用済み核燃料の処理・処分について広範な議論をまき起こそう」
と確認しあい、
力強い「使用済み燃料を増やし続ける関電糾弾! 原発全廃!」のコールの後、
西梅田公園から梅田に向けてのデモに出発しました。


▼▼ 10.22集会決議 ▼▼

岸田政権は、福島原発事故から12年を経た本年5月に、原発関連法を改悪し、「原発依存社会」に向かって暴走しています。また、8月には福島県や全国の漁連をはじめ、国内外の反対の声を無視し、福島原発に溜まり続けている放射能汚染水を、「処理水」と言い換えて、太平洋に投棄し始めました。

一方、原発推進へと暴走する政府のお先棒を担ぐ関電は、若狭の老朽原発3基を再稼働させました。

福島原発事故の教訓をないがしろにし、世界の人々の脱原発の願いを蹂躙するものです。
ところで、関電は、「2023年末までに、使用済み核燃料の中間貯蔵地を福井県外に示す。示せなければ老朽原発を止める」と福井県知事に約束していますが、未だに候補地を見出せていません。現在、関電の原発燃料プールの約8割が埋り、3~7年後にはプールは満杯になるため、原発を止めざるを得なくなります。切羽詰まった関電は、「保有する使用済み核燃料のわずか5%のフランスへの搬出」を発表し、これで約束を果たしたとしています。
さらに、関電と中国電力(中電)は結託して上関町に中間貯蔵地建設のための調査を申入れました。原発建設に反対し、瀬戸内海の美しい自然と希少な生態系を守る住民の心情を逆なでする関電と中電を、全国の反核運動の連帯によって糾弾しなければなりません。なお、上関の西町長は、申入れからわずか16日後に調査受け入れを表明しました。悲しくも提示された補助金に飛びついたのです。

このような使用済み核燃料の中間貯蔵に関する対応について、福井県から説明を求められた関電は、今月10日、青森県の再処理工場の活用、中間貯蔵施設の確保を盛り込んだ工程表を示し、搬出の円滑化のために原発構内に乾式貯蔵施設の設置を検討するとしています。関電が示した工程表は、国策である核燃料サイクルが、近々動き出すことを前提に策定されていますが、再処理工場稼働の見通しはなく、「絵に描いた餅」です。しかし、福井県知事は13日、これを容認しました。「原発の運転継続ありき」の出来レースです。

原発関連施設の建設は、過疎化や財政難を抱えた地域に、交付金をチラつかせて押し付けられました。関電が中間貯蔵地として狙う、むつ市や、上関町もその例です。しかし、一旦誘致すれば、自然破壊、地域産業の衰退を招き、交付金に頼るしかない状況に陥ります。住民の分断も生じます。原発を推進したい政府や電力会社の巧妙なワナです。このようなことを繰り返させてはなりません。

本日、関電前の全国集会に結集した私たちは、全国で脱原発を闘うみなさんと連帯して、使用済み核燃料の行き場はどこにもないことを、改めて確認しました。

まず、使用済み核燃料の発生源・原発を全廃し、使用済み核燃料の処理、処分について広範な議論を巻き起こしましょう!

関電と福井県の「出来レース」を糾弾し、老朽原発を廃炉に追い込みましょう!

原発推進関連法は、先の通常国会で成立しましたが、実行するには、関連の法体系の整備が必要です。また、法をどのように解釈・運用するかは反原発の行動との攻防によって決まります。原発推進関連法を実行させない、目に見え、耳に聞こえる闘いを前進させましょう!

 原発を全廃し、安心、安全な明日を築くために大きく前進しましょう。

 以上、決議します。

2023年10月22日
「使用済み核燃料の行き場はないぞ!全国集会」参加者一同


◆カンパをお寄せくださったみなさま(団体名)→ コチラ

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