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報告と お礼 「 12.3 とめよう! 原発依存社会への暴走 1万人集会 」

2023-12-26 21:16:26 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
臨場感あふれる集会の模様や発言内容は
以下の動画をご覧ください → コチラ



■ 12.3 とめよう!原発依存社会への暴走 1万人集会 ■
■■ 報告とお礼 ■■




福井のうたごえ


5月末から半年以上をかけて準備した
「12.3 とめよう!原発依存社会への暴走! 1万人集会 ~うごかすな老朽原発~」
(大阪市内うつぼ公園)には、1 万人の結集を期待したものの、
参加は1600人にとどまりました。

参加者数については、やや無念ですが、希望も沢山ありました。
まず、福井から近年には珍しく約70人の参加があり、名古屋から27人、
首都圏などの全国から合計約150人が参加され、20の核施設立地からの
メッセージも頂きました。

運動の全国的広がりは、特筆すべきものがあり、
全国的な反原発運動の爆発につながる種火になったと言えます。

また、いろいろな制約を乗り越えて、
原発を課題にした一点共闘が生まれたことは、
幅広い政党の代表の参加やメッセージの寄稿、
様々な労働団体、市民運動団体の連帯あいさつなどから、
また、集会会場に多数・多様な団体の旗、ノボリが林立していたことからも
見て取れます。

ただし、これらの団体の内、組織的な結集を呼び掛けて下さったところは、
一部にとどまりました。
「老朽原発うごかすな!実行委員会」のような市民団体が、行動を呼びかける
ことのメリット(利点)とリミット(限界)を物語っています。
この課題をどう乗り越えるのか、乗り越えられないのかが今度の課題です。

課題は山積ながらも、12.3「1万人集会」では、
いま多くの人々の共感を得ている3つの課題
*「使用済み核燃料の行き場はないぞ!」
*「老朽原発うごかすな!」
*「放射能汚染水を流すな!」
を前面に押し立て、

民意を無視して「原発依存社会」に向かって暴走する岸田政権と
その尖兵・関西電力の無謀を糾弾し、原発全廃の大きなうねりの端緒を
開くことができました。

12.3集会に、ご支援、ご参加を頂きました皆さん、
ありがとうございました。


■■ 集会プログラム ■■

12:30~12:55 オープニングライブ
①「月桃の花」歌舞団  
②Swing Masa / Womyn's Parade
③福井のうたごえ
④屋台の珈琲

13:00 開会 

◆司会 林広員(オール福井反原発連絡会)
◆主催者あいさつ 中嶌哲演(原子力発電に反対する福井県民会議)
◆「原子力回帰は許されない」 大島堅一(龍谷大学教授)
■全国から
  ◇青森 / 核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
  ◇新潟 / さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト
  ◇首都圏 / とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
  ◇福井 / オール福井反原発連絡会
  ◇愛知・岐阜 / 40年廃炉訴訟市民の会
  ◇四国 / 伊方から原発をなくす会
  ◇上関 / 原発いらん!山口ネットワーク
  ◇川内 / ストップ川内原発!3.11鹿児島実行委員会

◆ポテッカーを掲げるアクション
■参加政党の紹介
◆カンパアピール
◆原発事故被害者  福島県郡山市住民
■関西の市民団体から
  ◇滋賀/原発のない社会へ2024びわこ集会実行委員会
  ◇大阪/原発ゼロの会・大阪
  ◇大阪/ストップ・ザ・もんじゅ
  ◇兵庫/ 原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会
  ◇奈良/ 原発ゼロ・被災者支援奈良のつどい実行委員会
■労働組合から
  ◇フォーラム平和・人権・環境
  ◇全国労働組合総連合(全労連)近畿ブロック
  ◇おおさかユニオンネットワーク
◆『集会宣言』 提案と採択 木原壯林(老朽原発うごかすな!実行委員会)
◆デモの説明

14:30閉会


◆◆◆ 全国で脱原発を闘う仲間からの連帯メッセージ ◆◆◆

・北海道・後志(しりべし)・原発とエネルギーを考える会 共同代表 藤井俊宏
・なくそう原発・核燃、あおもりネットワーク 中道雅史
・みやぎ脱原発・風の会 舘脇章宏
・「請戸川河口テントひろば」共同代表 黒田節子
・大熊町議会議員 木幡 ますみ
・さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト 小木曽茂子
・柏崎刈羽原発絶対反対地元有志 代表 近藤容人、高田勝広
・再稼働阻止全国ネットワーク 木村雅英
・とめよう!東海第二原発首都圏連絡会 世話人、たんぽぽ舎 共同代表 柳田真
・浜岡原発を考える静岡ネットワーク   代表 鈴木卓馬 ・志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団    団長 北野進
・さよなら原発・ぎふ 近藤 ゆり子
・老朽原発40年廃炉訴訟市民の会 草地 妙子
・オール福井反原発連絡会 中嶌 哲演
・ふるさとを守る高浜・おおいの会(福井県高浜町) 東山 幸弘
・さよなら島根原発ネットワーク 芦原康江
・上関の自然を守る会   共同代表 高島美登里
・伊方から原発をなくす会 名出真一
・玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会 石丸初美
・ストップ川内原発!3.11鹿児島実行委員会    共同代表 向原祥隆





特別アピール 大島堅一さん(原子力市民委員会座長、龍谷大学教授)



首都圏のみなさん



愛知、岐阜のみなさん



四国のみなさん



立憲野党のみなさん



◆◆ 首都圏から参加した青山晴江さんの報告 ◆◆

12・3「とめよう!原発依存社会への暴走 1万人集会」に参加してきました。少しひんやりとした冬空の下、1600人以上の人々が熱い思いで参集しました。

中嶌哲演さんが主催者挨拶をされ、「今の原発の末期的な状況を作り出したのは原子力ムラである。かつて原発建設を止めた小浜市民のひとりだからこそ私は言う。原発を廃炉に!原発のない社会を目指しましょう!」と語られた。続いて龍谷大学教授の大島堅一さんからは「原子力回帰は許されない」というタイトルで、前日日本が賛同したCOP28での米国の宣言、2050年までに原発エネルギー容量を3倍にするということへの懸念、原発による経済的利益は全く無く、国民の負担が増すだけであることなどのお話があった。

全国の原発立地や市民運動の現場からも沢山の報告があった。

来年誘致40年を迎える青森、「再処理核燃サイクルに今こそとどめを刺そう!」と話された中道さん始め、柏崎刈羽、福島原発事故被害者、とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会、福井、愛知・岐阜、伊方、上関、川内などから発言があった。また、関西の市民団体や労働組合からのスピーチもあり、どのお話も現地ならではの状況が伝わる内容だった。

オール福井反原発連絡会の宮下さんの報告、使用済み核燃料の乾式貯蔵について、福井県を原発の墓場にするな!という声、また、伊方の近藤さんのお話で、原発から近いのは屋内退避と言われているが、津波予想は10メートルほどでとても助からない、命をないがしろにされている、四国電力は家庭訪問をして放射能の安全性を説いて回っているなどと語られていたのが心に残りました。

集会プログラムにはさらに多くの各地からの連帯メッセージが載せられていて、岸田政権の原発推進を何としても阻もうという市民活動の熱意、それを集結して原発のない社会へと変えようという実行委員会の不屈の意思を感じました。

デモは4グループに分かれて行進。日曜の夕暮れ迫る大阪の大通りを行きます。野球の阪神優勝時に歓喜の飛び込みで有名な道頓堀。今日も大勢の若者たちで賑わっていて、その中には橋の上からじっとこちらを見ている人たちの姿も少なからずあった。 シュプレヒコールを聴き、幟旗の文字を読んでいる若い人も。「声をあげよう!行動しよう!」伝わったかな。ある調査によると日米韓の政権支持率は20~30%だというが、不信感とイライラがいつかこの世の中を変えるエネルギーになってくれるといい、そんなことを思いながら幟を担ぎ歩いていました。

隣を歩かれていた関西の女性は、知人に長いこと反原発の活動をされている人がいて、その方の運動を始めた動機が、原発で働いていた弟さんをガンで20代で亡くされたことだそうだ。ため息をつきながら、またどこかでお会いしましょうとデモ隊を離れて行かれた。

「使用済み核燃料の行き場はないぞ!」横断幕を掲げて先頭に立ち、1時間半の行程を
中嶌哲演さんも歩かれた。

久しぶりに会えた各地の人々の笑顔が嬉しかった。この人のつながりこそが希望。暗闇の中で意味を持つ灯りの希望、そんなものが感じられた一日でした。

実行委員会の皆さま、ご参加の皆さま、お疲れ様でした。
 (再稼働阻止全国ネットワーク 青山晴江)



▼▼ 12.3「とめよう!原発依存社会への暴走 1万人集会」 集会宣言 ▼▼

福島原発事故から12年半が経ちましたが、この事故は、原発は現在科学技術で制御できる装置でなく、重大事故を起こせば、生活基盤を根底から奪い去ることを、大きな犠牲の上
に教えました。

それでも、政府や電力会社などの原発推進勢力は、ウクライナ紛争によるエネルギー逼迫や炭酸ガス削減を口実にして、原発の稼働に奔走しています。

岸田政権は、本年5月末の通常国会で、5つの「原発推進関連法」を束ねて成立させました。原発の60年超え運転を可能にし、原発の運転期間の判断を経産省に委ね、原子力基本法に「原発推進を国の責務とする」の一項を加えました。また、8月24日には、福島原発でたまり続ける放射能汚染水の太平洋への放出を開始しました。「関係者の理解なしには処
分しない」とする約束を踏みにじった暴挙です。

このように、「民意を蹂躙する」岸田政権が、「原発依存社会」に向かって暴走しているのです。

一方、政権の意をくむ関電は、運転開始後50年近くになる、危険極まりない老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機の全てを9月15日までに再稼働させました。

その関電は「使用済み核燃料の中間貯蔵地を本年末までに福井県外に探す。探せなければ老朽原発を停止する」とした約束を、「保有する使用済み核燃料のわずか5%のフランスへの搬出」や「上関での中間貯蔵地建設調査」などの小手先の奇策と詭弁を弄して、反古にしようとしています。何としても当初の約束を履行させ、全老朽原発を廃炉に追い込まなければなりません。

なお、原発運転で発生する使用済み核燃料の放射線量や発熱量は、取り出し直後には膨大ですから、一定期間、燃料プールで水冷保管しなければなりません。したがって、燃料プールが満杯になれば、原発は運転できなくなります。そのため、政府や電力会社は、発熱量が減少した使用済み核燃料を、プールから取り出して乾式貯蔵することによって、プールに空きを作り、原発運転の継続を可能にしようとしています。その燃料プールは極めて脆弱です。とくに、新しい使用済み核燃料の入った燃料プールが崩壊すれば、大惨事に至ります。

今、電気は足りています。余っています。過酷事故を起こしかねない原発、処理処分法も行き場もなく、何万年もの保管を要する、使用済み核燃料を発生させる原発の運転は百害あって一利なしです。

そもそも、岸田政権や電力会社の「原発依存社会」への暴走は、脱原発の流れに乗り遅れた失敗の政策を取り繕うためです。もし、福島原発事故以降の政権や電力会社が事故の教訓を生かして、原発ときっぱり決別し、自然エネルギーに切り替える政策をとっていたなら、今頃、化石燃料や、核エネルギーに依存することなく、電気を供給できたでしょう。自らの失政を反省せず、更なる原発推進へと暴走する政府と電力会社を厳しく糾弾し、自然エネルギーへの政策転換を求めましょう。

今年5月に成立した「原発推進関連法」の多くは、未だに施行されていません。したがって、私たちの目に見え、耳に聞こえる行動によって、骨抜きに出来、実行不能に追い込むことも出来ます。

本日、うつぼ公園に結集した私たちは、原発全廃の大きなうねりを出現させ、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会に向かって、力強く前進することを宣言します。

2023年12月3日

「とめよう!原発依存社会への暴走 1万人集会」参加者一同



























◆カンパをお寄せくださったみなさま(団体名)→ コチラ

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