Takaakyのボリビアだより

ボリビアにおいて、ボランティアに励んで(?)いた、自称三十路イケメンリーマンのブログ。平成24年1月10日任期終了。

活動最後の日

2011-12-28 | ボリビア 活動編
12月23日。活動の最終日である。
本当に悲しい。Centro de Saludのどこを歩いても淋しく感じてしまう。
またどの乳幼児を見ても悲しくなる。本当にお別れをしたくない気分である。

「2年間お世話になったCentro de Saludに何か気持ちだけでも差し上げたい」
と思い、僕は車のおもちゃ、ぬいぐるみ、ガラガラなど、おもちゃをたくさん差し上げた。
Centro de Saludに来た乳幼児をあやすために、そして遊んでもらうために。
総額200Bs(3000円弱)もしていないが、僕のささやかな気持ちということで・・・

あとお世話になった医師、看護士等に、ささやかながらプレゼントをあげた。
日本の100均で買った箸や扇子など。みんな喜んでくれた。
逆に僕は、みんなからの寄せ書きと、写真たてをもらった。

そしてみんなで最後に昼食を食べた。
このときに所長がきちんと僕のことを紹介してくれたので本当によかった。
だけど、所長が言ったこの一言。
「○○(僕の名)はソーシャルワーカーというよりは、子どもたちの先生。
 いつも子どもたちに大人気でした・・・」
これはいかがなものか。

涙は出なかったけど、本当に淋しくCentro de Saludを去った。
お世話になりました。

【本日の画像】最後にみんなで食べた昼食。やはりお肉がいっぱい・・・

Hamburguesa de lenteja

2011-12-27 | ボリビア 活動編
12月19日(帰国20日前だけど、普通に活動をしている・・・)
母親学級で「Hamburguesa de lenteja」(レンズ豆のハンバーグ)を作った。
6月に新たに派遣された栄養士隊員も一緒であった。

ハンバーグだが、肉(ミンチ)を使うのではなくレンズ豆を使って作る。
肉で作るよりもレンズ豆で作ることにより、
栄養価は同じで、かつ安く作れて、健康的であるということをアピールしたレシピである。

実際に食べてみると、ハンバーグはやはり肉のほうがおいしい(と思う)。

活動の最終検討会

2011-12-22 | ボリビア 活動編
12月19日。JICAボリビア事務所で活動の最終検討会がある。
参加者は配属先所長、カウンターパート、活動先所長、JICA調整員、そして私であった。

配属先所長や活動先所長は僕のことを持ち上げすぎで、何かキモチ悪かった。
(こういう場で、僕を批判する意見も言わないとは思うが・・・)

僕の活動が今後ボリビアの発展につながるのか・・・これはいささか疑問である。
しかし、2年間僕としては本当に楽しいボランティア活動であった。
多くの乳幼児、子どもたち、そして妊婦と触れ合えたことは一生の財産である。

残り短いが、活動のしめくくりに、がんばっていきたいと思う。
残り21日。

調整員の活動視察

2011-11-20 | ボリビア 活動編
11月15日。調整員が僕の活動先を視察に来た。
9月末ごろ、担当だった調整員が任期終了で帰国し、担当調整員が変わった。
この変更になった調整員は、僕の活動先に来るのは、はじめてである。

午前10時半前に調整員が活動先であるCentro de Saludに登場。
この日は火曜日。火曜日はいつもなら来る患者が多いわけではない。
しかしこの日は格別に多かった。待合室も患者で溢れていた。

患者も多いので、必然的に僕も忙しくなる。
僕が忙しそうにしているのを見て、調整員は言う。
「こんな忙しそうにしているボランティアは見たことない」と。
Centro de Saludの所長は、僕のことを気持ち悪いくらいに持ち上げて言う。
また患者や子どもの母親たちも僕のことを、たいへん持ち上げて、いいことばかり言う。
僕の活動ぶりと、いろいろな人からの話を聞いて、調整員はご満悦に帰っていった。

僕の任期は来年1月10日まで。あと2ヶ月弱でこの活動先も去ることになる。
僕は活動先の人たちに、来年1月に帰国することを公言していなかった。
その点調整員が指摘。「もうすぐ帰国することは早めに言ったほうがいい」と。

だんだん帰国が目前に迫ってくるけど、実感はまったくなし。
このままズルズルと任期が終わり、終わりというカンジがないままに帰国しそうである。

【本日の画像】Centro de Saludの待合室。いつも満員である。

ある日の活動先での風景

2011-11-10 | ボリビア 活動編
毎日混雑している「セントロ・デ・サルー」の待合室。
2年間近く活動をしていると、知っている患者さんや子どもたちも多くなるものである。
今回は、ある患者さんや子どもたちとのやり取りの1コマ。

その1
セントロ・デ・サルーによく来ている子ども(女児・4歳)を見かけた。
その母親曰く。
「子どもが「○○(僕の名)に会いに行こう」と言ったから来たの」
うれしい気もするが、こんなことでセントロ・デ・サルーに来ないでほしい。
毎日混雑しているのに・・・。

その2
男児(2歳)を連れてきたお父さん。
そのお父さんには、少し日本語を教えてあげたことがある。
あいさつとか、数の数え方とか。
そのお父さん、また日本語を教えてほしいと言ったので、待合室で教えてあげた。
前に教えてあげた「1~10」の数字や、「おはようございます」などしっかり覚えていた。びっくりした。

こんな「ほのぼの」した、そして楽しい協力隊生活もあとわずか。
楽しい思い出をたくさん抱きながら、帰国したい。

【今回の画像】セントロ・デ・サルーの待合室。いつも患者でいっぱい。

体温計

2011-09-13 | ボリビア 活動編
僕が日々活動をしているのは「Centro de Salud」(セントロデサルー)。
日本で言えば、「保健所兼病院」である。
このセントロデサルーで行っている主な活動は、小児科のお手伝い。
日々、乳幼児の身長、体重、そして体温測定を行っているのである。
(これがソーシャルワーカーの活動か?などとは指摘しないように・・・)

乳幼児の体温測定で使っているのは、水銀の体温計。
僕が子どもの頃は現役で活躍していたが、日本ではもう見かけないのではないだろうか。
日本では電気体温計が主流であろう。
(JICAから支給された体温計も、電気体温計であった)

水銀の体温計、測り終わったら、体温計を振って温度を下げる。
しかし、ボリビアの体温計、振っても振っても温度が下がらないものが多い。
「不良品だらけではないか」と本気で思ってしまう。
温度を下げるために、思いっきり何度も振って温度を下げている。

この体温測定は本当に難しいのである。
体温を測られる乳幼児はおとなしくしていない。グズッて泣き出す子どもも多い。
中には暴れたりする子どももいる。
すると、体温計を床に落としてしまい、体温計を壊してしまう場合がある。
子どもが体温計を落として壊した場合、その父母に弁償させる。
薬局で、同じ水銀の体温計を買ってくるように指示するのである。
水銀の体温計、5ボリビアーノス(75円)くらいで、決して高いものではないのだが。

僕はJICAから支給を受けた電子体温計は、セントロデサルーに持って行き、
乳幼児の体温測定に使っている。
ちなみにJICA支給の電子体温計で、自分の体温を測ったことは数えたほどしかない・・・。

おりがみ

2011-09-11 | ボリビア 活動編
僕は週1回「おりがみ教室」を行っている。
対象は少年。5歳~10歳くらいの少年が集まってくる。通常10名くらい。

今までの経験で、ボリビアの子どもたちが「おりがみ」で喜ぶもの。

1 遊べるもの
紙飛行機。風船など。どこの国の子どもたちも、遊べるものは大好き。
特に紙飛行機は子どもたちは飛ばして遊べるので、お気に入りのようである。
あとグローブとかも好評であった。

2 実用的なもの
地味~なカンジがするが、箱は実際使えるので、一生懸命折って、実際に使っていた。

ちなみに、おりがみといえば「鶴」。
しかし、ボリビア人にとって、鶴は難しいようであり、きれいに折るのは至難の業である。

おりがみをするのであれば、必要なものは「おりがみの用紙」。
ボリビアでは、おりがみの用紙は販売されていない。販売されていても、かなり高い。
よっておりがみで使う用紙は『クロスロード』に『JICA WORLD』。
これらの雑誌は協力隊員等に無償で配布されるものである。
これらを読んだ後、僕は真四角に切って、おりがみの用紙に使っている。
これらの雑誌は日本語が使われているため、少年たちは興味を持って見てくれる。
時には「この写真はどこの写真?」とか「これは何て書いてあるの?」とか聞いてくる。
以前はボリビアの新聞を真四角に切っておりがみをしていた。
しかしこれらの日本の雑誌を真四角に切って行うほうが、少年たちには好評である。

このおりがみ教室、すでに1年以上が経過。
日本でおりがみなどしたことなかった僕には、けっこうたいへんな教室なのである。
よくここまで続いたものだ・・・

乳児の体重測定と急患

2011-08-21 | ボリビア 活動編
7月13日は出産ラッシュ。3人の女児が産まれた。

翌日の14日。その赤ん坊3人の体重を計る。
昨日生まれたばかりの赤ん坊は本当に小さい。壊れてしまいそうである。
子どもがいない僕にとって、はっきり言って赤ん坊を持つこと自体が怖い。
だけど、この子達がこれからのボリビアを作っていくんだと思うと、
本当に健康に育ってほしいと思う。

赤ん坊の体重を計り終え、感慨に浸っていると、急患が運ばれてきた。
運ばれてきたのは3歳の男児。
自宅のベッドから転落して、額に大きな切り傷を負って運ばれてきた。
額から血もダラダラと流している。

さっそく額の止血をし、額を縫う措置が取られることになった。
僕はわんわん泣き、暴れる男児を押さえつける役。
僕が押さえつけているところを、医師と看護師がてきぱきと治療をしていった。

数日後、その男児に会ったが、額はきれいに治っていた。めでたしめでたし。

セントロデサルーで工事

2011-08-12 | ボリビア 活動編
僕が活動するCentro de Salud(セントロデサルー) では、以前工事をしていた。

工事でセントロデサルー内にある患者用トイレが使用禁止に。使用禁止は数日間に亘った。
保健所や病院なのに、トイレが使えないというのはどういうことなの?
お母さんは子どもたちに、Centro de Saludの前の道路とかで、平気でおしっこをさせる。
この患者用トイレ、トイレの水道が壊れていて、用を足した後、手も洗えなかった。
水道が壊れていること自体問題だと思ったが、それどころではなくなった。

またセントロデサルー全体で壁のペンキ塗りをしていた。
ペンキの臭いはすごいもので、Centro de Salud内がペンキの臭いで充満していた。
僕も鼻が痛くなるほどだった。
しかしこのペンキ塗りも、診察時間中に堂々と行っていた。これは問題ないのか?
日本なら診療中止にするか、患者がいない土日に行うだろう。

何かボリビアの常識が信じられず、疑問を抱かざるを得なかった。

【本日の画像】
 乳児用の体重計。分銅を動かして体重を量ります。

家庭内暴力と「一人っ子政策」

2011-08-06 | ボリビア 活動編
7月25日。毎週月曜日夜に手伝っている母親(妊婦)学級でのこと。
本日のテーマは「暴力」であった。

その日の講師は、僕のカウンターパートであるソーシャルワーカーが行う予定であった。
しかし予定の時間になっても来ない。
「何て人なんだ!!」と思うけど、これは別に珍しいことではない。
しかし母親(妊婦)は集まっている。仕方ないので、職員の看護士が講師をしていた。

その日の講義で、家庭内暴力(DV)が起こる原因として「男尊女卑」を挙げる。
そして男尊女卑は中国の「一人っ子政策」にまで話が発展。
中国では、男子の人口が多いという。
その理由は一人っ子政策で、妊娠して女の子だと分かると、中絶してしまうからだという。

ところで中国の一人っ子政策。今でも続いているのか?