テーブルのたのしみ

くらしのたのしみのスタッフブログ。大のパン好き。そして器好き。
主に都内パン情報やテーブルを彩る楽しみをご紹介します。

ひとり京都 その壱

2018-05-25 | 美術館・個展


もう5月ですね。

「最低でも月1更新は心がけたいと思います☆」

なんて、高らかに宣言していたのは、どこのどいつよ!!!

と、自分で自分にグーパンチを3発(3か月分?)、でっかいのをおみまいしておきました。
3か月ぶりの更新、ほんとに申し訳ありません…。



さてさて、今年のゴールデンウィークのお話。 姉家族に便乗させてもらい、京都に行ってきました。

最初の2泊は姉家族と一緒に京都観光を楽しんだのですが、
(こちらに関しては姉のブログ でも紹介されておりました)
姉たちは京都のあと、奈良に行き、その後義兄の実家に帰省という予定とのこと。

私は京都に住んでいるお友達に会いたいということもあったので、
私だけ京都に残り、残りの1日
(午前中は姉たちと過ごすので、午後と次の日の帰りの電車までの実質丸1日)、
ひとりで京都を満喫することに☆

さあて、ひとりで京都を満喫できるとしたら何がしたいかしら?^^

大好きな半跏思惟像を観に広隆寺、
見返り如来様に会いに永観堂、
あとは、東寺とか…

…と、ひとり仏像めぐりツアーに氣持ちはほぼ傾いていたのですが、直前で予定変更。

やっぱ、お庭にしよう♪

ちょっと前に、「美の巨人」というTV番組で、
ドイツの建築家、ブルーノ・タウトが桂離宮に感銘を受け、
桂離宮を世に知らしめた、というお話をしていたのをふと思い出したのです。

桂離宮にははるか昔に行ったことはあるのですが、
お恥ずかしいことにどんなところだったか、全く覚えていないのです…。

予約時間に遅れそうになり、ドキドキしながらかけつけたことと、
とにかく広かった、という印象しかないという…。

桂離宮は事前予約制、それも、往復葉書での予約ということで、
2日前に思い立ったところで、予約なんてとれるはずもなく…。

そりゃそうよね…、

ときっぱり諦め、パラパラと開いていた昔の京都特集の雑誌で、ふと目に入ってきたもの。

重森三玲庭園美術館」。

「!!!」

昭和の作庭家として名高い重森三玲氏の旧邸宅の一部を公開した美術館があるというではないですか!

こちらも事前予約制ですが、まだ若干空きはあるとのこと。

建築の知識もお庭の知識も、なんにもない私ですが、
重森三玲さんのお庭の写真集は以前に拝見したことがあって、なんとなく氣になっておりました。

「重森三玲庭園美術館」はガイドもしていただけるということですし、
せっかくなので行ってみよう!!!

公開されてるのは、書院とお庭、茶室。
こちらは以前、(この近くにある)吉田神社の神官さんのお宅だったおうちを
重森三玲氏が譲り受けたものだそう。



書院からのお庭の眺め。

お写真が下手過ぎて良さが全く伝わらなくなってしまっておりますが(笑)、
ふすまから臨むお庭は一幅の絵のよう。

こちらは液晶テレビのTVCMでも使われたそうです。
(最初のお写真もこちらのお庭部分です)

作庭に際しては、素材ありきでのお庭作りなので、
事前に綿密な設計図のようなものは描かずに、
素材を見てそれに合わせて現場で作り上げて行くというスタイルなのだとか。
(お華みたいですね。姉は得意、私は大の苦手なやつです)

屋根は銅板葺きにすると、緑青がお庭のコケに影響を与えてしまうため
避けていらっしゃるとのこと。
なるほど、緑青がコケに影響するとか、そういうことがあるわけだ…と、
素人の私は、ひとことひとことに納得することばかり。
(こちらの建物の屋根は確か瓦葺きだったと思います。
私は建築に明るくないので、スルーしてしまいましたため、
記憶があいまいですみません)



ところどころ苔が刈られていて、長く伸び過ぎた苔により日光を遮断し、
新芽の成長を阻害しないようにとのお手入れだそう。
行き届いたお手入れにより、美しい景色が保たれていらっしゃるのだなぁと感動。



縁側はなんと一枚板。

ん?軒下に滑車?なんで、滑車…?
すだれをまくのでしょうか?
なんのために?ということを聞き逃してしまいました…。すみません…。



重森三玲氏は実は建築もされるようで、
こちらの茶室はご自身の設計にて増築をされたという「好刻庵」。

作庭だけでなく、建築、設計ができるということが世に知られていたら、
もっともっと重森三玲の建築物は世に残されていただろうに…

と、ガイドさん。

重森三玲氏の建築物とお庭との融合、色々見てみたかったなぁ…

GWは、いくつかの場所で特別拝観が可能になっていて、
東福寺で重森三玲氏が作庭された「龍吟庵」も公開されていらっしゃるとのこと。

「こちら、お庭はもちろんですが、建築に興味があおりの方は
ぜひご覧になられるといいですよ。」

とガイドさん。
現存する最古の方丈建築だそうです。

今の時間からでは「東福寺」の閉館時間までの到着に間に合わなそう…。

じゃあ、明日朝イチで東福寺を訪れてみよう☆

と明日の予定も急遽決定!
(直前で予定を決めるというね…、はい、そういうタイプです…。)


さあて、
ではこれから友達とお約束の夕飯までのお時間、どうやって過ごそうかなぁ…
としばし考え、

そうだ!「樂美術館」に行ってみよう♪


…ということで、訪れた「樂美術館」。



こちらは樂家の歴代の作品が展示されております。

GW中は「能と樂茶碗」という企画展中でした。



初代長次郎の作品で、何度も何度もひきかえしてはじっとみつめ、
閉館時間ぎりぎりまでその場を動けず
(そもそも入館が閉館の30分ぐらい前だったのですが)
ず~~~っと熱いまなざしで眺めていた、
ほんとに大好きだなぁ♪
と心から思う、ものすごい美しいお茶碗があったのですが、


作品名、わすれました…。

赤樂だったか、黒樂だったかも、忘れちゃいました…。
そんなことってあるでしょうか…。
あんなに感動したのに…。

忘れっぽいとかそういう話ではなくて、
ちょっと愕然としてしまうレベルの記憶力…。自分がちょっとこわい…。

ちなみにこちらの美術館では年に何回か「手にふれる樂茶碗鑑賞会」として、
予約制で樂家歴代の作品を実際に手にとって鑑賞することができるそう。

(おっちょこちょいの私にはそれはとてもとても恐れ多くて、参加させていただくことはできそうにありませんが、そういう機会を設けてくださるというのはとても嬉しくありがたいことだなぁと思います☆)




さてさて、
次の日の京都の過ごし方は
後日「ひとり京都 その弐」としてご紹介をさせていただこうと思っております☆

え~~~~!
この更新頻度で「その弐」っ???

と自分に突っ込みたいところですが、
まさか、「その弐」が3か月後になることは…
おそらく…
ないと…おもいます…。


とりいそぎ、氣合のためにグーパンチ1発くらわしときます。^^