「お月見って9月でしたっけ?」
9月じゃない?
いや、10月だったような…
そんなスタッフさんとの会話から、
お月見について考えてみました。
私は…
実はお恥ずかしながら、
今まで、お月見という行事を遂行したことがありません。
幼い時の記憶にも、お月見団子を作ったことも食べたこともなくて、
うちでお月見をした覚えはありません。
お月見といえば、昔話で見たようなイラスト、
三方に並べられたお月見団子とススキ、うさぎさんとお月さまというイメージ。
あのお団子ってどんな味がするのかしら?
中にあんこが入っていたりするのかなぁ?
というか、どうやって食べるんだろう?
ん?
そもそもお月見ってなんだろう?
むくむくと疑問が湧きあがり、
これは検索するしかありません。
(というか、食いしん坊の私としては、ほとんどお月見団子に対する興味ですが。笑)
お月見は、
秋の、空気が澄んだ時季に見える、美しい月を愛でる「中秋節」という中国の習慣と、
秋の実りに感謝するという習慣が融合した行事のようです。
旧暦でいう8月15日(その年によってことなりますが、今年2016年は9月15日)の十五夜と、
旧暦9月13日(今年2016年は10月13日)の十三夜の、
もっとも美しい月を愛でながら、
秋の実りに感謝をし、また今後の豊作を祈願してお月さまにお供えをするという行事のようです。
十五夜と十三夜の片っぽのお月さましか拝まないことを「片見月」といって、
あまり縁起がよくないとされているようなので、
結果としてはお月見は9月と10月の両方というのが正解でした。
その時の収穫物によって、
9月の十五夜は別名「芋名月」、
10月の十三夜は「栗名月」「豆名月」と言われているそう。
十三夜はこんな感じでしょうか?
毬栗や、おまめをお供えして。
ススキは月の神様の依代。
また、稲穂の代わりで、お米の豊作を願ってということもあるようです。
そして、私にとって肝心のお月見団子にかんして。(*^^*)
十五夜には15個か、5個、
十三夜には13個か、3個をお供えするものだそうです。
本物の月見団子というものを食べたことのない私は
和菓子屋さんのお月見団子を。
1個のお団子の大きさは、十五夜にちなんで1.5寸(4.5㎝)というから、
かなり大きめ。
そして、形はまん丸ではなく、おまんじゅうのようにちょっと潰れています。
まん丸のお団子を三方にお供えするのは、
お葬式の時のお供えの「枕団子」になってしまうため、
お月見のお団子はまん丸ではないのだそうです。
丸く作って、収穫への感謝の思いをこめて、ちょっと潰すのだとか。
よく見るお月見のイラストだとまん丸だったので、
まん丸なのだと勝手に思い込んでいました。
そうじゃないのですね。
そして、地域によってお月見団子は違うようで、
あんこがのっているタイプ、しずくの形をしたもの、俵形など色々あるようです。
さて、お味に関して。
私がいただいた和菓子屋さんのお月見団子はかなり弾力のあるお団子。
みたらしあんを、別につけてくださり、
食べる時にはこちらのあんをつけていただくとのこと。
つまりは大きいみたらし団子をいただくかんじ。
小さい時からみたらし団子は大好物。
こんなに美味しいお団子が毎年、(それも9月と10月の2回も!)
たんまりと食べられるのなら、
お月見をしない手はありません。(笑)
ということで、今年のお月見。
十五夜のメニューはこんな感じに
秋の味覚を中心にしたメニューにしてみました。
さんま、きのこ、そして、「芋名月」だけに、おいもも。
十三夜は「栗名月」だし、栗ご飯にしてみようかな。
お月見団子、ものすごくおいしいのですが、
101歳の祖母にはちょっと危険なので食べてもらうことはできず。
そして、家族も、もう飽きてしまった様子。
嬉しいことに、私が独り占めしています。
十三夜が終わる頃には、
私もまんまるお月さまになってしまいそうです。(^_-)