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世の中の不思議な事を勝手に追求する中年親父、何処まで行くのか?何の意味があるのか?

DATのダビングを始めた

2006-04-08 00:24:08 | Weblog
ダットともディーエイティとも呼ぶ16ビット44.1サンプリングで録音出来るテープだ。現在はコンピュータ全盛時代なので殆ど使用しなくなったが、20年近く前からほんの2年ほど前までは放送局とかレコーディングプロダクションなどはDAT録音でマスターを作るのが主流であった、その理由は非常に高いコストパフォーマンスと汎用性フォーマットだろう。現在のMDの前身的位置付けであるけど本質というか発送とか中身は似て非なるもので、非圧縮で非常に再現性溢れるサウンドは当時としては画期的なものであった。   

とはいえ当時はアナログオープンメディアも現在よりは勿論使用しているエンジニアも沢山いた(程度が良い機器が沢山あったから)、クライアントがお金を沢山出したのでメディアの購入もしやすかったし、メンテナンスにもお金を惜しみなくかけていたのでコンディションの良い状態が維持出来たというのもある。問題は機器が重いので移動が大変だった。アナログ機器の為移動したら使用する前に時間をかけて調整をしなければならなかった。値段は国産の移動型で50万円~80万円位い、アメリカ・スイス等の有名メーカーの名機は200万円以上は軽くしていた。因みに2チャンネルで録音出来るものがそれだから24チャンネルの機械は国産で1000万円近くした、大卒の初任給が10万円そこそこの時代にである。

そんな中悪魔の機械DATが鳴り物いりで登場した。エンジニアからすれば確かにディジタル臭い?という理由で嫌がるエンジニアも沢山いたが、経営者とすれば聞いた感じが殆ど変わらずオーディオ的スペックが高く調整が要らない機器が40万円程度で買えるのだから喜んでアットいう間に世界的に普及した。それによりプロフォーマットでもないくせにプロが使え、全く同じ規格でアマチュアが使える普及品も各メーカーが出すことでプロ・アマの壁が一気に無くなった、そしてまた廉価版が出てなお更普及することになる。僕もそうだが大体のエンジニアは以前に録音していたアナログのテープを徐々に使用しなくなりDATでするようになり、やがてオープンをDATにダビングして保存するようになった(勿論コンバーターが発達してからだから暫く後の話ではあるが)。

という考えのもと、今回調べてみたらDATテープが250本程もあり回転ヘッドをテープがこすって回ることもあり、保存性にも限界があるので地道にハードディスクに取り込んで保存しようと思い立ちシコシコと作業を始めた次第である。本のテープが120分というのが主流であったので2日で数本作業をしたが、そうでもしなければ二度と聞く事もなかったであろう自分でも忘れていたものや追加作業をする予定で投げっぱなしになっているもの
や、懐かしいものが沢山出てきて何から手をつけたらいいのか?聞いているだけで時間が過ぎて行くからサッパリ進まない。仕事としてスタートしてから30年近いし人の作品もあれば自分の演奏もあればCMソングもあればアルバムもシングルも放送番組まであるから我ながら作品の多さにビックリしている、そのまま保存するパターンとハードディスク保存
するパターン、ついでに見てみたらオープンリールも150本もあるのでお金には一切ならないけど自分史を作っている感じで暫く作業をする事にした。どうせ暇なら売るほどあるから・・・・・・・・・。

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