黒猫 tabby の本読み日記

日々読み飛ばしている本と、その日の思いを、きまぐれネコがつづります。
猫と女の子と、本の世界に癒しを求めて。

灘中の数学学習法(庄義和、幸田芳則)

2010-02-04 | Weblog
こんな環境で数学を学んだら、どんなに楽しかっただろう。
自分の環境だって、好きに学ぶことができたが、
教師がより数学が好きで、高度でレベルのトレーニングを施してくれたら、もっとのめり込んで行っただろう。

はじめに、文字の書き方から教える。そうだったなぁ。
読み間違えをしないよう、b,i,k,lは筆記体で書く、など。
意識していない学生も多いのでは。

徹底して、図形・立体のイメージを頭の中に作り込む指導をしてくれるのもいいなぁ。自分でやるのはしんどいし、低いレベルで止まってしまう。正四面体から正20面体、ねじれ20面体まで、18種類の多面体を、髪切り工作で作るのが夏休みの宿題だなんて楽しめる。

一つの問題の解法を、いくつもいくつも求めていく姿勢も好きだ。
パターン化して覚えるのは効率は良いが、手抜きである。深く考えたり、じっくり考えたりもして欲しいという。
今になっても、数学の問題を解くのは楽しい。

けれど、やはり進度は速い。中3で高校半分くらいまで終わってしまう。生徒の中には自分で微積まで進んでいる子もいるとか。
ほかの教科もこうなのだろうか。