黒猫 tabby の本読み日記

日々読み飛ばしている本と、その日の思いを、きまぐれネコがつづります。
猫と女の子と、本の世界に癒しを求めて。

ヤリチン専門学校~ゼロ年代のモテ技術~(尾谷幸憲)

2009-04-28 | Weblog
タイトルに引かれて、表紙をめくったら、なんと
マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の演説をパロっている。
不謹慎だが面白かったので買ってみた。

オジさん世代がどうやったら女とやれるかを、各方面のヤリチンに取材した本。
時代が変わってきていることを知る本。
使えそうなネタを拾おう

最近はナンパ氏が減り、女がセックスをしたがっている。
草食男子の増加の影響か。
そのせいか、セックスはいつでも出来るものになったらしい。

腐女子(アニメオタク、コスプレーヤ)
エロ度も、意外と美人度も高い。
周りはオタクなので、普通の男でモテル。
メイドマッサージへゴー

高い店やブランド品を贈るな。
金を払うと女はやれない。割り勘にしろ。
自分で金を出した女は、回収するためにセックスする!
高級店に行きたがるのは、メンドクサイ女だけ。

携帯番号、アドレス交換は社交辞令だ。誰でもしてくれる。
メールより、声、直接会え。まあそうだろう。

Myspaceを使って、金髪を攻めろ
日本文化を売りにすれば、食いついてくるぞ。
特にアニメだ!

狭い部屋へ誘い込め。密着すれば、すぐに雪崩れ込める。
広いと、動き回って、チャンスが捕まえられない。

中国娘を狙え。特に東北部の娘は、色白で肌がきれい。よくツクシテクレル。
中国パブか中国エステを狙って、営業トークを素直に受ければ、本気になるぞ。

セックスにはすぐ誘え。
女は、駆け引きを面倒臭く思っている。
3回以上デートしても誘ってこない男は友達になってしますぞ。

女の、トラウマ話に合せろ。共感するのがベスト。

就職活動中の女を狙え。5月から7月は挫折感で弱っているから、相談にのれ。
キメは、
”自分の目標を見失っては駄目だ。僕は最後まで応援するよ”

女だらけの職場の女を狙え。ストレスがたまっているぞ。

気の合う女友達には、全部告れ。
あり来たりな話だけの、役に立たない女友達は要らない。
駄目なら、その理由を聞け。気持ちを許しているなら、いいことが聞ける。
告白抜きで、セックスに誘った方がいいこともあるぞ。
やれれば、皆もっと分かり合える女になれる。

病んでいる女はやれる。淋しいから気を引きたいだけ。
ロハス女はやれる。楽をしたいだけのゆるい女だ。
ヨガをやっている女はやれる。脳のリラックス状態を保ち、考えることが面倒になっている。

女は適切に叱っておけ。意味のない優しさは馬鹿にされている。
受け流しは、自分に対する真剣さがないと見える。
逆に甘やかされた女は叱って欲しがっている。

頭を叩ける女はやれる。
自分が優位に立っていれば、どんな女でもやれる。
自分が上位であることを教え込め。
ピュアなハートは不要だ

ふぅ、
とりあえず、ちょっと自慢なだけの女友達を切り捨てて、
セックスフレンドになるかどうか、ふるいにかけよう。
”もっと深い話ができる関係になりたいんだ。”

サヨナライツカ(辻仁成)

2009-04-21 | Weblog
マミコに勧められて、読んだ。辻仁成の恋愛小説なんて、女の子が良かったと思う恋愛小説なんて、私に面白いワケがないと思った。でも、マミコには、“東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン”(リリーフランキー)を教えられた。ほとんど無理やりに本を渡されたが、人に勧められた本で感動したのは珍しい。
サヨナライツカを読み直した。本を読み返すなんて滅多にないが、ここのところ回顧主義だ。昔を辿ってみるなんて、歳をとったのだろうか。
サヨナライツカ
東垣内豊(ひがしがいとうゆたか!何を考えて付けたんだ)と真中沓子(まなかとうこ、これも読めない)の4ヶ月間の性愛・純愛・秘愛・苦悩の物語。
豊は、尋末光子(たずすえみつこ、徹底している。よくある名前を避けるのは、特定のイメージに流されるのを防ぎたいのか。)との婚約を発表する会で、沓子と出会う。
サヨナライツカ
これは光子の詩のタイトルである。死の直前に、愛したことを思い出すか・愛されたことを思い出すか。
沓子は突然豊のアパートを訪れる。有無を言わせぬアプローチで、簡単にsexに引き込み、虜にする。
結婚までの遊びのつもりも、別れた夫への見せつけのつもりも、二人の思惑は乱れ、互いにのめりこんでいく。
バンコクの日本人社会では、豊は好青年と呼ばれていた。会社の創業者の口利きで、光子と結婚すれば、明るい未来が待っていた。良妻賢母、決して豊を裏切らない光子。幸せを失う危険を犯して、沓子にのめり込む。
沓子は、マミコに似ているのではないか。
直情的で自信たっぷりなところ。好きになったら、一途なところ。最後は身を引いてしまうところ。
30年後に、再び、オリエンタル ホテル、バンコクで沓子にあう。会わなかった時間、どうだったか確認しあう。
数年後、沓子がガンに犯される。最後に会いに行く。
光子との人生は順風満帆で文句はない。だが、選ばなかった人生はどうだったのだろう。

オリエンタルホテル、バンコクのサマセットモーム ルームで、沓子と愛し合いたい。香奈(私の奴隷になりなさい)や明乃(ご主人様と呼ばせてください)の様に感じてくれるだろうか。4ヶ月の思い出で、一生生きていける交流をしてみたい。細かな性描写はないのに、官能的だ。そして純愛だ。そして計算ずくだ。
そして、だれも人生が終わる。
サヨナライツカ
どちらを思い出すだろう。

愛妻日記 (重松清)

2009-04-14 | Weblog
”正味のところ、なんぼやねん?”
今は亡き、横山やすし師匠に突き動かされる形で書き始めた、
男と女の正味のはなし
カッコつけずに曝け出せ、おめこを出せ。
教科書御用達作家、重松清が、自己の本音を出した官能小説

そういえば、2年前の春に、Naoちゃんにこの本を貸したことがある。
ブリッコするわけじゃないけど、恥ずかしいって。でもタイトルの愛妻日記だけは読んだって。感想を聞いておけばよかった。

1)ホワイトルーム
新古のマンションを買った。同僚を引っ越し祝いに呼んだら、この部屋がかつてアダルトビデオの撮影場所に使われていたことが発覚した。
それから、早智子と私は、そのAVの撮影に従って、プレイをしていく....

2)童心
子供を塾の夏休み合宿に送り出し、私と陽子は久しぶりに実家に里帰りをする。
そして、若い頃に戻って、陽子の肉体に悪戯をしていく。

3)愛妻日記
職場の忘年会のビンゴで、手錠が当った。ふざけて妻に掛けてみる。
妻が変わる。これまで本当には妻をかわいがっていなかったことに気付く。
妻はどこまでかわいがって欲しいのだろう。
ガードレールにつながれた妻に、男たちが近づいている。

4)煙が目にしみる
ショートピースの匂いが、妻にレイプの記憶を蘇らせた。それ以来千穂は私に近づけない。ショートピースの匂いがするというのだ。
あの日の千穂を解放しなければならない。
同じ13歳の少女を確保し、ホテルで縛り、ショートピースを割れ目に指していく。

5)饗宴
プラトンの名著だ。先生は数十年前、私たちに勧めましたね。
先生の家の引越しを手伝った時、奥様は僕と関係しながら、先生と
つながっていたのですね。
私と妻は、それぞれで楽しみます。
体はつながっていませんが、心は一緒にいます。
そんな関係もありですよね?先生

6)ソースの小瓶
私は小さなことから白い服ばかりあてがわれていた。汚すことを極度に恐れた。
純子は、私を裏切って、浮気をした。汚れてしまった。
輪姦サイトへ応募する。純子を大勢の男たちに弄ばせる。
私は興奮し、撮影の終わった純子と求めあう。
これからは今まで以上に愛し合う二人になれるだろう。