長いことマンガ好きをやってますが、個人的にヤンマガという雑誌はオレの人生に余り絡んでこなかったというか、ぶっちゃけ青年誌の中でも下品過ぎるw部類のイメージが強くて避けてきたというのが実状なんですが(^_^;)、昨年春から講談社のメジャー誌の合同サイト ”コミックDAYS” が始まったのをきっかけに読み始めました
DAYSではヤンマガ等の本誌の最新号とは別に、過去の名作や現在の各誌の看板作を第一話から改めて読むことが出来て、その中に南勝久「ザ・ファブル」もあったのでたまたま読み始めたんですが、これが実に面白いヽ( ̄▽ ̄)ノ
裏稼業を題材にしたマンガも数多くありますが、今作の場合、”超一流の殺し屋が(一年間限定で)殺しを封印し、一般人として生きようとする” という捻りが入ってるのが特徴ですね……劇画調のタッチで裏稼業の実態なんかをリアルに描写しつつも、随所で入るすっとぼけたコメディ要素も楽しいです
(そういえば女性キャラの描き方とかギャグの表現とか、スピリッツの「アフロ田中」シリーズを描いてるのりつけ雅春の作風を想起させられたんですが、両人の経歴を見ると似たような時期にデビューしてるみたいで何か繋がりがあったりするんですかね?)
日本では数少ない、ガチのアクション俳優と呼べる(アクション指導すら出来るレベルの)岡田准一の主演で映画化が発表されてから公開を楽しみにしてたんですが、事前に想像していたよりも、実写化の難易度が相当高い原作なんだなというのを思い知らされた気分でした(-_-;)
何せ、殺し屋なのに殺しちゃいけない、超一流なのでとにかく無駄な動きというか派手なアクションみたいなのが(あんまり)無い、(リアルな現代社会で)戦いのスケールがとても小さい、と ”アクション映画” としての制約が強すぎです(…個々のアクションは物凄く頑張ってると思うんです)
原作マンガの方は、深く静かに呼吸するかの様な凄くゆったりとした ”間” と一瞬で終わってしまうようなアクションを派手な見開き演出で緩急の調節をして見せるのが抜群に上手いんですが、映画版も同様の方向性を目指してはいるんですが、(映画としての)”見せ場” みたいなのを無理やり作り出してる感がどうしても拭えなかったのが厳しかったですね…
あと出演陣に問題があってというか、いや、これは完全にオレ自身のせいなんですが(^0^;)、ホノオくん(柳楽優弥)にトンコさん(山本美月)に庵野!(安田顕)…とこの三人の組み合わせのシーンになるとどうしても脳内で勝手に変換されてしまってw、うわー、すげー全然違うキャラだ!(←当たり前だw)と映画に集中しきれなかったのは痛恨の極みでしたw
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