いくら帰りの夜行バスまで時間があるとはいえ、やみくもに時間を過ごすのはどうかと思ったので、定期観光バスを使うことにしました。
今回参加したのは、夜の京都ゴールデンというコースです。
京都駅前を出発して、しょうざん庭園へ向かいます。
しょうざんはウール着尺(ウール素材の染織物?)を開発したことで有名な会社らしいですが、しょうざん庭園はしょうざんが運営する、ボーリング場から結婚式場まであるリゾート地の一角にある庭園です。
すっかり日もおち、ほのかにライトアップされた物静かな雰囲気が漂う北山杉の庭園を散策しました。
散策後、敷地内のおみやげ店で時間調節したあとは、敷地内にある料亭で京料理を堪能しました。
驚いたことに琴の生演奏があり、かなり贅沢な気分で懐石料理を頂きました。
食事後は、夜の京都をドライブしながら祇園へと向かいます。
祇園では、ギオンコーナーという半分外国人観光客向けに京都の芸術を紹介してくれるところへ行って京都の芸術を鑑賞しました。
ギオンコーナーは1時間弱で京都の芸術7つを超高速で見ることができます。
まずは、茶道です。
舞台の袖の方で本当にお茶を点ててお客の中から選ばれた外国人が、それを頂くというスタイルです。
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お茶を飲み終わったかどうかというタイミングで、正面の舞台の幕が開いて琴の演奏が始まります。
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琴の演奏が中盤を迎えたころ、同じく舞台の上で生け花(華道)の実演が始まります。
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生け花が完成して舞台上の床の間に飾られると、茶道の片付けも終わり、琴の演奏が終盤にさしかかります。
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琴の演奏が終わったら一旦幕が下がり、雅楽の演奏が始まります。
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雅楽の演奏が終わったら、また一旦幕が下がり、狂言が始まります。演目は棒縛りで、主人が留守になるとお酒を飲む2人の使用人が、主人に手を縛られたにも関わらず、がんばってお酒を飲むというあらすじで、意外と分かりやすかったです。
狂言というと、もっと格式のあるものかと思ったのですが今回鑑賞したものは、かなり庶民的な印象を受けました。
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狂言の次は京舞です。
二人の舞子さんが、祇園小唄を舞ってくれました。
写真では顔を一応加工しましたが、とてもかわいらしい舞子さんでした。
どんな感じか気になる方は、ぜひとも生でごらんになっていただきたいです
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京舞の次はいよいよ最後、文楽で人形浄瑠璃です。演目は八百屋お七・火の見櫓の段でした。
京舞も良かったですが、個人的にはこの人形浄瑠璃がかなりお気に入りです。
人形の息づかいまで表現していて、感情移入することができました。
これらの芸術に触れる機会がほとんどなくて、どれもよくわからないという感じだったのですが体験してみると、意外と楽しむことができました。
ギオンコーナーでたっぷり京の芸術を堪能し終わったところで、定期観光のツアーも終了です。
京都駅まで戻り、そこから夜行バスで新宿へと帰って来ました。
今回は新緑でもなく、紅葉でもない時期になってしまい、それはそれで良かったのですが、今度は雪の積もった京都に行ってみたいです。
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