坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

八ヶ岳 藤井邸別荘

2018-09-22 13:30:00 | 週末は山荘で

八ヶ岳の裾野にあり別荘等が林立するリゾート地、長野県富士見高原にある藤井石根(日本太陽エネルギー学会会長・明治大学名誉教授)氏の別荘を訪れた。
日本太陽エネルギー学会での故井山との繋がりから、昨年7月に別荘(旧太陽建築研究所)で、太陽光エネルギーについて、また自給自足の家について講演していただいたご縁である。
一般社団法人住宅エネルギー診断協会の鈴木さんご家族もご一緒です。


表札に「Self-efficient Proof」(=自立証明)と掲げているように、太陽光発電・蓄電により全ての電気系統を、水廻りは井戸水(飲料・炊事)と雨水設備(風呂・雑用水)で賄っている。そして寒冷な標高1,200m程の高原での暖房は、大きな薪ストーブと大きく開いた天窓から差し込む太陽の熱エネルギーであるし、日中の照明としても申し分ない。そして屋根で暖められた空気を床下に送る装置、太陽光温水設備(現在使用不可)など様々な工夫がされていた。非常に面白く参考になった。



ほとんどを北欧から輸入したものだという。外壁の松材と塗装は、一度も塗り直しなどの補修も無く築30年経った今でも上品さを失わない。「船で他のものと一緒に運んだから運賃分は浮いたね」というHusqvarna製の高効率・高性能クッキングストーブもよかった。そしてトイレは、北欧から連れてきた菌が頑張っているコンポストトイレ。臭いも気にならない。


藤井先生は、ご愛用のローチェアに腰掛け、原発・放射能汚染のこと、防災(自然災害への備え)のこと、今の政治のこと…、もちろん富士見高原の環境の移り変わりや良さなどを、穏やかにお話された。
「今年の夏はここ(別荘地)も暑かった。クーラーなど無い家(別荘)がほとんどだから、暑い暑いって、すぐまた東京に戻っちゃう人が多かったっていうね」「(東京の)家の方がクーラーが効いてて涼しいからだって…、おかしいよね」「災害が起きて電気が止まったら都会の人(特に高層ビルの人)たちは大変だよ」「今の人たちは我慢して暮らすことを知らないし、知ることが大切だね」等々。
夕食の買い出しに出かけるまでの有意義な時間。




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