秋間森林鉄道社長の徒然日記

一民家のまわりをとことこ走る「秋間森林鉄道」社長の日々を、気まぐれにつづります。
社員たちもよろしく。

群馬県川場村「ホテルSL」に行きました。

2009年05月06日 | 沿線情報
高速道路1,000円政策に釈然としない気持ちを抱えつつ迎えたGW、当社ではおとなしく県内で過ごすことに。
とはいえ「県内」にもまだまだ見たい場所はたくさんあります。普段は鉄道のない場所にはあまり行かない社長ですが、このたびは群馬県川場村「ホテルSL」にあるD51 561号機に会ってきました。GWということで、社員総出です!



このホテルはもともとD51とともに20系寝台車6両があり、村営の宿泊施設として利用されていたそうですが、その後宿泊用の新館がオープン、寝台車は老朽化のため残念ながら解体されてしまったそうです。
20系寝台車は大好きなので複雑な気持ちですが、やはり風雪にさらされながらの客車の保存はとても難しいのでしょう。

そして残されたのが、客車を留置していた長い線路。約150メートルあるのだそうです。なるほど、1両20メートル×6両ぶんで120メートル。D51も含めてゆったり留置できる線路があったわけです。これを活用してのD51復活運転。ここまでこぎつけた関係者の方々に拍手ですね!
入館料大人200円、小人100円(安い!)できっぷを買って、改札口でハサミをパチンと入れていただいてホームへ。社員(小)は、はさみを持たせてもらって「パチン」の体験もしました!スタッフの方々は皆さんとてもニコニコして親切です。



GWの日中は毎時ちょうどに運転があり、12時と15時には汽笛も鳴らすということで、12時前に見学開始。運転前には、運転台に立ち入らせていただくことも出来ました!
う~む、かっこいい・・。現役さながらに美しく整備されています。



社員(大)(小)は運転席に座らせていただき、制帽もお借りして記念撮影。かなり恥ずかしがっていましたが、よい思い出になったことでしょう。
ぴかぴかに磨き上げられた「D51 561」のプレートが感動的です。

12時近くなり、いよいよ運転開始へムードが高まってきました。
このD51 561号機は、さすがにボイラーに火を入れて動かすことはできない状態だそうですが、圧縮空気を直接シリンダーに送り込むというウルトラCで動きます。きっと空気の音がシューシュー言う程度で大した迫力はないと思っていたのですが、いざ運転開始時間が近づくとSL全体が「ジョワー・・ボワー・・ゴゴゴゴ・・」という感じで震えだし、すごい迫力です!
石炭は炊いていないはずですが、機械油でしょうか、SLっぽいにおいもモワモワとたちこめてきます。まぎれもなく生きているSLです!

村に12時のチャイムが響き、長声一発!びっくりするくらい大きな音で鼓膜が破れるかと思いました!社員たちも、生まれて初めて間近で聞くD51の汽笛に仰天。
いつもながら携帯で撮った動画なので粗い画像と音質ですが、こちらをご覧いただけると幸いです。

D51561号機汽笛




線路を1回往復したあと、ホームの端のちょうど見やすい場所に停車。これからしばらくはホームから線路に降りてD51を間近で見ることができます。いや、見るだけでなく触ることもできます!とても粋な計らいです。



社員(大)(小)に続いて、新入社員も線路に降りて行きます。車止めとともに写真に収めておきます。
車止めは、枕木を重ねたものですね。ちなみに線路のほうは立派なPC枕木でした。



すばらしい勇姿!この561号機は北海道札幌市の苗穂工場で生まれ、引退するまで室蘭本線を中心に働いていた生粋の道産子です。室蘭本線は北海道有数の運炭路線でしたから、現役時代はずらりと運炭車を従えて北の大地を疾走していたことでしょう。
道産子で群馬在住・・私と同じなので、勝手に親近感を覚えてしまいます!



下回りも徹底的に磨き上げられています。4つの動輪は、間近で見るとほんとうに迫力満点です。動態保存機の下回りをこれだけ間近でじっくり見られるというのは、あまり例がないのではないでしょうか?



高速道路は各地で大渋滞だったようですが、ここは適度な賑わいでのんびりムード。時間にせかされることもなく、周囲の山々の眺めも楽しみながら思う存分D51と触れ合うことができました。

このD51 561号機、故郷からは遠く離れて鉄道とはまったく縁のない村にいるわけですが、ここはとても空気がきれいで気候も良いところ。大切にしてくれるスタッフと訪れるお客さんたちに囲まれて汽笛を響かせる日々とは、なんと幸せな機関車ではないですか!普段あまり鉄道のないところに行かない方々も、ぜひ一度会いに行ってみてください!

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4 コメント

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美しいD51 (干したノリ)
2009-05-07 01:36:12
大切に保存されているのですね。関係者の方々のSLに対する思いが伝わって来ます。汽笛(只今深夜につき動画は昼間に大音量で拝見したいと思います)や入鋏など楽しい体験も満載で、本当に素晴らしいですね♪

私も先月、桜激写のために水戸・千波公園へ訪れた際、偶然にも静態保存されている「D51515」と遭遇しました。(無論激写ですw)ちなみに515号機は大宮出身だそうです~。保存状態も良く、スタッフのご苦労を感じました。

それから、社長!!

私もGWは県内で過ごしたのですが、ついに「銚子電気鉄道」に発乗車しましたー!その前に用事があったため、JRでの乗り継ぎ移動を諦め、車で1時間半かけて外川港まで行き、外川駅から乗車しました。

時間も限られていたので、目的地を一つに絞り「仲ノ町駅」で下車。そこで出会えたのは、ドイツ製小型電気機関車「デキ3」と、桃鉄ラッピング車の「デハ1001」です。そして復路は・・・・・・鉄子電車の「デハ1002」でした。
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こんばんは! (秋間森林鉄道社長)
2009-05-07 23:23:53
干したノリさま
「入鋏」とか「静態保存」とか、すらすらと出てくる感じがナイスです(笑)!

そうなんですよ。この川場村のSL運転も、たくさんのボランティアの方々のご努力の賜物です。本文中にもあるリンクから、復活運転にこぎつけるまでの日々がかなり詳しく書かれていますね。
私もただ見て楽しむだけでなく、そのうち時間を作って保存活動に加わりたいと真剣に思っています。今のところ時間も資金もありませんが・・いつかは!

秋間森林鉄道も、もうほとんど残っていない軽便鉄道や森林鉄道の世界を自分で作って動かしてみたい、という気持ちもあってやっています。
でもテキトーなんだよなあ。やっぱり僕には保存活動無理かな。

D51515っていうのは面白いですね!個人的にぜひ一度見たかったのはD51928です。解体されてしまったそうですが(泣)

銚子電鉄初乗車、おめでとうございます!「デキ3」とか「桃鉄ラッピング車」とか、こちらもすらすら出てくる様子ですごいですね・・。私は思わず手元の「私鉄車両編成表」調べてしまいましたよ!
おっと、「桃太郎電鉄のラッピング車、07.4.26から3年間の予定」ですと!今年度に見ておかなければ!
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仲ノ町駅 (干したノリ)
2009-05-08 11:55:02
はい!笑

自分で撮影した写真と駅でいただいたパンフレット「所属車両早見表」を見ながら書きました。

仲ノ町駅には本社と車両基地があり、入場券を購入すると、見学や撮影が可能です。入場券は昔ながらの硬券でした。裏面のデザインは描かれた「デキ3」と「デハ」の2種類があり、どちらか選ぶことが出来ます。

駅構内の事務所は半分売店化していて、そこで濡れ煎などのお土産が購入出来ます♪

「汽笛」を音量MAXで聴きました。ビックリしました!もの凄い大音量・迫力でしたね~~~~。先ほど「D51561の復活劇」を見ていて、「御守り」というタイトルに目が留まりました。社長が撮影された「車止め」設置の様子でした。安全祈願が籠められていましたね。
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仲ノ町駅 (秋間森林鉄道社長)
2009-05-08 22:32:09
干したノリさま
以前は何度も訪れていた銚子電鉄ですが、最近はご無沙汰で・・仲ノ町駅に見学コースが出来てからはまだ行ったことがないんです。なんとか都合をつけて行ってみたいです。
夏休みに一泊くらいして、小湊鉄道、いすみ鉄道、銚子電鉄、鹿島臨海鉄道と一気に攻略しようかな・・。でも、成田ゆめ牧場も気になるし・・そうなると芝山鉄道も。ああ、きりがないです(笑)。
デハ1000形などは、割と新しい車両というイメージがありましたが、調べてみたらもうすぐ50年選手なんですね~。

「御守り」気が付かれましたか!心のこもった車止めだったのですね。新入社員とともに写真に収めることができて、良い記念になりました(^^)
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