さすがにここまでひどいとは思っていなかった。
細胞のDNA鑑定が済む前に辞任するということは、かなりヤバイということだろう。ES細胞作製にかんする技術も怪しいということかもしれない。
当然、世界初のクローン犬についても疑惑がもたれているようだ。
ここまでひどいと、これもでっち上げである可能性が高い気がする。
新聞記事の中で面白いのはこの部分
「共著者が韓国だけで24人おり、合意がまとめられず正式な撤回手続きが遅れる場合は、編集部の判断で削除するとした」
ん?これって、韓国人の共著者が撤回手続きをめぐってもめてるってこと?
だとしたら、ひどいな。
日本でもデーターの捏造事件はあるが、ここまでひどいのは、考古学の例の事件ぐらいのものだと思う。後の問題は、ボスだけでなく研究員の中にも当然関与した人がいるはずなので、どこまで追及するかでしょうか。
論文の撤回手続きをせずに削除されたら、これまた前例のないことだと思う。
いやー、すごい、これでバイオ立国とか言ってるんだから笑止千万。
以下、記事がなくなったときの保存用の記事の引用
ES細胞「論文データは偽造」 ソウル大調査委
http://www.asahi.com/science/news/TKY200512230164.html
韓国の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究疑惑で、ソウル大の調査委員会は23日、黄禹錫(ファン・ウソク)教授の05年の論文データは捏造(ねつぞう)だったと断定する中間結果を発表した。実際にES細胞が存在していたかどうかはっきりせず、数日後に専門機関によるDNA鑑定の結果が出るとした。黄教授は同日、「教授を辞職する」と表明した。再生医療に不可欠な技術として世界の注目を集めた研究成果が「でっち上げ」とされたことで、韓国が目指す「バイオ立国」の推進に影響が出るのは避けられない情勢だ。
論文は5月の米科学誌サイエンス(電子版)に発表された。黄教授らの研究チームはクローン技術を使い、患者の皮膚細胞から11株のES細胞をつくったとしていた。
しかし、同委の調査では、論文を提出した3月15日時点でES細胞が存在する可能性は、専門機関にDNA鑑定を依頼している2株しかなかった。残り9株のデータは、この2株のデータを基に偽造したとわかった。9株のうち(1)4株は1月にカビによって壊れ、(2)2株はES細胞として作られたという記録自体がなく、(3)残る3株は論文提出時点でES細胞と確認できるまで培養されていなかったという。
同委は「故意的なでっち上げだった」と結論づけた。「データの真実性は科学を支えるものであり、科学の基盤を損なう重大な行為だ」と強く非難した。黄教授が世界で初めてヒトクローン胚からES細胞作製に成功したと発表した04年の論文や、今年8月に発表された世界初のクローン犬誕生についても検証を始める方針を表明した。
ES細胞捏造論文、独自の判断で削除も 米サイエンス誌
http://www.asahi.com/science/news/TKY200512240217.html
ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授らのヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)に関する論文を捏造(ねつぞう)と判断した同大調査委員会の報告を受け、論文を掲載した米科学誌サイエンスは23日、教授らから適切な撤回手続きがなされない場合は、独自の判断で削除する方針を発表した。
黄教授は16日に、今年5月に発表した論文の撤回をサイエンス誌に申し出たが、同誌は、共著者全員の合意が必要としていた。共著者が韓国だけで24人おり、合意がまとめられず正式な撤回手続きが遅れる場合は、編集部の判断で削除するとした
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