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或るScientistの徒然なるつぶやき

つれづれなるままに、日ぐらしPCに向かひて、心に移り行くよしなしごとを、blogに書きつくれば......

STAP細胞に関する報道で気になること

2014-03-16 23:31:35 | シャカイ

STAP細胞に関する報道で気になることがある。TV等の報道で、研究機関自体の責任を問う意見があったがそれは違うと思う。

研究機関は研究をするためのインフラであり、研究を行っているのは個別の研究者である。学術論文は執筆段階では、小説や論説などの原稿と同様に著作物である。実は、研究者は論文投稿時に出版の手続き上、著作権を譲渡する旨を記した書類を作成し、出版社にその権利を譲渡している。したがって、研究論文の不正の責任を持つのは研究者であって研究機関ではない。
現在話題となっている理化学研究所の小保方氏のSTAP細胞の論文の問題は、論文執筆上の問題であり、以前に問題となっていた助成金の使い方や納入業者との癒着などの問題とは本質的に異なる。その点を、報道機関は全く気が付いていないように見える。

私が、現在、最も危惧しているのが、論文の投稿段階で研究機関内で何か内容の審査するようなプロセスを入れろという要求が出ることだ。一見よさそうに見えるが、これには重大な問題点がある。

例えば原子力を研究している機関の研究者が原子力の問題点を指摘する論文を書いたとしよう。現在は、投稿するのは研究者本人であり原稿を書きおけたら研究者は好きな時に好きな論文誌に原稿を投稿することができるが、もしここに論文の問題点を減らすという考えから、原稿を事前チェックする委員会を作って承認するプロセスを加えたとしよう。
たしかに、多人数の目をとおることで論文の問題点は減る可能性はあるので一見よさそうな方法にみえる。もちろんこのようなことをすると、必要な人件費が大幅に上昇することになるそこには目をつぶるとしても、そのほかに大きな問題が生じる。
もし、論文投稿の内容を審査する委員が原子力の問題点を指摘する論文を快く思わず、その投稿を承認しないという結論を出したとしよう。これによって起きることは、研究者が発見した問題点は一般社会に明らかにされることはなく、そのまま隠ぺいされることになるだろう。これは、社会にとっては明らかにマイナスである。
また、そのような原稿の事前チェックには細かい問題もある。研究者は、それぞれ異なったテーマを研究していて、通常は同じテーマの研究はしていないため、詳細なチェックは事実上難しい。また、もし同じテーマを研究している研究者が同じテーマを研究している研究者の原稿を見るようなことになると実験内容そのものが盗用される可能性も出てくる。(ここでは、起きうるケースの問題点を指摘するために、当然、委員は「善人」ではないと仮定している。)
最初にあげた、出版の差し止めは現代の社会制度との整合性という意味でも問題点がある。論文は著作物であり、論文投稿時に出版の手続き上、研究者は著作権を譲渡しているものである。憲法12条には「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」とする項がある。したがって、憲法において保障される言論の自由に研究およびその発表の自由は当然含まれていると考えられる。


大阪の小学校で起きたナイフで他の児童を脅した事件に対して校長が処分にされた件の読売と毎日の記事の違い

2013-08-02 08:49:05 | シャカイ

本稿では、大阪で凶器(ナイフ)を小学校に持ち込んで他の児童を脅した6年の児童とその場に一緒にいたが先生につたえなかった6年の児童の合計7人の頭を指導の一環として平手で1回ずつたたいた校長が、懲戒処分にされ依願退職した事件についての読売と毎日の記事の違いについてちょっとだけ考察する。

対象とする読売と毎日の記事は以下の2件である。

読売オンライン「ナイフで脅した小6の頭叩いた校長処分…退職」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130801-OYT1T00277.htm

毎日.jp「体罰:男児7人に 校長を戒告処分−−大阪・都島区の小学校 /大阪」
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20130801ddlk27040337000c.html

一見同じように見える記事だが注意深く読むと毎日.jpのほうは肝心の部分を伝えられていないことがわかる。

毎日.jpは「男児の1人が校内に狩猟用のナイフを持参したため、そのことを知っていた6人と共に指導の一環でたたいた」と書いているが、読売オンラインでは同じ部分が「6年男子児童が校内にナイフを持ち込んで他の児童を脅し、一緒にいた同級生6人も先生らに知らせなかった」となっている。

毎日.jpは狩猟用のナイフと書いているが、ナイフの種類はどうでも良いのである。記事をよりセンセーショナルに見せようとして「狩猟用」という余計な情報を入れたとしか思えない。そして、その結果としてより重要な「他の児童を脅した」という情報が抜け落ちたのである。

しかし、記事の出来不出来はさておき、この「事件」の校長への処分は必要なのだろうか。
大阪市教育委員会のウェブサイトにもこれ以上細かいことが掲載されていないので推測に過ぎないが、おそらく、校長が指導したかったのは、凶器を持ち込んで他の児童を脅したこと(つまり大人の社会で言うところの恐喝)とそれをただ何もせずに(あるいは面白がって)見ていたことが大人の社会においては許されないあるいは良くない行為であるということを伝えたかったのだろう。このような重大な事象にたいして「6年の男児7人の頭を平手で1回ずつたたいた」という指導は正当だと思われる(個人的には拳骨でも良いと思う。)

個別の事象はさておき、このような正しくない処分が引き起こす結果は明白である。
生徒が何をしても指導しない、事なかれ主義が教育現場蔓延することになるだろう(すでにそうなっていて自浄作用もないのかもしれないが。。。)。


「1ベクレルは1秒間に放射性放射線が細胞を傷つける放射数」ではありません

2012-02-24 08:45:36 | シャカイ

こんな間違った情報が蔓延しているらしいです。

「内部被曝のベクレルは細胞を傷つける放射回数の単位です。

一日中体のどこかの細胞が何年もの間攻撃され続け,壊れてしまいます。

どうか皆さん,惑わされないでください!
どうか皆さん,騙されないでください!
どうか皆さん,余計な被曝をしないでください!
 
1ベクレル1秒間に放射性放射線が細胞を傷つける放射数です。

「1 秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1 Bq(ベクレル)である。」「One Bq is defined as the activity of a quantity of radioactive material in which one nucleus decays per second.」(Wikipediaのベクレルに関する記事より引用)が正しい単位の定義です。「崩壊」とか「壊変」するのは放射性物質のなかの原子なので、定義の上では細胞とは何の関係もありません。
細胞のダメージは、主に、放射線が細胞中で吸収され、細胞中の分子が励起され化学反応しやすい分子(ラジカル)になることによっておきます。同じようなことは紫外線でもおきます。
放射線は(種類によりますが)100%吸収されるわけではないです。また、細胞中にできたラジカルが、必ずDNAを壊すわけではないので、放射線の量(数)=ダメージを受けた細胞の数になるわけではないです。なので、このあたりの事情を考慮して「補正」したのが、シーベルトという単位です。

余計な被爆をしないほうが良いというのには同意しますが、間違った知識を撒き散らすのは勘弁願いたいです。
 
どうか皆さん,惑わされないでください!
どうか皆さん,騙されないでください!
「1ベクレルは1秒間に放射性放射線が細胞を傷つける放射数」ではありません!
 

「情報保全に関する検討委員会」有識者会議ってなんじゃらほい

2011-08-08 22:18:12 | シャカイ

秘密保全法制:早急に整備するよう提言 有識者会議
http://mainichi.jp/select/today/news/20110809k0000m010085000c.html?inb=fa

この、政府の「情報保全に関する検討委員会」有識者会議は、中国漁船衝突を巡る動画がインターネット上に流出した問題を機に、仙谷由人官房長官(当時)が設置したということ。

どんな感じなのかと思って調べてみた。うーん、意外に人数少ない。法学の人だけしかいない。なんだか、分野も偏っているし、大丈夫なんかなぁという感想を持った。
理系のプロジェクトとかの評価とかには文系のセンセイ方を入れてみたりするくせに、法整備の分野には理系を入れないんだなぁ。まあ、この国は理系の身分は低いからねぇ。。。。

縣公一郎
早稲田大学政治経済学術院 教授
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B8%A3%E5%85%AC%E4%B8%80%E9%83%8E
http://www.f.waseda.jp/agata/

櫻井敬子
学習院大学法学部 教授
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E4%BA%95%E6%95%AC%E5%AD%90

長谷部恭男
東京大学大学院法学政治学研究科 教授
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E9%83%A8%E6%81%AD%E7%94%B7

藤原靜雄
筑波大学法科大学院 教授
http://www.sakura.cc.tsukuba.ac.jp/~elaw/faculty/fujiwara.html

安冨潔
慶應義塾大学法科大学院 教授
http://www.ls.keio.ac.jp/education/kyouin/fulltime_48.shtml
http://web.keio.jp/~yasutomi/


ある動物愛護団体の福島の原発の20km圏内の愛玩動物に関する心ない主張

2011-04-30 11:08:58 | シャカイ

「UKC JAPAN アニマルレスキュー」という団体の主張は、あまりにもとんでもないので、心が痛い。

その主張は、下記のblogに書いてある。

「怒りの声」を緊急に!! (2011-04-28 22:30:01)
http://ameblo.jp/dog-rescue/entry-10875282158.html

以下に、その内容の一部を引用する。(原文の改行や空白は読みやすいように省いてあります。)
特に問題だと思う部分を太字にして協調してある。

代表が生の声を届けに、何度も足を運び、ようやく、福島県原発対策本部にて、
「20キロ圏内の動物たちを、この5日間をかけて、懸命に保護しに行きます!」
と、お返事をいただいた
わけですが・・・
愕然としました。
なんと、今日、1日かけて、保護した頭数は、犬5頭のみ。
しかも、たった、十数名で。
(中略)
1日かけて、たったの5頭。
「たった十数名で、本気で、命を救う気があるのですか?」と。
「要するに、見殺しにするということですか?」と。
我が UKC ならびに、支援してくださる皆様に対して、
あまりにも、腹立たしく、悲しい知らせに、
緊急に、再度、行政に対し、怒りの声をあげていこうと思っております。
限られた日数の中、懸命に、命を救うことが出来ないのなら、
社)UKC JAPAN に一任して欲しいと、あれほど嘆願したのに・・・・・。
みなさま、ここで、あきらめてはいけません。まだ、生きている子たちが、たくさんおります。時間がありません。どうか、怒りと悲しみの心の声を、ともに、嘆願してはもらえないでしょうか。

なぜその情熱を被災地の人間の支援、つまり人命救助に向けてもらえないのか。
報道等によると、20キロ圏内に残られている人もいる。私個人はこれは危険だと思うが、郷土を愛する方のきもちは理解できる。
何か活動をするのなら、このような方の支援あるいは説得をしてほしい。

福島県原発対策本部あるいは関係する組織には、今やらなければならないことがたくさんある。放射線量の調査、住民の被ばく線量の推定、避難計画の策定。なぜ、福島県原発対策本部にこのような要求をしたのか理解できない。

そもそも、この人たちは、動物愛護を目標に掲げながら思いやりの心を持っていない。なぜだ。。。

*参考サイト

社)UKC JAPAN アニマルレスキュー
お題目は「人の命も動物の命も隔てなく、共に救い合い、共に支え合い 殺処分ゼロを目指して、殺される命の無い社会を共につくりましょう。 UKC JAPAN 最大の目的は、『日本最大アニマルシェルター建設』です。 どうか応援お願いいたします。」とのことです。
http://ameblo.jp/dog-rescue/


財団法人日本動物愛護協会
http://www.jpc.or.jp/saigai/

 


尖閣衝突動画流出と理論的でない仙谷官房長官の頭の中

2010-11-06 08:28:40 | シャカイ
皆さんご存知の通り、昨日、沖縄県・尖閣諸島沖の漁船衝突事件の様子を撮影したとみられる映像がyoutubeに投稿された。
まあ、これだけ、民意をないがしろにしたら今回のような一種の内部告発をする人が出てきてもおかしくないだろう。

産経新聞の記事(http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20101106118.html)によると、仙谷官房長官は「必要なら司法当局の捜査とする判断もしなければならない」と語ったようなので、官房長官の頭の中では

画像を流失させた中国漁船による犯罪(領海侵犯)

らしい、あまりにも理論的でないので理解不能。

動画はこのあたりからたどれます。
尖閣映像流出事件まとめwiki(http://w.livedoor.jp/senkaku_youtube_/)

「国家戦略局」やーめた by 菅首相

2010-07-16 03:48:37 | シャカイ
気になるニュースが。。。

「国家戦略局」菅首相が断念 実権ない知恵袋組織に縮小
http://www.asahi.com/politics/update/0715/TKY201007150574.html


あれ?事業仕分けで事業を削って、やっぱり必要なものは国家戦略局が再度やり直すんだと思ってたけど?
レンホウみたいなのが、適当に事業仕分けしてそれで終わり?
国家を運営する気はあるのかねぇ。。。。

事業仕分け第2弾

2010-04-22 22:45:41 | シャカイ
さて、事業仕分け第2弾が4月23日から始まるので、内閣府行政刷新会議事務局のサイトに掲載されたスケジュールを見てみよう。
http://www.shiwake.go.jp/

ひとまず、関心があるのは研究開発系だけなので、仕分け対象になっている独立行政法人(所謂、独法)のうち科学技術系のだけを抜き出してみた。かぎ括弧の中に書いたのは監督官庁。丸括弧の中に書いたのは対象となる事業です。

なんだか文部科学省というか旧科学技術庁の関係が狙い撃ちされているような気もします。巨大な加速器の施設とか原子炉とかを持つ、日本原子力研究開発機構(経済産業省と文部科学省が所管)とかがリストにないですからね。

どんだけアホで意味のない議論、というよりは一方的な主張が仕分け人から飛び出すのか楽しみです。

4月23日(金)
ワーキンググループA
沖縄科学技術研究基盤整備機構[内閣府所管](運営委員会の経費)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%9F%BA%E7%9B%A4%E6%95%B4%E5%82%99%E6%A9%9F%E6%A7%8B
「運営委員会の経費」についてらしいので、あんまり研究開発系ではないかも。

4月26日(月)
ワーキンググループA
国立美術館[文化庁所管?]、国立文化財機構[文化庁所管]、国立科学博物館[文部科学省所管] (美術品等の収集・保管事業等)
しかし、どれだけ文化とか芸術とか科学とかを軽視したいんだろうか。。。
ふつう、美術品の収蔵を仕分けとか恥ずかしくて言えないだろう。

そういえば、国立科学博物館が飛ばせる状態で維持しながら保管している日本初の国産旅客機「YS-11」の保管整備費用(年間1000万)が無駄だとか。。。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20100420037.html

YS-11は、まだ改造された何機かが自衛隊等に残っていますが、民間航空会社で使われていたものをそのまま保管することには、それなりに意義があると思います。
だって、戦後唯一の純国産旅客機ですよ?十分、産業関係の収蔵品としての価値があると思います。こういう収蔵品は失ったらもう二度と戻ってきませんので。
年間1000万ですが、国家予算に比べてそんなに高額でしょうか?お金が足りないのなら議員を一人減らせば十分にまかなえる額。

ワーキンググループB
理化学研究所[文部科学省所管(旧科学技術庁所管)](研究開発・委託業務関係)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%86%E5%8C%96%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

不思議ですね。何で研究開発をするための独立行政法人の研究開発事業が、仕分けの対象になるのでしょうか。やっぱり、日本では科学を研究してはいけないということでしょうか?
理化学研究所は戦前からある研究所で「1917年に渋沢栄一を設立者総代として皇室からの御下賜金、政府からの補助金、民間からの寄付金を基に財団法人理化学研究所として東京都文京区駒込に設立された。」とのことwikipediaには「日本で唯一の自然科学の総合研究所」とも書いてあります。よく知られているリコー(理研光学)あるいはワカメスープの理研ビタミンとかは、昔、理研の研究から生まれた企業です。
過去の栄光はすでにないのかもしれませんが、この研究所の研究開発事業を仕分け対象に入れるとは。。。

物質・材料研究機構[文部科学省所管(旧科学技術庁所管)](研究開発)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A9%E8%B3%AA%E3%83%BB%E6%9D%90%E6%96%99%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%A9%9F%E6%A7%8B
通称はNIMS(ニムス)と呼ばれている研究所です。研究内容等はあんまり知り合いがいないのでよく知りませんが。。。

日本学術振興会[文部科学省所管](学術の振興に関する調査及び研究(学術システム研究センター)・競争的資金)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AD%A6%E8%A1%93%E6%8C%AF%E8%88%88%E4%BC%9A
「競争的資金」というのは、大学等の研究者が申請して取得する研究費です(科学研究費補助金、略して科研費というのがそれです)。大学の研究者の研究費用(実験装置、資料、薬品等の購入)は、大学の予算が昔に比べてかなり削れた状態にあるため、現在ほとんど大学の外部からの「競争的資金」に頼っているのが現状です。もし競争的資金が減額されたら、日本の科学は終わりですね。科学者は海外に移籍することを考えたほうがよいかもしれません。

科学技術振興機構[文部科学省所管](競争的資金)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E6%8C%AF%E8%88%88%E6%A9%9F%E6%A7%8B
ここも同じで日本学術振興会と共に、「競争的資金」で日本の科学を支えています。

宇宙航空研究開発機構[総務省・文部科学省所管](研究開発・広報)
いわずと知れたJAXAです。ロケット打ち上げ、衛星の開発などで皆さんよくご存知かと。航空宇宙関係の3機関、文部科学省宇宙科学研究所(ISAS)・独立行政法人航空宇宙技術研究所(NAL)・特殊法人宇宙開発事業団(NASDA)、をまとめてできた独立行政法人。そういう意味ではすでにスリム化は完了している。これ以上予算を減らすと何にもできなくなってしまうのではないかと心配。あんまりいじくると、ある日、気象観測衛星ひまわりが本当になくなってしまうかも。

新エネルギー・産業技術総合開発機構[経済産業省所管](研究開発関連業務等)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%BB%E7%94%A3%E6%A5%AD%E6%8A%80%E8%A1%93%E7%B7%8F%E5%90%88%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B
NEDO(ネド)という名前の団体です。基本的に、自前の研究所を持っていなくて、テーマを定めた研究を外部の研究所や大学等資金を提供して研究してもらうというスタイルです。そういう意味では科学技術振興機構と同じように「競争的資金」の供給元ですね。
ただ、この団体のやり方だと無駄が多いというのは確かなようです。予算の使い方の制限も文部科学省のやり方とは違うのでやりにくいという研究者の声をよく聞きます。

4月27日(火) 3日目
ワーキンググループB
情報通信研究機構[総務省所管](新世代ネットワーク技術の研究開発等)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%80%9A%E4%BF%A1%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%A9%9F%E6%A7%8B
情報通信分野の研究所らしいですが、これまた知り合いがいないのでよく分かりません。

4月28日(水)
科学技術系は特になし

ワシントンポストの首相揶揄の記事に官房長官がコメントしちゃった~

2010-04-15 22:02:54 | シャカイ
米ワシントンポスト紙のコラムで鳩山首相が揶揄されたようだ。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/04/13/AR2010041304461.html
Among leaders at summit, Hu's first

http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/world/newsengw-20100415-01.html
ワシントン裏話の第一人者が鳩山首相を酷評 しかも古典ジョーク(?)で


まあ、あれじゃあ仕方がないよな。とおもってたら、さらにジョークのような出来事が。

http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-100415X791.html
「一国の首脳に非礼」=官房長官、米紙に不快感


まさか、官房長官が外国のコラム記事にたいしてコメントを出すとは。。。
しかも、少しは考えてからコメント出せばよいのに。。。。せめてジョークで返すとか。どうして現政権はこうも愚か者ぞろいなのか。

毎日新聞の社説の愚かさ

2010-04-15 21:16:02 | シャカイ
「社説:外国人看護師 閉め出し試験の愚かさ」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100415k0000m070099000c.html

の愚かさが気になった。

外国人看護士の話について書かれた社説の冒頭は以下のようになっている。

「経済連携協定(EPA)に基づきインドネシアとフィリピンから来日している受験生が初めて看護師国家試験に合格した。ただし、わずか3人。両国の受験者は254人で、合格率は1・2%だ。一方、日本人の合格者は約9割に上る。外国人受験生にとっての壁は、難解な漢字や専門用語だ。本当に看護師の仕事に必要なのか。わざと締め出そうとしているようにしか思えない。」

そうだろうか?社説を書いた人間が漢字が読めなかったり専門用語や理解できないからといって、それが必要でないとするのは乱暴すぎるだろう。

社説の最後の文章がまたしても笑える。

「形式的な公平だけでなく、実質的な公平を実現しなければならないことを「合理的配慮義務」という。国連障害者権利条約などにある概念で、障害や宗教、人種などによる目に見えない障壁を取り除くために用いられる。看護師を目指す外国人に対する日本の国家試験はまったく合理的配慮に欠けている。高齢化が急速に進んでいく一方で、就労人口は減っていく。外国人看護師にたくさん来てもらわなければ困るのに、いったい何を考えているのか」

これは、目に見えない障壁ではない、目に見える障壁である。なぜなら、日本において仕事をする上で、日本語がきちんと理解できないことは致命的である。

ちなみに、専門用語は厳密に定義されていて、ほぼ英語と日本語の一対一で対応する言葉がある。そのため、少なくとも科学の世界では専門用語を使った会話は一般の英会話よりも容易である。したがって、専門用語を曖昧さが残る一般的な用語に置き換えるのは愚かといわざるを得ない。

これを毎日新聞の社説の愚かさと言わずして何と言おうか。
科学的思考の欠如のなせる業か。。。


「アニメの殿堂」は潰しましたが、儲かりそうなのでアニメやゲームは売り込みます by 日本国

2010-04-06 08:34:45 | シャカイ
アニメ、ゲーム…「日本」を売り込め=輸出後押しへ、文化産業戦略-経産省(時事通信) - goo ニュース

昨年、野党だったときに、「国営マンガ喫茶」や「アニメの殿堂」と揶揄して「国立メディア芸術総合センター」の計画をつぶした民主党がどうするのかが見ものだ。

そもそも、科学の場合と同様に文化にたいする支援や理解がこの国には足らない。いや、科学よりもひどいかもしれない。そのような不利な状況下で育った文化をいまさら上前をはねて輸出しようというのは虫が良すぎるのでは?と思う。そのような計画を立てるのなら、当然それにあわせてアニメやマンガに対する大規模な支援を行うべきだろう。そのあたりの今後の動向がきになる。


本日のテーマ「鳩山首相のゆらぎについて」

2010-03-13 21:24:56 | シャカイ
毎日新聞 via yahoo news<鳩山首相>「揺らぎは宇宙の真理」 発言ぶれ批判に強調

鳩山首相が「物質の本質は『揺らぎ』。多くの意見を聞いて大事にする過程で、揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか」と発言したらしいが、そもそも、国という政治の仕組みがカオス的にゆらぐ社会から、一定の方向性を(ある意味、恣意的に)引き出すシステムなのじゃないだろうか。
冗談も休み休み言ってくれ。。。
揺らぎを抑えるためのフィルターの役目をしているものが共振して揺れてどうするよ。
しかし、この人が「真理」とか「宇宙」とかいうと怪しい宗教にはまっている様にしか聞こえない。
ほんとに、理系なんだろうか。。。

独法の派遣切り(雇い止め)

2010-03-03 00:27:13 | シャカイ
最近気になっている、

事業仕分けの影響? 独法も派遣切り(雇い止め)!?」

「大学も雇い止め」
独法(独立行政法人)とか大学の雇い止め。

NPO法人のサイトを見ていたら、契約期間満了による雇い止めにかんしての考え方が載っていた。
<契約期間満了による雇い止めは有効か?>
http://www.rodosodan.org/center/qa/qa03.htm#0314


「期間の定めがある雇用形態であっても、反復して契約更新がなされ、契約の更新が十分に予測できる場合には契約期間が形だけのものであり、実際は契約期間の定めのない労働者と同じ扱いであるという判例に基づいて考えますと、。。。」
とあるので、裁判の判例があるようだ。
てことで、やっぱり、独法の派遣切り(雇い止め)は、社会の規範になるべき政府系機関であるからして倫理的にも問題だけど、法律的にもかなりまずいのではないかと。

それはありえんだろう。 中井防災担当相の津波警報、在り方見直し発言

2010-03-03 00:09:31 | シャカイ
先日、謝罪する必要はないのでは。。。と書いた、チリ大地震出の津波に関する気象庁の謝罪。相変わらず民主党政権は、いろんなところで、いろんな人が違うことを言っていて面白い。。。。 

「中井洽防災担当相は2日午前の閣議後の記者会見で、気象庁の出す津波に関する警報について「大津波警報と津波警報の間にもう1ランク設けることができないかとか、新たな対策を考えていきたい」と述べ、在り方を見直す考えを明らかにした。」 
津波警報、在り方見直し=中井防災担当相(時事通信) - goo ニュース

いや、まてまて、そう言う問題か?
今回は、被害が出なかったからよかったけども、たまにしか起きない大きな津波の正確な予測なんて不可能なんだから、被害が起きる可能性があるところに警報を出すしかないだろう。逆に、警報を出したけど被害が甚大だったらどうするつもりなのだろうか。段階を細かくしたって意味が無い。
発言に、影響力のある人は、少しは考えてから発言してほしい。

幸いなことに、前原誠司国土交通相は、「果たして謝罪すべき問題なのか」と発言し、鳩山由紀夫首相もこの意見に同調したということなので、政府の関係者全員そろいもそろってアホということではないようだ。

よかった。

津波予測の「謝罪」で国交相と防災担当相に見解の相違
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/364007/


謝罪する必要はないのでは。。。「予測過大だった」気象庁謝罪 チリ大地震

2010-03-01 20:59:36 | シャカイ
「予測過大だった」気象庁謝罪 チリ大地震
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100301-00000522-san-soci

大津波警報「予測少し過大だった」気象庁が謝罪
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100301-567-OYT1T00654.html


気象庁の担当者が記者会見で、「結果として予測が少し過大だった。警報が非常に長く
継続し、不便をおかけした」と謝罪したとのことですが、これは、謝罪する必要は無かったんじゃないかなと思います。もし逆に、予測が過少だった場合は、大変なことになるのだから、念のため過大にしておくべきだと思うので。
もし誰か文句を言った人がいたとしたら、非常識&非科学的だと思うので、文句を言った人が反省すべきだと思う。