或るScientistの徒然なるつぶやき

つれづれなるままに、日ぐらしPCに向かひて、心に移り行くよしなしごとを、blogに書きつくれば......

化石から化石化していない組織が見つかった!

2005-03-25 22:59:30 | weblog
6800万年前の恐竜化石から細胞・血管 米で発見 (朝日新聞) - goo ニュース

「大腿(だいたい)骨を切り取り、弱酸性の溶液でカルシウムなどミネラル分を除いたところ、血管や骨細胞が出てきた。」さらに骨にも核の残る骨細胞があったとのこと。

なぜ、これまでの化石から発見されていなかったかというところが興味深い。
「ティラノサウルスの大腿骨は骨密度が高いので中の軟組織が劣化しにくいほか、今回、化石の保護剤を使わなかったことも軟組織の抽出に貢献したとみられる。」
ということで、化石の保護剤がこれまで悪さをしていた可能性がある。
んー、ジレンマ。

タンパク質も検出されているようだ。
タンパク質は容易に分解されるものと思っていたからオドロキ。

しかし、タンパク質がこれだけ頑丈だということは、分解酵素が生体内には無い異常プリオンは、排気されたとした場合もっと残りやすいということか。
川に捨てると、生物の中に濃縮しちゃったりするのだろうか。
(調べてみないと分かりませんが。)