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原発事故を描く『THE DAYS』が触れない東電・吉田所長のもう一つの顔

2023-07-09 17:03:04 | Weblog
原発事故を描く『THE DAYS』が触れない東電・吉田所長のもう一つの顔

Netflixのドラマ"THE DAYS"はまだ観てないけど福島第一原子力発電所は建設当初から欠陥施設だったと思われます。
GEの設計を丸ごとコピーしただけ(ライセンス上、設計変更が困難だったかもしれないが)の施設で電気設備は地下、これはアメリカでは原子力発電所は海でなく川の淡水を冷却水として使用するからです、つまり津波なんか設計思想に全く無いのです、電気施設が地下にあるのは竜巻対策です。
福島第一原子力発電所1号機から4号機は海抜10m、5号機、6号機は海抜13mに設置されてます、免震重要棟は海抜30mのところにあります。海水を冷却水として使うので海抜30mではポンプアップしなければならず電気が必要になるのです。もしも海抜30mのところに原子炉があったなら東日本大震災での事故は避けられたかもしれません。もしも免震重要棟建設時に原子炉の非常用電源設備を海抜30mのところに設置していたら、だが東日本大震災の揺れで設備にどの程度のダメージがあったのか、海水が設備内に侵入したことでどの程度設備がダメージを受けたか今でもよく判っていないのです。電源があってもバルブの開閉が出来ずメルトダウンは防げなかったかもしれません。
ちなみに女川原子力発電所は海抜15mで直接の津波被害は免れましたが地下電気設備は海水が侵入して水没しました(排水管を逆流したか、配管の隙間から浸水したと思われる)。他の発電所からの交流電源があったので設備を維持することができただけです。
計器類も電気仕掛けなので電源がなければ温度も水位も圧力も測定できないのです、しかも水位計はスリーマイル島原子力発電所事故の原因となった問題ありの水位計です。高温高圧で水が液体でなく気体になると水位がほぼゼロなのに水位があるかのように表示するという問題を抱えた水位計です。この問題を解決せず、しかも運転員は高温高圧で液体が無い想定の訓練をしていないのです。
ちなみにスリーマイルアイランドはサスケハナ川にあります、海岸ではありません。
さらに非常用復水器ですが、これも福島第一原子力発電所建設時から一度も使用したことがなく、実際に設備を使用した訓練をしたことが無かったのです。日本では東日本大震災後も他の原子力発電所で非常用復水器を実際に使用した訓練など実施されていません(実施されたのでしたら教えてください)。建設から一度も非常用設備が機能するかどうか確かめもせず安全安全と連呼していたのです。
福島第一原子力発電所3号機と4号機の排気塔が共用というのも安全軽視の設計と言えます。安全重視なら原子炉ごとに独立した排気塔にすべきです。
つまり地震や津波が無くてもいつか事故を起こした可能性がある欠陥だらけの施設だったのです。
日本には他にもGEの設計を流用しただけの地震や津波を想定した設計になっていない施設が多数あるのです。
さらに恐ろしいことに福島第一原子力発電所事故発生まで、これらの問題点を指摘した原子力の専門家が日本には誰一人居なかったのです。
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