闘う母の笑タイム

左乳房早期乳癌温存手術・リンパ浮腫・髄膜腫摘出手術・左乳房全切除手術経験。がんばろう~♪

恐怖の、かゆい。かゆい。朝。

2005年03月31日 | ちょっと気になる症状
・今朝、突然の[かゆみ]に襲われました。

・はじめは、左手小指付近と左手肘。後のことは深く考えず何気なく、かいてしまった。・・・かゆい所が広がる。広がる。アッと言う間に赤く腫れてきた。かゆい範囲がドンドン広がって、とうとう、[両手の平・両腕]。そのうち、体に飛び火!足。特に指。

・子供みたいに、「かゆいよぉー。ぁぁかゆい。たすけてー!・・・」原因がわからず、不安になる。

・家族は、とても冷静でした。「かゆい時には、これを塗るといいよ。」親切に?塗り薬を差し出してくれました・・・。もちろん、かゆみが強烈すぎて、塗り薬の効果は、イマイチでしたが・・・。


・二時間位で、恐怖のかゆみ騒動は、治まりました。


・すっかり治まった自分の手を見ながら母は、思わず言っちゃいました。

 「さっきの [かゆみ] は、何だったんだろう!」


・また、朝が来るのが 怖いです・・・。

     
          

手術後 ~ 三週間 ・・・印付け、緊張、孤独・・・

2005年03月30日 | 入院 の思い出
[回想] 2004年10月23日~10月29日


・ホルモン療法、放射線治療、始まる。


・・・ホルモン剤、飲み始めいつから?・・・

 Dr 「ホルモン剤、いつから飲むことにする?」
 母 「・・・どうしようかなぁ・・・」
 Dr 「いつからでも、いいよ!25日の月曜日にする?」
 母 「・・・はい・・・」
 Dr 「じゃぁ、月曜日(25日)からにしておくね。」
 母 「ちょっと待ってください!やっぱり、22日からにしてください!22日が給料日だから、覚えやすくて、忘れないから!」
 Dr 「笑・・・いいけど、おもしろいね!じゃぁ、22日からと、言うことで・・・笑」
 母 「はい。お願いします!」

・母は、[五年間飲み続ける事]が気がかりで、飲み始めの日には、とてもこだわってたのです。真面目に。こんな変な会話、よく成立しましたねぇー。 

     



・・・・・10月25日 放射線治療 はじまる・・・・・

・治療患部に正確に放射線があたるように、目印として体に黒マジックで印を書きます。とても大切な事ですが、やっぱり抵抗ありました。[黒のマジック!] 5週間(25回)ずーっと書いておかなければ、いけないんですから・・・。

・「治療中は、体を動かさない。」・・・緊張しました。いつも笑いの母でも、さすがに真面目顔になる瞬間でした。

・そして一番の孤独感を味わう瞬間は、放射線を照射する時です。治療部位の位置合わせが終わると、スタッフは、扉の外へ・・・。治療室には、患者一人になるのです。・・・あの瞬間は、大変な気持ちになりました。「私を置いて逃げないで!」心の中で叫んでました。


 看護師 「放射線治療、どうだった?」
  母  「すっごく緊張した。そして孤独感を味わってきました。」
 看護師 「ふうん。そうなんだ・・・。」
  母  「だって、準備ができたらみーんな、逃げちゃうんだもん!まるで、砂糖に集まった蟻が殺虫剤をかけられて、素早く退散する様子。そのものだよ!」
 看護師 「爆笑!」

・放射線治療室のスタッフのみなさん、言いたいこと言い過ぎの患者で、ゴメンナサイ!

* とにかく、すごい体験でした。 *

             

手術後 ~ 二週間 ・・・ありえない ハプニング続出!・・・

2005年03月29日 | 入院 の思い出
[回想] 2004年10月16日 ~ 10月22日

・発熱の原因だった、脇の下の傷から短い管を入れて、中に溜まった液を外に出すようにする。管は短く、あまり違和感は無い。上からガーゼを当てて、様子をみる。時々看護師さんがガーゼの状態をチェックしてくれる。この管にまつわるハプニングは、笑える思い出のひとつです。


[ハプニング①]
     ・・・「ポロリ!ァッ 管が 」・・・     

・傷口にガーゼを当てているので下半身のシャワーになる。上半身は、濡らさないように気をつける。言葉では、簡単に言えるけど・・・意外にこの「シャワー・タイム」は、難しい。
・足の下を洗おうと、体を前に傾けた時に ハプニング    あの傷口の管が足元に「ポロリッ!」   一瞬何が起きたか理解出来ない位の動揺でした・・・。さすがの母もシャワー室で一人叫んでました。

 母 「わぁー!取れちゃた!どうしよう・・・ナースボタンで知らせなきゃ!・・・でも、こんな格好で・・・とにかく、早く着替えて、ナースステーションに行かなくちゃ!!管を持って・・・?・・・わぁ!管に安全ピン 」

* 傷の場所が脇なので、自分の目で見る事はできないのです。管の入ってる状態や、短い管なので傷口の奥に入り込まないように、管先に安全ピンを付けている事など、本当に「ビックリ仰天!」でした。

* 取れた管は、Drに入れてもらい、一件落着!



[ハプニング②]
     ・・・「行方不明!一体どこへ?」・・・       

・「管ポロリ事件」の翌朝。看護師さんがガーゼの汚れ具合いをチェックしようと、傷口をのぞいたら・・・

 看護師 「あれっ!管は?」
  母  「えっ!ついてないですか?」
 看護師 「うん!見当たらないんだけど・・・」
  母  「えーっ!ない?行方不明?・・・笑・・・どこいっちゃったんだろう!・・・笑。」

・二人で、着ている物全部調べたけど、見つからない。朝起きてからの行動を一つ一つチェックしていく。・・・朝一番で洗濯(一緒に洗った?)・・・トイレ(落としてきた?)・・・他に行った所は・・・屋上・・・。トイレは看護師さんが見てくれる事に。他の場所は、朝食後に母が探しに行くことに。

 看護師 「管の先に付いてるのが安全ピン(針)なので、行方不明のままでは、安全上良いことでないから・・・。」
  母  (そうですよねぇ。本当に何処いったんだろう!)

・「よくも、こんなに次々と事件が起きること・・・笑・笑・笑・・・」同室のみんなにも不思議がられてました。「自分では、そんなに変わった事してないんだけど・・・何故か気が付くとハプニング!」そしていつも他人事のように笑いこける!いつも最後の言葉は、おもしろいねぇ。 

-----「管」事件 解決する!-----

・ありました!みつかりました! 屋上に落ちてました! よかった。よかった。でも、なぜ屋上?
・朝、屋上で「ラジオ体操」をやっている人達がいたので、一緒にやってきたのです。その同じ場所に落ちてました。???深く考えると話が難しくなるので・・・見つかってよかった!です。

・母の推理:まじめに体をいっぱーい動かしたから、管が弾みで取れたんでしょう!・・・???・・・また同室のみんなのセリフが聞こえます・・・・「でも、おかしいよ!へんだよ!ほんとうに、おもしろいひと!」・・・笑・笑・笑・・・

          


* とにかく ハプニング あり。 わらい あり。 いい おもいで です。


・・・・・術後 12日目・・・・・

・夕方、主治医がくる。

 Dr 「病理組織診検査の結果が出たよ。説明をするけど今からいい?」
 母 「えーっ!結果もう出たんですか?わぁードキドキしてきた!心の準備が出来るまで、ちょと待ってください・・・。」
 Dr 「あっ、いいよ。じゃぁ、準備が出来たら声掛けて!待ってるから。」

* Drは、我がまま患者の希望を受け入れて、病室を出て行きました。母は、自分の意見が尊重された事に、ホッとすると同時に、先生を待たせては・・・。いそいでナースステーションへ向かいました

 母 「大丈夫です。準備出来ました!」
 Dr 「もう、いいの?」 
 母 「はい。覚悟決めました!どっちにしても、一度は、聞かなきゃいけないことだから・・・」
 Dr 「そういうことだね!」

・病理組織診検査の結果・・・「比較的おとなしい癌」
・これからの治療方法
①ホルモン療法(ホルモン剤一日一回を五年間服用)
  ②放射線療法(週5日×5週→25回)

 Dr 「ホルモン剤は、五年間飲んでもらいます。ただし、五年間の間に何かあったら・・・つまり、再発ってことだよ。わかる?」
 母 「はい。わかります。」
 Dr 「その時は、治療方法が変わるからね。」

・説明は、実によく時間をかけて、わりやすい言葉に置き換えて、進めてくれた。単純な母も質問をしては、納得の50分間でした。
・「病理組織診検査」結果は、これからの治療方法を決める、とても重要な事なのです。

* さあ!これから 治療に専念するぞー!       

手術後 ~ 一週間 ・・・ルンルン気分の落とし穴!・・・

2005年03月28日 | 入院 の思い出
[回想] 2004年10月9日 ~ 10月15日

・手術の傷の痛みも無く、順調に回復。シャワーも半身から全身に許可が下りる。腕の制限も特別ない。

     ・・・そんな術後4日目。・・・

 Dr 「そろそろ、退院の日を決めておいていいよ。」
 母 (やったぁー!最短入院10日で退院できる!)

・心、ルンルン はずんでました! (退院希望日:10/18)  

   


     ・・・ところが術後5日目。・・・
 
     

・午前中:シャワー後の検温で 38度3分の熱!。食欲は、ある。
ただただ体が熱い。夕方:38度9分。氷枕で冷やす。報告を受けて我が主治医来る。

Dr 「熱、出ちゃったって!」
母 「はい!もうダメです!退院なんて早く決めたから・・・ぁぁショック!!!」
Dr 「熱が下がれば、まだ退院まで日にちがあるから。」

・言いたい放題のわがまま患者にDrは、実に冷静にやさしい言葉で対処していく。
・傷の炎症からの熱?。熱冷まし(座薬)・抗生剤の点滴。予定を早めて明日、血液検査。


     ・・・術後6日目の 落とし穴・・・

・午後:37度の熱。
・血液検査の結果:リンパ節生検の傷中での炎症。針を刺して処置。
点滴。

 Dr 「退院は、少し延びちゃうかも・・・。」
 母 「いいです。もう諦めました。傷をよく治してからにします。」


     ・・・術後一週間 じっくりネ・・・

・熱下がる。傷の違和感もなくなる。

 Dr 「このまま熱が下がって、傷が落ち着けば、退院できるよ。」
 母 「大丈夫です。慌てないで、傷を完全に治して帰ります!」
 Dr 「そう。じゃぁ、じっくりネ!」

* 早く退院できる。したい。しなくちゃ!・・・と、いつの間にか焦りを感じてた自分。主治医に は、ずいぶん失礼な言葉をぶつけてしまいました。「ゴメンナサイ」

          

目覚め ~ ながーい滞在 ・・・ ICU ・・・

2005年03月27日 | 入院 の思い出
[回想] 2004年10月8日 ~ 10月9日

   麻酔からの目覚め

・誰かが、遠くで何か言っている。・・・何を言ってるのかわからない・・・遠くの方で何か聞こえる・・・「うるさいなぁー!」・・・何って言ってるのかよくわからない・・・でも「やっぱりうるさい!」・・・「もう我慢できない!うるさいなぁー!」

・・・・・目を開ける・・・・・

 目の前にドカーンと、おおきな顔! ・・・我が主治医・・・

 Dr 「無事終わったからね。」
 母 (わぁー!先生。) 「はい。ありがとうございました。」

* またすぐに目を閉じてしまったらしい * この間記憶は空白デス


・・・・・目を開ける・・・・・

 目の前に再び、おおきな顔!! ・・・麻酔科医・・・

 Dr 「どこか痛い所は、ないですか?」
 母 (アッ!麻酔科の先生。) 「左の脇が痛いです。」
 Dr 「今、痛み止めいれるからね。大丈夫だからね。」
 母 「はい。ありがとうございます。」

* 再度、目を閉じてしまったらしい・・・ * (記憶:空白)


・・・・・目を開ける・・・・・

 目の前に、またまた大きな顔!!! ・・・主人・・・

 夫 「無事、終わったよ。早かったね。」
 母 「うん。」
 夫 「また、明日来るからね。」
 母 「うん。気を付けて帰ってね。」

* 目を閉じて少し眠ったようです * (記憶:空白)

[記憶]
 ・とにかく、何か声かけられてるようだけど、何て言ってるか理解できてない。ただ「眠っているのに起されてうるさいなぁー」・・・(手術室の皆さん、ゴメンナサイ!)・・・そんな気分で目を開ける。そこには、自分の顔に覆いかぶさるような巨大な顔!ブルーのキャップに大きなマスク。(またまた先生ゴメンナサイ!) 主治医→麻酔科医→我が夫。 この順番で、私の目の前に超アップで出現してきた。目を開けると顔!開けると顔!!開けると顔!!!。時間差が記憶の中には存在していない。この顔三つ。たて続けに現れて会話をした。
 ・あとで、夫に聞いてわかったこと。 はじめの二人(主治医と麻酔科医)は、手術室の中だったらしい。 夫は、集中治療室で対面した。・・・その間の移動中の記憶はない。・・・

・・・・・麻酔が切れて意識がはっきりしたのが、午前11:30 ・・・・・
     ICU(集中治療室)のベットから見えた時計の時間です。



     ながーい 一日の始まり。---ICU にて---

・病室に戻れるのは明日の(午前10:00)。それまで集中治療室でお世話になる。手術が午前中だったので、これから長い長い一日が始まる。
・ここ ICU の滞在時間を計算する。・・・21時間半。・・・ そして母は、作戦を考えた。[夜、グッスリ眠るために昼間は、どんな事があっても決して寝ないこと!] 

・・・・・ 作戦 開始! ・・・・・

・ジーッと、大きい目を開けて、目の前を行き来する看護師さんの観察が始まりました。

 * 「安達ゆみ」に似ているメガネの似合う小柄なナース。
 * 「オオ!茶髪のお兄さん。」やさしく患者さんに声掛けして頑張ってた。
 *  見かけは落ち着いているけど「ひとつひとつの動作が以外に雑」なナース。
 *  見た目も話し方も行動も、まるく、おおらかなナース。

・あまりにも、大きな目を見開いている、「おかしな患者」に、一人の看護師が声掛けてきた。

 看護師 「退屈?」
  母   「うん!」(暇つぶしに何か持って来てくれたりして・・・)
 看護師 「何もない所だからね。退屈だよねぇ・・・。」
  母   (へんな期待しちゃったなぁー・・・)

・・・・・ 長い夜 ・・・

・二時間おきに、体の向きを変えてくれる。点滴、管、・・・etc・・・管理・記録・・・。

「看護師さんは、本当に大変だなぁー。」
「患者にとって、なくてはならない人。」


・・・・・ 朝 ---お世話になりました--- ・・・・・

・待ちに待った、朝がきました。
「顔を拭いて、うがいをして、体を拭いて、着替えをして」
看護師さんにお世話になって、病室に帰る準備です。

・昼間の作戦実行!で、夜はグッスリ!?眠れました。

* 病棟の看護師さんが、車椅子で迎えにきてくれました。

* ICU の入り口に担当してくれた看護師さんが立って見送ってくれました。
 (まるで、宿泊先でのお見送りのようです・・・)

・・・・・ 本当にお世話になりました。きっと元気になります! ・・・・・