昨年秋から病気入院中の実父が先月、87歳にて生涯をとじました。
「ひたむきに歩んだ大黒柱を偲んで」
語る言葉は少なくとも、父の行動の端々からは
揺るぎない信念が伝わってきたものです。
「やるべきことは、責任をもってやり遂げるのだ」と
実直に励んでいた姿を覚えております。
保線区員として懸命に働いてきた父。
当時は人力での作業が中心でしたし
夜間の業務そして天候次第で突如現場へ
出なければならない時もあり、苦労も多かったはずです。
それでも役目を精一杯果たそうと努力していた面影を偲べば
ただただ頭が下がるばかり・・・。
職業柄 機械いじりが好きでしたから
壊れたテレビを数台組み合わせ、一台のテレビを作り上げたり、
柱時計を修理したりと、熱心に作業していた姿も忘れられません。
趣味といえば山菜採りで、家族を喜ばせることを
楽しみとしていた家族思いな大黒柱でした。
母が療養を余儀なくされると献身的に介護し、
家のあれこれを手伝っていた様子も忘れられません。
皆が安心して暮らせるよう真心を尽くしてくれた父へ
「ありがとう」の言葉を贈り、ゆく背を見送ります。
お力添え下さった皆様へ、厚くお礼申し上げます。