あしたのために その４５

写真：トタン壁に薔薇/金沢市

　勤王の獅子たちは
　己が道が正しいと信じ　激しく生きた
　結果
　弾圧される者　時流に乗り道開いた者
　不完全燃焼で意気消沈しつつも　新しい時代も生き長らえた者
　時代は急速に
　何が正しくて何が正義かも分からなくなっていった
　今日正しいことが　明日は反逆になっていた
　仮に　今のような情報網があったなら　何としただろう
　いや
　結局は自己の判断だ
　現代においても情報の波にもまれてしまえば同じ
　迷い悩む若者は変わらない
　
　自分の生きる道は何なのか
　探さなくても　燃焼させなくても　何とか生きていける
　ただ
　あしたの　来年の今日　どんな時代でどんな風に生きているかは
　今日　生きた分の上に立っている