漲る

写真：光り浴びて/射水市
（ダイコン/秀明自然農法による栽培）

　いのちの素　光

　いのちは　熱

　いのちは　情

　いのち　みなぎる

　春は　近い

rouge

写真：誘惑/金沢市

　ごめん　君も　待ってたんだね

本心

写真：薔薇/金沢市

　逢いたかったのは　君

時の流れ

　写真：落ち椿/金沢市

　昼下がり　思い浮かべた　被写体以外
　飛び込んでくるものは　なかった

　帰り道　ふとした　曲がり角

　飛び込んできたのは　寒椿
　見あげれば　盛りの　寒椿
　視線を　下げれば
　塀の　上に　一輪

　きっと　見つけて　欲しかったのかもしれない

　ほんとは　車窓から　見えた
　バラを撮りに　来たのだけれどね

　ゆったりとした　時間が　教えてくれた

早起き

写真：谷川/甲賀市神苑

　だれが　まぶした

　パウダーシュガー

　寒いのに　ごくろうさま

　まぶす　音

　耳にした

　早起きして　よかった

美白

写真：蕪/金沢市

　小さいころ
　カブも　ダイコンも
　いっしょだと　思ってた
　
　まるいか　ながいか

　味の　ちがいさえ
　分らなかった　かもしれない

　大人になって
　煮え方が　ちがうことに　気が付いた
　舌ざわり　風味　レシピ

　まだまだ知らない　カブとダイコン

　おなじ　美白なのに

希望

写真：舞台/射水市

　毎夜に　生まれ
　明け方に　消えるものは　なに？

　トゥーランドットの　謎説き
　覚えているかい？

　そうだね

　あした　また　一歩

世界遺産？

写真：霊峰白山/能美（のみ）市

　本質を　知ることだと思う
　なぜ　白山なのか
　型を　作れば　いいのか

　ハクサンの　名が付いた　詞
　白山を　仰いできた　先人たち
　今　ここで生きる　私たち

　白山を　知れ

　自ずから　付いてくる
　世界遺産　なんてものは

散歩みち

写真：さざんかの光り/金沢市玉川

　午後の　光り
　とても　寒中とは　思えなかった

　惹かれたのは

　赤い色　だったのだろうか
　濃いみどり　だったのだろうか
　枝の　造形　だったのだろうか
　それとも　この光り　だったのだろうか

　どれでもよい

　午後の　散歩道

　わたしの　足を　止めるには　十分だった

こころ

写真：生け花/金沢市東山

　もてなす
　いずれ　心だろう

　一見の　観光客
　ここで　生きた人
　ここで　生きる人
　ここで　生きるであろう人

　答えは　いずれ